恋愛・夫婦の心理学

褒めてくれない彼の心理とその対処法を考える

浅野先生へ質問です。

このコーナーやカウンセリングでもお世話になりました。

違いが認められないと「犠牲」と「コントロール」にハマるもの? 浅野先生に質問です。 先生のブログの更新が何よりも楽しみな忍耐女子です。以前にも質問したことがありますが、その節は大変ありがとうご...

いつもためになるブログをありがとうございます。

ことあるごとに彼に手厳しいことを言われ続け、そのたびにしゅんとなって自信をなくす3年間でした。

一緒にいるとすごく新鮮で楽しい反面、彼には褒められたり認められたりすることがあまりなく、「私、愛されてるのかなあ?」と不安にかられ、まるでジェットコースターに乗っているような日々でした。3年の間には彼に何度も「別れる!」と言われ、そのたびに私が謝って元に戻るの繰り返しでした。

最近は怒って責められることも少なくなりましたが、同時にLINEのやりとりも少なくなり、本当にそっけない返信ばかりです。
半年くらい前からは名前で呼んでくれなくなり、さびしい思いをしています。

彼は「言っても言っても直らないからムダ。あきらめた」と言い、私がすきを伝えても、ありがとうを伝えても華麗にスルーされるので、「私がそばにいるのはもう迷惑なだけかも……」と思いはじめ、別れが頭をよぎるようになりました。

しかし、私に対する関心はもうなくなったように思うのに、いたってフツーに朝はほぼ毎日電話をくれるし、私が望めば会ってもくれるので、ふんぎりがつきません。まだすきだし、できるなら一緒にいたいので……

「ネガティヴは面倒!今、負のスパイラルよ!」と言われてもどうしていいかわからず、そんなにうっとうしいなら、今度こそ彼から別れを切り出せばいいと思うのですが、なぜ彼は別れを切り出さないのでしょう?

不安にかられて彼の気持ちを聞いたり、別れを切り出したりするのはいい方向に進まないと思いますが、私にできることはありますか?

ネタ募集ネーム:あいちゃんさん

あいちゃんさん、ネタのご協力ありがとうございますm(_ _)mこちらこそご利用いただきありがとうございます。

ご質問拝見しました。

うーん。彼の言動でザクザク自身を削られちゃったんでしょうか。大丈夫でしょうか。好きな人に手厳しい言葉ばかりをもらうとやっはりしゅんとしちゃいますよね。

さて、今回は「褒めてくれない彼との関係で、私が不安にかられて彼の気持ちを聞いたり、別れを切り出したりするのはいい方向に進まないと思いますが、私にできることはありますか?」というご質問ですよね。

しかし「言っても言っても直らないからムダ。あきらめた」なんて言われたら嫌ですよねー。

こっちは好きだから一緒にいるのになんでそんなこと言うかなーって思っちゃいますよね。
言われ続ければ自信がなくなっちゃいますよねぇ・・・。

うーん。あんまりにもしんどいときは、まず自分のことを優先して考えてみてくださいね。あなたにとって「自分以上に大切なもの」はありませんから。それは先にお伝えしておきます。

そしてここからは「もしあなたが彼との未来をお望みなら」という前提で書かせてもらいますね。

では、僕なりにお答えしたいと思います。

よろしければどうぞ。

褒めてくれない彼の心理とは

まずはザックリとしたところからはじめましょう。

いわゆる「パートナーを全く褒めない人の心理」という部分です。

全てはケースバイケースで、常に例外があることですけれど、パートナーを褒めない人の心理って

  1. 自分を否定することで自分自身を向上させようとする意識が強い
  2. そもそも自信がない・自己肯定感が低い
  3. 親密感が怖い

このどれかに当てはまることが多いですね。

では、簡単ですが解説していきます。

1.自分を否定することで自分自身を向上させようとする意識が強い

これは「上手なネガティヴな意識の使い方」を示しています。

いわば、自分の考え・価値観・意見などを一度否定的に見る、ってことです。

何でもかんでも自分が正しい!と思っていると、無意識的に本当は検討すべき他の考えや価値観・相手の意見を否定してしまい、今の自分に都合のいい情報だけを探し、取り入れてしまうもの。(確証バイアス)

何ごとも反証する情報を無視したり集めようとしないことが続くことで、自分自身の成長の障害になることがあるんですよね。

だから、自分のことを肯定せず、どこか批判的な目を向け続けている人が出てきても不思議ではないのです。「もし自分に足りないことがあるとしたら?」「なぜ今の自分では難しいのか?」「もっと強く賢くなる方法は?」「他の人の知恵や意見から学べることはあるはず」と考えているようなイメージですね。

もちろんそう考えること自体、間違っていることじゃありません。何でもかんでも否定が正しい、肯定することがいいってのもいわば極論ですからね。

すると、パートナーにも(他人にも)同じようにそれを求める人が出てくるわけです。

ただ、このタイプの人はこんな言動をするはずです。

「私の意見や考えが正しいのに、君はどうして自分の意見や考えに固執するんだ?」

あたかも自分の考え方が正しいのに、どうして君はそうなんだ?といいたいかのような言動になるはずです。

あなたのご質問でいえば「言っても言っても直らないからムダ。あきらめた。」がそれに当たりますね。相手の価値観を悪意なく否定しちゃうんです。

そもそもこのタイプの彼は「自分にも他人にも、どんな物事においてもクリティカルな視点を持つことが大事」と考えている傾向がありますよ。

だから、女性がいくら褒めたり、肯定しても「はいはい、ありがと」程度でスルーされてしまうことも多く、なんとも切ない関係になってしまうこともありえますよね。

だから恋愛や夫婦関係の中でトラブっちゃうんですよねぇ。

例えば、僕が恋愛のご相談を伺っていますと

「なんで君は僕の意見や考え方を受け入れないの?向上心や成長への意欲ってないの?」と考えている男性に対し、

「いやいや、私は今のあなたでいいと思ってるし。だから今の私のこと(好きという気持ち)にもそのまんまOK出してよね」と感じている女性が対立しているってケースが多いんです。

彼の話していることは「向上・成長・前進」に関すること。

女性が話していることは「お互いを肯定し会える関係、親密感や二人のつながり」に関すること。

どちらも決して間違った話をしていないのです。

が、お互いの考え・相手に伝えたい事柄がすれ違っているわけです。その事に気づかずに「なんでわかってくれないの?」とお互いが考えているうちにイライラしちゃって喧嘩になるケースってすごく多いですよ。

ただ、冷静に今の状態を見れば、話している内容が違うのだから、そりゃ話が合わないはずですよね?

ただ、あまりに長くすれ違いが続くなら別れを考えちゃうかもしれませんね。

そんなふうに僕は見ているんですよ。

だから、このようなケースの場合、どちらが正しいか、どちらが折れるかなんて考え方に固執している方がしんどくなるだろうな、なんて思います。

ちなみに「これはネガティブな意識の『上手な』使い方」と書いたのは、これが「正しい使い方」かどうかはきっと議論の余地があるところだと思うからですね。

たとえ、上手な使い方であっても「これが正しい」と感じてしまうと、慢性的に自分を否定することを続けてしまうでしょう。その結果、やはり人に優しくできなかったり、相手にも同じ行動を要求することにもなりかねませんからね。

2.そもそも自信がない・自己肯定感が低い

これはとてもシンプル。「引き下げの心理」のことですね。

どこか男としての自信がなかったり、責任を取る覚悟が持てなかったり、「自分は自分でいいんだ」と思えないとき、相手の価値を引き下げてつながろうとする心理です。

つまりパートナーのあらを探したり、文句ばかり言ったり、愛や好意を受け取らないなんてことを通じて、相手の価値を引き下げて自分の自信のなさや不安から逃れようとするってことですね。

まぁ、パートナーが好きだって言ってくれているんだから、それを受け取ってエネルギーに変えて、自分を高めてつながればいいわけですけどね。

つい、相手の価値を下げる行動に出るほうが「自分を変えなくていい(クリティカルな視点で見なくていい・否定しなくていい)」わけですよ。

つまり、これは「依存」の一形態だと言えるんです。どこかパートナーに甘えたい(依存したい)気持ちを隠し持っている人ほど、つい相手の価値を引き下げて安心感を得ようとしてしまうことが多いんじゃないでしょうか。

3.親密感が怖い

男女関係の中で、ある程度の関係まで進むと「これ以上進むともう戻れない」と感じることがありますよね。

具体的な出来事で言えば、結婚とか、出産とか、家を建てるとか、いろいろね。いわゆるライフイベントにおける「お祝い事」って呼ばれるものですよ。

ただ、いわゆる「親密感が怖い」と感じている人は、このお祝い事でなぜか喜べない傾向が出てくるんです。

どこかで、この一線を越えてしまうと「もう嫌いになることはできない」「相手のことを愛し続けて受け入れ続けじゃなきゃいけない」「相手なしでは生きていけない」といったふうに思う人も実際にいるんですよ。

だから、自分から二人の関係を前に進めるのではなく、相手から近づき、相手に物事を進めてもらいたいという依存的な態度を取りつつ、一線を越えないようにパートナーを批判したり、文句を言ったり、「こんな自分と一緒にいても幸せじゃないでしょ」と自分から話してしまった輪、なんてことが起きるんです。

つまり、親密感を恐れ、二人の関係がある一線を越えてしまうことを恐れている人ほど、悩むし文句を言うことがありますよ、ってことですね。

だから、このタイプの人がパートナーだった場合、自分があまりに相手の言動を真に受けてしまって傷ついてしまうと、まぁ二人は一線を越えられないことになるでしょう。

相手が怖がってんですからね。もちろんそんな人願い下げだわ〜って思って別れるのもありですよ。ただ、自分が先に進まないと話が進まないケースも少なくないものです。

今回のケースの場合は

しかし、私に対する関心はもうなくなったように思うのに、いたってフツーに朝はほぼ毎日電話をくれるし、私が望めば会ってもくれるので、ふんぎりがつきません。まだすきだし、できるなら一緒にいたいので……

では、ここからは、あなたのケースについての個別にお話になります。

彼がこのような態度をとっているということは、「彼は恋愛まではOKを出せる人だ」と考えられそうです。かつあなたのことは「恋人として好き」のようですよ。

じゃなきゃ、会うことはないでしょうし、毎日電話なんてしないでしょうね、きっと。

 

ただ、こう書いてくださっていますよね。

「3年の間には彼に何度も「別れる!」と言われ、そのたびに私が謝って元に戻るの繰り返しでした。」

ここから『実は別れを告げられることを恐れているのは彼なんじゃないか』と推測することもできるなと僕は感じています。

もしかすると彼は「上手にあなたを大切にできない自分を責めているんじゃないか」ぐらい考えたりもします。

その根拠は以下の通り。

「人が人をコントロールしたくなるとき」って、「自分が人からされてすごく嬉しいこと」もしくは「すごく嫌なこと」を相手に見せるはずなのです。

自分が人からされて何も感じないことで人をコントロールできる、とは思わないってことですよ。

つまり、彼があなたに「別れる!」って言うなら、「彼は別れると言われたくない人」だということ。彼にも「別れる」って言われるかもしれないという危機感が存在している可能性があるということ。

ただ、その彼の不安は禁止されているでしょうから、どんどんと欲求となっていくんですよ。(禁止は欲求をつくるの法則)

なので、彼がなにかあると「別れる」と言ってしまうのかもしれない。

彼の中で禁止した気持ちに興味を持ってしまうから、その言葉が出てくるのかもしれませんね。

なぜそうなるかの深い理由まではちょっと読みきれないんですけど、うーん、彼にもなにか不安があるのかもしれませんね。

 

それぐらい「何ごとも成長のためにクリティカルな視点を持て!」と考える彼と、「繋がりや親密感がほしいの♡」と思う私の違いは大きそうですね。

あとは「実は彼女の価値を引き下げていることに気づいていない彼」と、「めっちゃ引き下げられて『もういい加減にして』と思っている私」とか。

「親密感が怖くて一線を越えられない彼」と、「親密感の一線を越えたかったのに、彼にいろいろ言われて辛くなりすぎちゃった私」とか。

いろいろすれ違いがあるのかもしれませんね。

 

「ネガティヴは面倒!今、負のスパイラルよ!」と言われてもどうしていいかわからず、そんなにうっとうしいなら、今度こそ彼から別れを切り出せばいいと思うのですが、なぜ彼は別れを切り出さないのでしょう?

彼がそう言うってことは「彼がネガティブなんだね〜」って僕は思っちゃいますけどね。

普段から気持ちを整えて、自分と上手に付き合っていれば、人のネガティブさにもある程度付き合えますからね。人のネガティブさで引っ張られるのは、今の自分に余裕がないか、自分がネガティヴ差を隠し持っているからか、なのでね。

もしくは、あなたが自分一人だけで不安や恐れを抱え続けていて(彼がかまってくれないとか、分かってくれないとかの事情があるにせよ)、そのあなたのことを見て彼は「なんで一緒にいるのにネガティヴなんだよ〜」といいたいのか?

だとしたら、あなたの気持ちを整理することには意味が出てきそうですね。

できれば、彼の前でいい影響を与えられる私でいたいと思いませんか?

その意味では、私の気持ちを整えて、もう一度元気を取り戻したり、誤解を解いて自分を解放するなんてプロセスは結構おすすめです。

例えば、あなたが「愛されてるの?」って不安があるなら、そこから解消しておくほうがいいかもしれませんね。

僕の視点では「今、あなたは愛されている部分がある」のでしょうから。もちろん彼なりに、という形容詞はつきますが。

だから、あなたがおっしゃるように「不安にかられて」って状態を手放すことが大切なんだと僕は思うんですね。

ただ、この不安を手放すためには人が必要なんです。

あなたにとって彼以外の人とのつながりや相談できる場所がポイントです。

心理的に見れば、「人は人と心でつながっているときに不安を手放せる状態になり、気持ちが落ち着いて前向きになるもの」なんです。

逆に、一人で自分を追い込んで考え込みすぎると、恐れと怒りがどんどん湧き出してきます。つまり分離したくなるんです。いわば「別れるしかない」と考えるのもそのためです。

もし別れを考えるにしても「前向きに」考えることって大事ですよね。

実は、不安と怒りなど分離から別れを選んだときほど、後で後悔しちゃうものなんです。

「なんであの時、自分の気持だけで行動したんだろう?彼ともっとつながっておかなかったの?あのとき彼と話し合わなかったんだろう?」

だから、できれは彼以外の信頼できる人に話を聞いてもらったり、自分の心が安らぐことを続けながら、彼と向き合っていってみてはいかがでしょう?

そのための一つのツールがカウンセリングだと思ってもらえると嬉しいですけどねー。

 

また、先にも書きましたけど、あなたが好きな人との関係で、親密感やつながりを求める気持ちって間違いじゃないですよ。お互いが信頼しあえて、分かりあえて、穏やかに、喜べる関係を求める気持ちに、何も間違いはないでしょうからね。

ただ、今のままであれば、付き合っていけるけど、お互いに喜べないことが増えてしまう可能性もありますし。どこか自分も未来に対してもコミットメントできなくなって、そんな自分にがっかりしちゃうこともありえますしね。

そもそもまだ好きなのに別れを考えるしかないって切ないっすもんね。

ただまぁ、彼にもなにか考えがあるんでしょうね。そこがコミュニケーションできるといいんですけどね。

また、もしあなたが彼のことを本当に大切にしたいなら、彼の批判的な意見に惑わされないことですよ。

彼の意見には「二人がより良くなることを目指す意識」も含まれているし、彼の不安や葛藤も含まれています。一つの意味で解釈できることではないと思いますよ。

だから、彼の意見を黙って我慢して受け止め続けたり、または頭ごなしに否定するとあまりいい結果が出てこないんですよ。もちろん彼の表現方法にも検討の余地はありそうですけどね。

もしかすると、彼自身の何かしらの事情があって、二人の関係を恋愛以上のステップに押し上げることに躊躇しているのかもしれませんし、その気持ちを彼はあなたにまだお話しになっていないのかもしれませんね。

なんて僕は想像していたりもします。

こういったことを踏まえて、あなたがどう彼と関わってみたいのか?これからどうしていきたいのか?を考えてみてはいかがでしょうか。

この気持ちの整理も大切ですよね。

私にも親密感への恐れってないかしら?とかね。

そして、彼とコミュニケーションしてみるといいかもしれません。少なくとも彼がどんな気持ちなのかを知ることはできるかもしれませんよ。

 

以上、なにか参考にしていただければ幸いです。

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