ほぼ30代からの心理学

職場に人の目が気になる問題とその処方箋 〜「信頼」について考えてみて〜

職場の人とうまく関われない問題とその処方箋

「職場の人とうまく関われません」
「つい相手が私のことをどう思っているだろうか、と詮索ばかり。いつもどっと疲れます」
「本当に自分の仕事ぶりで十分なのだろうか、と気にしてしまいます」
「転職や新しい部署への異動のたびに胃が痛くなります・・・」
「職場に苦手な人がいて、そばにいるだけでしんどいです」

僕のブログって基本パートナーシップメインで記事を書いているんですけど、「職場の対人関係」にまつわるご相談もたくさんいただいています。

パートナーシップであれ、職場の対人関係であれ、「これから自分がどう生きるか」というテーマであることには違いなく、人間関係には変わりはないので基本的な関わり方、対処法は似ているものですからね。と僕は勝手に自分を納得させているんですけどね(^^;

まさかこのブログから、僕自身が職場の対人関係で悩みまくった事実がにじみ出ているとか、そーいうことはないと思うんですよねー。きっと気のせいだと思うんですけどねー。(ということは自覚があるってことですけど(^^;)

もちろん、いわゆる職場にいる「モンスターさん!」とどう接すれば穏やかに過ごせるのか、という問題もあるのですけど、それはまさに個別案件でして、相手がどのような方で、あなたがどのような方なのかによって関わり方は変わってくるものです。

時には安易に近づかない、感情を切ってエネルギーを与えない、ということも必要になるんですよねぇ。

が、一般的な職場の対人関係のご相談って、モンスターさんとの関わり方について聞いてくださることって稀なんです。(モンスターさんにそこまでエネルギーを使いたくないのかもしれませんが)

「人」との関わり方自体で悩み、その悩みが延々と続くのでどうすればいいんでしょうか、という内容が圧倒的です。

どうすれば人と関わると気持ちが楽になり、居心地が良くなるのか、というご相談ですね。

職場って日常の中でかなりの時間を過ごす場でもありますから、この問題は解決しておきたいところですよね。

 

職場の人の目が気になる問題

私のことを職場の人はどう思っているのか、気にしてしまうタイプの方がいらっしゃいます。

仕事ができないとか思われているのではないだろうか
相手は足を引っ張られているとか思っていないだろうか
うぜぇとか思われているんじゃないだろうか
私はいつもあまり話さないから、相手に変な人だと思われているんじゃないだろうか

と気にしすぎてしまって、気が気じゃなくなるようなイメージです。

これ、放置しておくとどんどん怖れが強まっていきますから、とてもしんどいし、居心地も悪くなります。実際に職場の人のアタリが強くなくても、どんどん居心地が悪くなります。

イメージでいうなら、自分がどんどん萎縮してしまってるような感じですね。

この状態って「周囲の人を(悪意なく)悪者に仕立て上げて、自分はきっと責められる、罰される、うぜぇとか思われる存在だ」と自分で思い込んでいるような状態と言えます。

だから、人を信頼して関わる以前に、自分のことを信頼できていない、いや、過剰に自分を責めている状態だと見ることができます。

いわゆる自意識がもたらす怖れがいろんなところに映って見えるわけですよ。あぁきっと責められる、うぜぇとか思われる、と自分が信じ込んじゃっているんです。

なぜそうなるか、にも事情があることが多いですよ。そもそも何も理由がなくて人を怖れ、自分を責めることはないのですからね。

例えば、僕がカウンセリングでじっくりお話を伺うと、この悩みを抱えてる方の多くは、過去に「人から責められる、否定される」ような経験を何度もされている方が少なくないんですよね。

その経験が人を警戒する理由になっている、というわけです。もう二度と同じような痛みを味わいたくないというわけですね。

だから、人が自分のことを肯定的に見ていたり、それなりに(職場の対人関係の距離感として)受容してくれていると実感できないんですよね。

それぐらい傷ついた経験があるのだろう、と僕は見ています。それがいいかどうかは別にして。

 

ただ、このようなお話をさせていただくと、人によっては「そっか、傷ついた自分が悪いんですよね」とお考えになる方がいます。

が、この際お伝えしておきますけど、そう考える必要は全くありませんよ。誰かに「そんなことぐらいで傷つくな」とか言われても、参考意見程度に聞いておいてほしいのです。

人によって違いはあろうかと思いますが、基本、人は傷つく生き物ですし、傷つくことがダメなわけではないと僕は思いますよ。

そもそも傷つくことがダメなことなら、もう何もできないですよ(^^;

なにか行動すれば傷つくこともあるし、失敗することもあるわけで。

そこで傷つかない自分でいられるならそりゃいいですけど、「傷つくことがダメ」と考えちゃうコト自体極論のような気がします、僕は。

そもそも「傷つく自分がダメ」と考えること自体、罪悪感や怒りの影響といえますからね。

だからもっと自分を大切に、自分の気持ちを認めていくことを考えてみてほしいわけです。たとえ、今の自分が傷つきやすく、人を疑ってしまうとしても、それはそれなりの事情がある、と。

そのうえで、前向きな自分になれる方法を考えてみてほしいのです。

 

職場の人の目が気になりすぎる理由

職場の人の目が気になりすぎる理由は、「自分が自分のことを肯定的に捉えていない」ことにあります。

人がどうか、ではなく、自分がどうか、と考えて見るんです。

もし、自分に全くいいところがないと思っているとしたら(それは誤解ですが)、他人も「いいところがないと見えるだろう」と自分が思い込むのです。

たとえ、他人は自分のいいところを見てくれているとしても、です。

あまりに自分を否定的に見ていると、相手の承認を慰めのようにしか感じられずはねのけたくなる場合もありますよ。

それぐらい自分を否定的にみているわけです。

こうなると、他人からの「肯定的な意見・態度」には目もくれず、「否定的な意見・態度」ばかり意識して情報収集していくことになります。

ぼーっとしていられないのです。ポジティヴに「みんな私のことをよく思ってくれているのね」とか思っていられないのです。

ネガティヴモードになっていないと「いつ自分が責められるか」に対処できないと思うからです。

ただ、想像していただければ分かっていただけると思うのですけど、職場の中にある「自分にとって否定的な情報」ばかり集めていれば、そりゃ職場が魑魅魍魎がうごめく世界のように見えると思うんですよ。

まるで周りが化け物のように見えると思うのです。(もちろん普通の人ばかりなのですが)

こうなるとなかなか気づけません。

職場の中にある情報には、自分にとって肯定的なものと、否定的なものがある、ということに。

だから、より警戒心を高め、失敗しないように、人に迷惑をかけないように、否定されないように、と萎縮しながら(人によっては心を完全に閉ざしたまま)過ごすことになるのですよね。

 

自分を見つめ直すこと+人を信頼する自分になる

なので、「人からどう思われているか」といつも職場の人間関係で悩む人ほど、「自分をそれなりに肯定する」ことって重要なポイントになります。

自分が自分をどう思っているか、次第で、あなたが見る世界(人々)はある程度変わってきます。

だから、自分の良いところをコツコツ認めてみたり、興味のあることに取り組んで自分磨きをしてみたり、人からのいい評価は受け取る意識を持つことに意味が出てきますよ。

特に「人からどう思われているか」を気にしすぎているときって、本当に「自分のことが見えていない」ものです。むしろ自分が見えちゃうことが怖くなっちゃうんです、なにもない、なにもいいところがない、と感じてしまうことが怖いから。

これを例えるなら、目をつぶって車を運転しているようなもの、といえます。ね、そりゃ怖いですよね。僕もめっちゃ怖い。・・・いや、そもそも交通ルール違反ですよ、これは。

それぐらいバランスよく自分と向き合えているわけではないんですよね。

だから、まずは自分のいいところをコツコツ認めて、受け入れることですよ。ついつい欠点に意識が向くかもしれないけど、それはしゃーないことなので、それでもコツコツと認めていきましょう。

できれば自分磨きになにか興味のあるものに取り組めるとさらにいいですね。(そういう意味でカウンセリングやセミナーを長くご利用いただいている方もいらっしゃいますよ)

 

ただし!

それだけでは「人の目が気になる問題」ってあまり解決しないんですよね(^^;

いや、これで解決できる人もいらっしゃいすが、その方はそもそも「与える意識」があって、過去に与えるという意味での成功体験をお持ちの方が多いんです。「そっか、それでいいのか」と思い出すだけで前にすすめるんですね。

だから、実際に自分を認めても「人にどう思われているのだろうか」という問題が解決しない場合、これは「自分から人に与える」ことが求められている、といえます。

いわば、貢献意識のようなものが必要になるのです。この貢献意識が自己否定や罪悪感を癒やす方法になるんですよ。

自分のためになにか行動する動機も悪くないのですが、これだけでは自意識の罠から抜けられない場合も少なくなく、なかなか人にどう思われているか、という怖れが消えてくれません。

だから、この怖れを突き抜ける必要が出てきます。怖れを突き抜けるというか、まぁそんなものが誤解でまやかしだったと思える実感が必要なのです。

その実感を得るために、かんたんなことからでいいので、人と関わる、相手に与えることを繰り返してみてください。

その勇気を持つために自分を認める作業は続けてみてください。自分にはなにもないと感じた状態で人に与えることは難しいですからね。

例えば、挨拶、感謝、かんたんなお願い、かんたんな世間話、そんなことを相手に意識を向けてやってみるのです。

最初のうちは失敗するかもしれませんが、諦めないで〜。何度か繰り返しているうちに、慣れてくるし、相手の反応も見えるようになってきます。

この「相手の反応、様子が見える」ことがポイントで、自分のことばかり見て、相手の様子を見ずに、人と上手に関わることってまぁできないですよ。

カウンセリングでいうなら、僕が僕だけしか見ていない状態ですからね。そりゃカウンセリングどころか、相手の話すらよくわからないままでしょう。

だからこのエクササイズは自分のため、そしてあなたを肯定的に見てくれる人のために、と思ってやってみてください。

すると徐々に「自分が思っているよりも人は普通に関わってくれるな」と思えるようになりますよ。

これが人に対しての「信頼」につながっていくんです。

よく「人を信じようと頑張っても難しい」というお声を伺いますが、それは相手をよく知り、よく見ていないからであって、自分が相手を疑っていることが理由なのではない、と僕は思うのです。

人を信頼するということは、相手をよく見ることが必要なのです

つまり、相手をよく見ることが難しい事情があるなら、今まで信じていた人であっても信頼できなくなるものなんですよね。(例えば失恋直後だと友達の優しさや気遣いが信じられない、など)

だから、もし職場の対人関係で悩んだら、「自分は人を見ているだろうか」と考えてみてほしいのです。

そして、自分が相手を見ることができるようになるために、自分を見つめ直し、人を見ることができる自分へとステップアップしていってみてください。

最後になりますが、もちろんこのチャレンジをはじめると、また怖くなって「人にどう思われているだろうか」と思い始めちゃうものですが、それもしゃーないことです。

これはもう、いちいち気にしないこと、とか言いようがありません(^^;

それ以上に大切なことは、「半年、1年先にどんな自分になっていたいか」という目標です。

そもそも人の感じ方はすぐには変わりません。

が、続ければ必ず変わっていきます。

また、自分に完璧を求めたって難しいですから、できることをできる範囲で進めていってくださいね。

この体験が、あなたの「自信」になっていきますよ。

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