こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

「なんで、私の気持ちをわかってくれないの?」

「この人、ほんとに私のこと好きなのかな…?」

「こんなこと、言わなくても分かるでしょ?」

いわば「パートナーに私の気持ちが伝わっているかどうかよくわからない」というお悩みです。

これ、カウンセリングでもよく出てくるお悩みでもあるんですよ。

でもこれってよくあるお悩みであるからして、実は「よく起きること」でもあるわけですよね。

心理学的に見ると「わからなくなりやすい心の仕組みがある」とも言えるんです。

そこでこの記事では

「パートナーに気持ちが伝わってんだかどうなんだかわからなくなる理由」と

「そんなときのアプローチ方法」について解説してみたいと思います。


そもそも、なぜ気持ちがわからなくなるのか?|“言わなくても伝わるでしょ”

パートナーと一緒にいると、

「わざわざ言わなくても分かってるよね?」と思いたくなることがありますよね。

かつ、「パートナーなんだからこれぐらいは理解しているはず」と思うこともある。

しかし、伝わっていなかったことを知って、悲しくなって辛くなる。

そんなことってないでしょうか。

これ、心理学では「透明性の錯覚」と呼ばれるものかもしれませんよ。

「透明性の錯覚」とは、自分の考えや感じていることが、実際以上に他者に伝わっていると考える傾向のことです。

だから、つい『言わなくても分かるでしょ』と言ってしまう・・・。

実際の関係の中で

  • 「私こんなにイライラしてるのに、なんで気づかないの?」
  • 「俺が疲れてるの、見れば分かるだろ?」

そんな、ちょっとウンザリとした気持ちになるやりとりが続いてしまうことも。

ただまぁ、残念ながら、私たちはエスパーじゃないのでね(^^;

よほど親密でいる期間が長い関係でない限り、言葉にしないと、思っているほどは伝わっていないことが多いんですよ。

むしろ「伝わってるはず」と思い込むからこそ、すれ違いが起きやすいんです。

愛着スタイルのクセ

さらに伝わりにくさを作るものが「愛着スタイル」です。

  • 不安型の人は「嫌われた?」と自分の意識にとらわれやすい
  • 回避型の人は「関わること」そのものが苦手で、相手の本音を見逃す

この組み合わせが妙な形でハマると、

こちらの気持ちが相手に伝わっていないような状況ができますよ。

たとえば、不安型の彼女が「最近冷たくない?」と詰め寄る。

すると回避型の彼氏は「なんでそんなに責めるんだ」とシャットダウン。

結果、彼女はますます不安になり・・・と、

まさに心理学の教科書に載ってるようなループが回り始めるんです。


これら以外にも理由はいくつか考えられますけどね。

ここまでの話をまとめると

「人間の心の仕組みが絡んでいる」という見方ができるわけです。

つまり、伝わっていないからと言って、相手に愛がないとは限らない。

ただし、関心が向いていない状態では、結果的に相手の気持ちが見えにくくなることもあります。

この理解をどう進めるか、がポイントなのかもしれません。


どうやって“なんとなく分かる”精度を上げる?

誰しも相手の気持ちを100%理解することはなかなか難しいですよ。

ただ、「伝え方」の精度は上げていけるんです。

ここでは、ちょっとした視点の工夫を紹介します。

簡単に取り入れられることから、ちょっと慣れないと難しいものまでありますけど、参考にしてみてください。

1:要約して伝える

これは相手の意見を要約して返すことで、確認してみる方法。

例えば、「この間、私、あなたにこう伝えたんだけど」と一度まとめを伝える。

意外とパートナーとの間でも効くことがありますよ。

2:タイムアウトを取る

言い合いが激しくなってしまって、お互い“心が洪水状態”のときは、何を言っても逆効果、なんてこともありますね。

たとえば、感情が高ぶった状態では、理性的な判断が難しくなることが研究で分かっていますしね。

この場合はタイムアウトを取ることも有効です。

「20分だけクールダウンしてから話そう」と一旦切るのも大事です。

3:仮説で寄り添う

「きっと相手はなにも分かっていないんだ!」と決めつけずに、

「疲れてる?それとも・・・?」と“仮説”を使ってみる。

心理学では「メンタライズ」と言われる考え方ですね。

メンタライズとは、 自分や相手の言動の背後に「気持ち・考え・意図」があると想定して理解しようとするプロセスを指します。

例えば、

「あの人はなにも分かっていないようだけど、実は自分のことで精一杯だからかもしれない」とか「仕事が忙しくて眠れてないせいかも」

といった、“心の仮説立て”をしてみることですね。

もちろん、こちらの気持ちも大切ですから無視する必要はないんです。

ただ、それだけで相手を断定しない姿勢がキモなんです、はい。

4:愛する視点で見る

ちょっと抽象的に聞こえるかもしれませんが、実はこれがけっこう効きます。

よほど利己的な人でない限り、パートナーって

「本当はあなたに対してプラスのアプローチをしたい」と心の奥底では思ってるんですよ。

ただ、それがうまくできない人ほど

自分の中の解釈で物事を判断しちゃうんですよ、きっと。

だから、

「この人、どうせ私のこと分かってない」という気持ちはごもっとも。

その気持の横に、「あぁ、この人にも事情があるのかもな」と見てみる。

すると、まず、自分の気持ちが落ち着きやすいです。

傷つきにくくなる、というかね。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

言った言わないは、ホントに揉めるもと。

ただ、パートナーとの会話は、常に記録を残すことは難しい。

しかも、伝わるように伝えないと、こちらの気持ちまで相手がわかるわけではないのでね。

とはいえ、「わからないから興味を持たない」という姿勢を取ると、おそらくよりわからなくなりますし。

大切なことは、お互いの“わかろうとする意識”でしょうか。

もちろん完璧に分かり合う必要なんてなくて、

「私はこう感じたけど」「こう思ってるけど」

そんな確認できる関係がいちばん安心できるのではないでしょうか?

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 個々のご相談を心理学の視点で整理して、明快に言葉にしていくカウンセリングが人気。 キャリア17年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
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