こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

切ない恋愛の相談を伺っていると、かなりの確率で登場するセリフがあります。

「でも、最終的に選んでるのはわたしですよね」

出ました、忍耐女子の自己責任論。

彼が曖昧。

彼が距離を取る。

彼が本音を言わない。

いろいろある。

あるんですけど、最後はなぜか

「でも、わたしが悪いんですよね」に着地する。

今日はそんな話です。


切なくなるほど、なぜか“わたしが悪い”になる現象

彼が冷たくなった。話し合いができない。こちらが歩み寄ってばかり。

普通なら一度くらい

「それはあなたもどうなの?」

と言いたくなる場面でも、忍耐女子さんはセッションルームでこう言ってくれます。

「でも、彼を選んだのはわたしですし」

・・・うん、確かにそう。選んだのはあなた。

でも、ですね。

“選んだこと”と“全部の責任を背負うこと”は同義ではないんですよね。

ここ、意外と混ざりやすいんじゃないですか、忍耐女子さんにとって。

自己責任として「私が選んだ」という解釈は間違っていない。

ただ、その言葉に内包された背負い投げ〜・・・

もとい、「背負い込み」の匂い、プンプン感じますけどね。


忍耐女子の自己責任は”誠実さ”でできている

「忍耐女子の自己責任は、誠実さでできている」。

どこかのCMで使われてそうなこのフレーズは、「日本人なら残したい名言集」に載せたい言葉の一つ。

誤解してほしくないのですが、この自己責任感って、悪いものではないのです。

  • 人のせいにしたくない
  • 被害者で終わりたくない
  • 自分の人生は自分で引き受けたい

これ、かなり誠実です。

その姿勢自体は、僕は否定しませんよ。

だからこそ、行き過ぎると厄介なんですね。

あれだ、あれ。

自己肯定感も高すぎると攻撃性になることがある、みたいな。

このブログも読みすぎると迷子になることがある、みたいな。(ずっと迷子でもいいのに)

自己責任も、行き過ぎた形で使うと背負うことになる、みたいな。

しかし、そこに気が付かない忍耐女子、多数?

そりゃあなたが会社の上司なら、部下の”仕事上の責任”を背負うことになるでしょう。

ただ、それは仕事であり、かつ、仕事上のもの。

相手の感情や領域内のことまで引き受けてはいないですよね。


ただし、自己責任が“過剰稼働”すると何が起きるか

行き過ぎた自己責任がさらにフルスロットルになると、

  • 相手の未熟さまで自分の課題になる
  • 相手の態度まで自分の反省材料になる
  • 関係の歪みを全部自分の内側に収納する

という現象が起きまやすい。

気づけば、

「彼が怒るのは、わたしの伝え方が悪いから」
「彼が冷たいのは、わたしが重いから」
「彼が離れるのは、わたしの魅力不足」

・・・本当に?全部?あなただけの責任なの?

そうすることで、相手を守れると思ってます?傷つかないと思います?

ここで起きているのは、明らかに“立ち位置のズレ”っぽいですよ。

相手の領域のものまで引き受ける位置までズレちまってる感じ。

本来ふたりで背負うはずのものでも、ひとりで背負う位置に立ってしまっている。

このズレは、ズラしておくと、またズレる。

きれいに五七五に収まりましたね。


違和感は「未処理の感情」ではなく「更新のサイン」かもしれない

ただ、切ない恋愛を続けている忍耐女子さんほど、こうおっしゃる。

「・・・でもなんか、ずっと違う気はしてたんです」

・・・分かってたんかい!

そう大いにツッコミたいところですが、そこはグッとこらえ。

もとい、

この“なんか違う”を、

「わたしが未熟だから」「わたしが弱いから」

とか解釈してない?ねぇどうなの?

そう解釈すると、また背負い込み状態に戻りますよ、お姉さん。

でもね。

その違和感って、心のエラー通知のようなでもありますが、同時に“更新通知”でもあるんですよね。

「今までのやり方が合わなくなっている」。

そのサイン、かもしれない。

それを未熟さに変換してしまうと、更新は永遠に来ないかも、ですよ。


何を選ぶかは、あなたが決めることですが

ここでお伝えしたいことは「自己責任を捨てろ」ではありません、決して。

あなたの誠実さも捨てなくていい。

でも、境界線を超えて、全部を抱え続ける必要はない。

相手の課題まで自分の人格にくっつけなくていいい。

もちろん、

それでも続けたいなら、それも選択。

やめたいなら、それも選択。

ただ、「全部わたしの責任」という立ち位置から一度降りてみることは、まぁできるかもしれませんよね。

そのとき初めて、この関係を本当に続けたいのかどうかが見えてくることもあります。

最後に

切ない恋愛をしているときほど、自分を罰する方向に走りやすい忍耐女子。

その姿は時に健気で、純粋に見えます。

でも、忍耐女子の誠実さは、罰を受けるためにあるわけではないはず。

少しだけ、立ち位置を整えてみる。

それだけで、景色は案外、変わるかもしれませんよ。

さて、この記事をご覧になっているあなた。

あなたの自己責任意識は、誠実さとして使えていますか?

それとも、罰として使われています?

どちらを選ぶかは、やっぱり、あなたが決めることです。

・・・今日はちょっときれいに書きすぎましたね。

ではまた。

こちらの忍耐女子シリーズ記事も”迷子になる”ほどどうぞ

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー・トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたのに、どこか噛み合わない」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 正しさや結論だけを急がず、今どこに立っているのかを一緒に整理する個人セッション(カウンセリング)が人気。 キャリア16年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
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