最初は追ってきた彼が私に冷めた理由|「惚れたい男性」の心理構造
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日は、こんなご相談を入り口に恋愛に関するお話をしてみたいと思います。
*
最初は、彼のほうから告白してきて、
彼のほうが私を追いかけてきていた恋愛でした。
当時の私は、そこまで強く惹かれていたわけでもなく、
「まぁ、悪くないかな」くらいの気持ちで付き合い始めたんです。
でも、一緒に過ごすうちに、彼の優しさや不器用さ、
頑張っているところが見えてきて、
気づけば、私のほうが彼を好きになっていました。
ところが、ある時から彼の態度が変わり、
距離を感じるようになり、
最終的には「別れたい」と言われてしまった。
「え、追ってきたのは彼なのに」
「私が好きになった途端、冷めるってどういうこと?」
・・・そんなふうに、頭が追いつかなくなってしまうケースです。
今日はこの背景にある、
「惚れたい男性」という心理構造について、少し整理してみたいと思います。
Index
「惚れたい男性」とはどういう人か
まず、最初は追ってきた彼が冷めていった、という恋愛パターンを見つめていくと
いくつかのことが考えられるんですよね。
一つが「深入りしない関係を望んでいた男性」。
ま、このケースについてはここでは華麗にスルーいたしますが(^^;
もう一つが「好きな人に惚れていたい男性」だったというケースです。
他の要因もいろいろ考えられますけど、
今回取り上げるのは、この「惚れたい男性」です。
まず大前提としてお伝えしたいのは、「惚れたい男性」は悪者じゃないんです。
惚れるって素敵なことやん、と僕も思いますから。
ただ、惚れると、与え続ける、って価値観は
イコールで結ばれないこともある、とう話です。
僕の経験上、このタイプの男性は
いわゆる「シゴデキ男子」「活動的な男性」に多いと思っているんですが・・・
恋愛において、
「相手を好きでいたい」
「追いかけていたい」
「惚れている側でいたい」
というスタンスを強く持っている人がいます。
ただし、このタイプの男性は、
恋愛の中で無意識に取る“立ち位置”が、かなりはっきりしていることが多いんです。
それが、
「自分は惚れる側でいたい」
という立ち位置です。
ただ、ここで誤解しないでほしいのですが、これが「ダメ」という話ではありません。
むしろ彼らは、恋愛に理想やロマンティンクな感覚を求めていることが多いのかもしれません。
彼らが女性に求めているもの
惚れたい男性は、
女性に対して「癒やし」を求めている、と思われがちです。
でも、実際の相談事例を見ていると、結構ズレがあるように思います。
彼らが求めているのは、
必ずしも「甘えさせてくれる存在」ではないのかもしれません。
いわゆるバブー(子供みたいな男性)じゃないんです(^^;
むしろ近いのは、
- 好きになった彼女にはそのままで変わらないでいてほしい
- ずっと綺麗でいてほしい
- 可愛いと言わせてほしい
- 自分が惚れていられる存在でいてほしい
かなり率直に言えば、「ドラマの中の恋愛」に近いといいますか。
なので、あなたが彼のためにせっせと癒やしを提供しても、
結構軽く「ありがと」ぐらいで済まされる可能性もあるんですよねぇ。
この視点は、
ユング心理学でいうアニマ(男性の中の女性像)の話とも重なります。
男性の内側にある「理想の女性像」を、
無意識に相手に投影している状態、とも言えるでしょう。
*
ちなみに、誤解のないように書き添えておきますが、
「惚れたい男性」は、一生惚れたいままか、というとそうとは限らないですよ。
男性の中での変化が起きて、与えたい、癒やしを求めたいと思うことも十分有り得る話だと思います。
なぜ、女性が惚れると関係が崩れやすくなるのか
さて、ここからが本題です。
最初は彼が追いかけ、あなたが受け止める側だった関係。
でも、あなたが彼の良さに気づき、
「私も彼に甘えたい」
「私も惚れる側に回りたい」
そう感じ始めたとき、関係の中で何が起きるのか、という話です。
実は、「立ち位置の衝突」が起きている可能性があるんですよね。
もし、あなたもどこかで素敵な彼に惚れたいスタンスを取りたいとしたら。
彼は追いかける側でいたいのに、なぜかそのバランスが崩れるのです。
「あれ、彼は職場でめっちゃ面倒見が良くて、与える人なのに
私には与えてくれないんだ・・・・」
そんなインパクトを感じる瞬間でもありますね。
そして、あなたは、追いかけられる側に立ってしまうわけです。
もちろん、それが悪いわけでもなんでもないんですよ。
ただ、この時点で友達などに
「最近彼とうまくいってないし、昔みたいな感じじゃないんだよね」
と相談しても、
「それって彼があなたに惚れてるからじゃね?」ってところに落ち着いてしまう可能性があるんです。
愛されているんだからいいやんか、みたいな。
このとき、
二人の間には、小さな競争や、ズレ、緊張が生じていることは、
あなたしか感じ取れないことかもしれないですね。
そして、惚れたい男性ほど、このズレを言語化できないことが多いでしょう。
かつ、
二人の間で「惚れる側」と「惚れられる側」の立ち位置が循環しないと・・・
なんだか窮屈で、いつも同じことの繰り返しで、愛されてる感じがしない関係がやってくる。
その結果として、
「なんか思ってたのと違う」
「一緒にいてもうまくいかない」
という形で、彼の方から離れようとすることがあるのです。
これは、あなたの魅力がないからでも、恋愛下手だから起きているわけでもありません。
いわゆる、恋愛スタイルの違いなのかもしれませんよ。
もちろん「いいかどうか別にして」の話ですけどね。
「なんで私がそこまで考えなきゃいけないの?」という気持ちについて
ここまで読んで、こう思った方もいるかもしれません。
「なんで私がそこまで理解しなきゃいけないの?」
えぇ、それは本当に、ごもっともでございますよ。
彼の心理を理解することと、あなたが我慢し続けることは、まったく別の話ですからね。
ただ、今日、僕がお伝えしたいことはこうです。
大切なのは、
彼との関係をあなたが合わせる位置に入ったり、
彼のあり方をに理解するのではなく、
あなたの立ち位置をずらさないために理解する
という視点を持っていただきたい、という部分。
「この人は、惚れたい立場で恋愛をしたい人なのかもしれない」
そう見たとき、
あなたが望んでいる関係と、重なっているかどうか。
そこを考える材料として、この視点を使ってみてほしいのです。
おそらく、ですが
彼との関係で感じていた違和感、そのパズルのピースの一つが少しだけ埋まるかもしれません。
とはいえ、彼はそういう人なんだと男性することは避けてくださいね。
そんな傾向があるとしたら?と考えてみるのがいい感じです。
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最後に
最初は追ってきた彼が冷めた。
繰り返しになりますけど
それは、あなたの価値が下がったからでも、女性として魅力がなくなったからでもない。
その可能性は十分にあります。
(よほどガトリング砲をぶっ放した、という話なら別ですが・・・)
恋愛の中で、
お互いが取りたい立ち位置がズレただけ
というケースは、確かに存在します。
だから、
その関係を続けるか、離れるか、
気持ちの整理がつくのであれば、どちらを選んでも構わないんだと思います。
何より、
彼のことを好きになったその気持が無駄になることなんてないですから。
つまり、
「私が悪かったんだ」と自分を責める必要はない
ということです。
そして、あなたのあり方、愛し方を
ものすごく喜んでくれる人が入る確率も十分にある、ということ。
・・・こんな書き方をすると、別れを誘導しているように想われそうで怖いですが(^^;
僕がお伝えしたいのは、
自分を下げず、選択肢を増やしたうえで、もう一回彼を見つめて見る方法もありますよ
というご提案でございます。
これが僕のモットーでもある
「人を裁かない。でも、構造はごまかさない。」という視点。
今日は、そんな視点を持ち帰ってもらえたら嬉しいです。
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