こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

なんかね、今朝コーヒー飲みながらぼーっとしていたらふと思ったんですよ。

「人って、相手の役に立ってるつもりでいるときほど、なぜか微妙に関係がズレる瞬間があるな…」って。

いわば、言語化しづらい“違和感の正体”みたいな話です。

誰だって“役に立ちたい”気持ちはあるじゃないですか。

大切な人の力になりたいし、助けたいし、支えたい。

その気持は素晴らしいものでしかない。

ただ、僕自身も経験があるんですけど「相手の役に立とう」というスタンスを続けたことで、関係がうまくいかなくなることがあるんです。

うーん、今日のお題はちょっと難しめかもしれません。

が、すごく大事なことだと思うので、より良い関係を作るための“パートナーシップの境目”の話をしようと思います。

よろしければどうぞ。


「役に立ちたい私」のままでは、一緒にいられなくなる瞬間がある

恋愛でも夫婦関係でも、長く続くと必ず「関係のステージが変わる瞬間」が訪れます。

最初は「支える」「尽くす」という関係でもうまくいく。

まだお互いに距離を測っている段階だからです。

ただ、そのフェーズを越えたとき、相手が求めるものが変わることがあります。

相手は次第にこう感じ始めます。

  • 役に立つ人より「一緒に立てる人」がほしい
  • 支えられる側でいたいわけじゃない
  • ときには頼りたい、同じ場所にいてほしい

この変化が起きると、関係に“微妙なズレ”が生じてきます。

たとえば……

  • 連絡が減る
  • 会話が途切れがち
  • 相手がこちらに気を使っている
  • 一緒にいるのにどこか距離を感じる

いわば、「支える関係 → 共に立つ関係」へ移行する入口に来ているんです。


“役に立つ=存在価値”の構造は、関係を不自然にする

優しく相手を支えたい人ほど、こんな思いを抱きやすいのではないでしょうか?

「相手の役に立てない私は価値がない」とか。

「相手に頼られないと存在理由がないに等しい」とか。

「負担になりたくないから弱さを見せない」とか。

・・・一体誰の話を書いているんだ?と思ったら、僕の話だったんですけども(^^;

ただ、この状態のままでいると、恋愛の中ではこうなることも。

  • 過剰に気を使う、尽くす、相手に合わせる
  • 本音を隠すし、言い出すチャンスすらなくなる
  • 基本辛くても強がるしかない
  • 相手が喜びそうな行動ばかり探すけど、自分は満たされない?
  • 自分のニーズがよくわからなくなる

すると相手には、こんなふうに見えてしまう。

「おーい・・・。本当のあなたが見えないんですけど・・・。」

その結果、あなたがどんなに支えていても、なぜか距離ができてしまう、とかね。

恋愛あるあるの「こんなに頑張ってるのに、なぜ?」が起きる背景の一つですね。


“支える関係”から“共に生きる関係”へ──ここがターニングポイント

もちろん支えること自体は悪くありません。

むしろ尊いです。

ただ、関係が成熟するフェーズでは、相手が求めるのは次のような関係です。

  • 気を使わずに何でも話せる
  • 価値観を共有できる
  • お互いの負担や責任を“スクエア”に扱える
  • 一緒に悩み、一緒に進める

つまり、あなたの「存在」によるつながりを求め始めるのです。

役に立つことばかり考えていると、ここに出ていけなくなる。

そして、相手の内心には、こんな言葉が浮かぶようになります。

「あなたには隠れる位置に入ってほしいわけじゃない」
「遠慮せずに、横に来てほしい」

この“距離”が埋まらないと、よくある別れ方になります。

  • 「君には感謝しかない。でも何か違うと思う。」
  • 「嫌いじゃない。だけど未来が描けない。」
  • 突然のフェードアウト

うーん、書くだけでも切なすぎますけど、いわば明確なミスがないからこそ、しんどい終わり方ですよね。


相手が欲しいのは“支えてくれるあなた”ではなく、“あなた”

成熟フェーズの恋愛では、相手はこう思います。

「君の優しさやいいところだけじゃなくて、全部見たいねん」(関西イントネーションは僕の趣味です)

・・・ね?

「もうやめてー!見ないでー!!!」って心のなかで叫んでる自分を感じませんでした?(笑)

・・・まぁまぁそれはそれとして(^^;

いわゆる大人の恋愛では、長所だけで惚れるなんてことはほぼないと思いません?

たとえば、最初に出会ったとき「あ、この人自分の見せ方めっちゃ分かってるわぁ」と思っても、「でもなんかいいと思う」と感じると、自然と惹かれていく、みたいな。

  • 反応のクセ
  • こだわりの偏り
  • 強がり方
  • 弱さの出し方

そんなものも含めて「なんか好き」になるわけです。

だから、あなたのスタンスとして、”支える”という立ち位置が固定されていると、 相手はあなたに近づけない、というか、あなたのことを感じられなくなる。

ここに不満を持つわけじゃないにせよ、なんとも言えない寂しさを感じる人もいるのでしょうね。

だから、

「なんか壁あるよね。嫌いじゃないのになぁ・・・
「こちらが相手に負担をかけているのかなぁ・・・」

「あれ、エアコンついてるはずなのに、なんか肌寒い・・・」みたいな違和感を感じるといいますか。

うーん、比喩が難しい。ただ、気にしない方向でお願いします。

じゃあどうすれば?──“遠慮して下がらず、前に出る”を選ぶ

今日のポイントはここです。

「役に立とうとするあなた」を否定しなくていいのです。

でも、あなたの立ち位置だけは“隣”に移す必要がありそうです。

たとえば、自分から遠慮して後ろに下がらないこと。

支えようとする優しさを持ちながらも、相手の横に立つ勇気を持つこと。

その姿勢があるだけで、相手はこう感じ始めます。

「あ、この人とは本音で生きられる」

そこから、“共に生きる関係”が始まる事が少なくないです。

要は、関係性が次のステージに入るので、ものすごく新鮮に感じたり、良好になっていくってことです。

ただし、下がらない選択が怖いと感じることも・・・

・・・ただねぇ。

このポジション変更が怖いんですよ、長く支える位置に入ってきた人にとっては。

すごく自分を主張しているような気がして気が引けたり、相手の負担になりそうだ、ぐらいのインパクトを感じるんです。

人によっては、この“横に立つ”と考えただけで心がざわつきます。

立ち位置を変えることって、行動を変えることだけを意味しているわけじゃなく、いわば“自己存在感の調整”が入るからですね。

要は、自分が自分として存在していいよねと感じる”理由”の部分が一度揺らぐんです。

この揺れを避けようとして、いつも支える位置に入る人がいると思うのですが(それも悪くない選択ではありますが)

・・・まぁ、これからも一緒に生きていくなら少しポジション変更してもいいかな、と。

そのための練習、要は「心の抵抗感に少しづつ慣れる」「感情的な動きを受け止めていく」なんてことがポイントになりますかね。

すぐにはできなくても、練習を続けていけばできるようになりますから。

イメージとしては、素の自分で、相手を受け止めようという意識を持たずに、ただ相手の横に立つ感じですね。

すると、なぜか心がめっちゃざわつく人もいるはず・・・。

ちなみに、このあたりのセッションは僕のカウンセリングでも、扱わせてもらってますよ〜。


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最後に──“役に立つ私”より、“一緒に生きる私”へ

優しい人は、どうしても「役に立とう」としすぎます。

それ自体は本当に美しい愛し方です。

ただ、恋愛や夫婦関係が成熟したフェーズでは、「支える関係」より「ともに立つ関係」が求められる瞬間があります。

これは愛し方やポリシーの問題と言うより、パートナーと関わるスタンスの問題です。

その変化、境目に来ているのに、昔のままの立ち位置にいると、 関係は静かにズレ始めてしまう。

あなたが横に来てくれることを、相手は強く望んでいるかもしれません。

そして、あなたの“存在そのもの”を感じたいと思っているのかもしれませんよ。

・・・はいえ、急に横に立てるようになったら苦労しないわけですよねぇ(^^;

でも、大丈夫です。人は慣れます。

僕のところに来た人も、みんなちゃんと慣れていくんですよ。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 個々のご相談を心理学の視点で整理して、明快に言葉にしていくカウンセリングが人気。 キャリア17年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
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