パートナーへの不安が強い忍耐女子さんほど、実は自分自身を追い込んでいる話
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日も忍耐女子シリーズのテキストでございます。
テーマは「パートナーへの不安が強い忍耐女子さんほど、実は自分自身を追い込んでいる」。
たとえば、
浮気の問題でも、
離婚という言葉が出てきているケースでも、
相手となんとなくうまくやっているけどいつも「これでいいのかな」と感じてしまう、
という話でもそうなんですが。
「相手の気持ちを大切に」
という大きなスローガンのもと、なぜか自分の気持ちのことは考えていない人がいるんですよね。
自分の気持ちを考える、いや、自分の気持ちを整えることは、パートナーシップでもなんでも最優先課題なんですけども。
なぜか、自分の気持ちを整えるより、周り(相手)のことを整えることでサバイブしてきた、なんて傾向があるのかもしれませんねぇ。
そんな自分に違和感を感じながらも、「自信がないから気にしすぎるのかなぁ」と思いながらも、つい同じパターンにハマってしまう。
そんなこともあるのかもしれないですね。
ま、僕も過去にハマっていたことがありますけども・・・。
ということで、今日は「パートナーの気持ちを気にしすぎてしまう」という、若干いやらしい話を今日もゆるりと書いてまいりますので、お時間があるときにでもご覧になってください。
Index
「相手の機嫌を取れば不安が消える」という思い込み
パートナーの言動に振り回されている方には、ある強い思い込みがある気がします。
「相手の機嫌を取れば、不安が消える」。
だから、
自分が不安でいっぱいで苦しいのに、相手の気持ちばかり考える。
自分の不安を押し殺して、相手のために笑顔でいる、気を使う。
浮気が発覚したケースなどでも、自分自身が大変なショックを受けているのに、「私が至らなかったせいかもしれない」と自分を責める着地点を探される。
離婚を切り出されたのに「どうしたら相手の気持ちが変わるか」だけを必死に考えてしまう。
もちろんそれが間違っていると僕は申し上げたいわけじゃありませんよ。
そう思うしかないという現実もあると思います。
それ、他人がいい悪いで語れる話ではないと思いますしね。
ただ、自分が不安なのに「自分さえ我慢すれば」と飲み込み続けることは、着実に自分の心を削っていくかもしれない。
そこ、どうお考えになります?とだけは、お伝えしたいかなぁ、と。
ダイエット中は食べ物に気を使うのに、今自分がしんどいときは自分の気持ちのあり方に気を使わない。
むしろ追い込んで「甘え」という言葉を使って、自分の気持ちを削いでいく・・・。
うーん、なんだか悟りを開きたいと思われているならお止めしませんが、自分自身の幸福を追求する視点で考えると、そこまでやるとなにがなんだかよくわからんくなりませんか?
その結果、「彼はどう思っているんでしょう?」「彼女はどう考えているのでしょうか?」といった、相手の気持ちにばかり意識が向いてしまう方もいます。
それもまぁしゃーないことなんですけど。
これは「自分の外側を整える」という意識のあらわれ、なんだと思いますよ。
今までもきっと、自分ではなく、自分の外側を整えることで、生き抜いてこられたんだと思います。
きっとそういった思いを持つ方は、普段優しい人なんでしょうね。
自分以外には。
偽りの自己、という話
ここでちょっと心理学の話を。
ウィニコットが提唱した「偽りの自己」という概念があります。
これは「本当の自分ではない自分が前面に出ている状態」のことで。
相手に合わせすぎる、顔色をうかがいすぎる、自分の気持ちを押し殺す・・・
これも、もしかするとそうかもしれないですね。
ま、ここでそうだと言い切ることはできないですけども。
こういった偽りの自己って、悪いものというより、そうせざるをえなかった、みたいな経験から生じていることが多いんですよね。
たとえば、「自分を追い込むことで不安に対処するしかなかった」という経験。
誰か大人がいてもうまく機能していなかった、という環境。
自分の気持ちを分かち合っても、共感してもらえなかったという違和感。
そういったものが積み重なると、本当の自分でいると”痛い”のですよ。
だから、つい、周りに合わせる、自分を追い込んで不安に対処する、自分を後回しにして外側を整える、といった意識が身につくこともありそう。
それが今のパートナーシップでも、いわゆる”癖”のようなものとして出てきてしまう、と考えることもできなくもないんですよね。
すると、自分のことも結構「問題」しか見なくなります。
今まで外側の仕組みを整えるために、何が問題で、どこをどうするといいか、と考えてきた。
だから、自分のことも「何が問題か」ばかりに意識が向く。
女性性という言葉が飛び込んでくれば、それが課題だと思う。
犠牲という言葉が飛び込んでくれば、それが問題だと思う。
確かにある意味、その認識自体は間違いじゃないと思います、僕も。
ただ、ここでお伝えしたいことは、それは「あなたの気持ちについて扱う視点なのか」という点なんですよねぇ。
いわゆる「課題」と「気持ち」は同じように見えるけど、中身は違うぜ?と言いたいわけですね。
切ない仕組みの正体
この話、見方を変えれば、こういうことなんだと思うのです。
「自分が不安で、しんどいのに、誰かを、自分の外側をまず優先しないと、自分の心が救われない」
そんな切ない仕組みが、ずっと動き続けているのかもしれない、というかね。
・・・そう言ってもあまり慰めにならないのは分かっているんですけどね。
ただ、そういった仕組みを抱えながらも、関係を続けようとしているわけですから。
それ自体、すごいことだと思いますよ、僕は。
自分を助けることに、誰かの許可はいらない
こういった話をうかがうと、「不安に踊らされないように」「自分の軸で」とお伝えしたくなるんです、僕も。
でも、その前にお伝えしたいことがあるような気がしてね。
「自分を助けることに、誰かの許可はいらない」。
相手の機嫌が良くなるのを待たなくてもいいんじゃないでしょうか。
相手に認められるのを待たなくても、自分を認めて良いんじゃないでしょうか。
誰かを優先してから、自分の番を待たなくてもいいんじゃないでしょうか。
今のあなたが不安なら、今のあなたを助けていい。
助けるために、誰かの手を借りていい。
それだけのことなんですけどね。
まぁ、言葉にするのは簡単でも、そう感じられるようになるのはなかなか難しいかもしれないですね。
だって、ずっとそうやって生き延びてきたわけですから。
最後に
パートナーへの不安が強いとき、問題は相手の気持ちにあると思いがちです。
でも、その不安の根っこには「誰かを優先しないと安心できない」という、長年の仕組みが動いていることが多いものですよ。
それはただ、その心の仕組みが残っているだけのことです。
忍耐女子のみなさまなら、心当たりがあるかもしれませんね。
こういった内面の話は、一人で気づくのはなかなか難しいです。
気になった方は、カウンセリングへどうぞ。
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