深読みさんと忍耐女子

「恋愛に向いてない」と悩む人ほど、実は“影響力が強い人”かもしれない

我慢する女性

こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日は、昨日Threadsに書いた内容を少しだけ広げて、記事として整理してみようと思います。

恋愛のご相談を受けていると、よく出てくる言葉があります。

「私、恋愛に向いてないんでしょうか」

でも、その言葉を口にする方をよくよく見ていると、「雑に人を好きになれない人」「深く関わってしまう人」だったりするんですよね。


「分かる」と言われる言葉と、「これは私の話だ」と言われる言葉

人には、だいたい二つのタイプがいるなぁと思っています。

たくさんの人に「分かる」と言われる言葉を使う人。
ごく一部の人に「これは私の話だ」と言われる言葉を使う人。

前者は、相手に安心を与えます。

「ああ、そうだよね」
「みんな同じだよね」

このタイプの言葉は、場を和ませたり、距離を縮めるのがとても上手です。

一方で、後者の言葉は、ちょっと厄介です。

なぜなら、無自覚に相手の中で止まっていた時間を、動かしてしまうから。

あなたの言動の一つ一つが、「あ、深い」「それ…私のことかもしれない」と、胸の奥で何かが引っかかるような影響力を持っているんです。

でもこのタイプに対する、相手の反応って、その時点では少ないわけですよ。

相手から分かりやすいリアクションも返ってこない。

ただ、不思議とその人の人生のどこかに残るんですよね。

「あの人、なんか気になるな」
「そういえば、あのとき言われた言葉が忘れられない」

これ、どちらが正しい、という話ではありません。

どういう関わり方が得意かの違いなんだと思います。


後者でいるのは、正直ちょっと怖い

正直に言うと、後者でいるのは、ちょっと怖いはずです。

なぜなら、分かりやすく反応が帰ってこないということは、「相手に届いてるのかどうか」が分かりにくいから。

これ、恋愛でもまったく同じ構造が出てきます。

深く関わってしまう人ほど、

相手の反応が薄いこと
温度差を感じること
自分ばかり想っている気がすること

で、自分の中のバランスを崩しやすい。

なので「恋愛に向いていないのかな」と考える人もでてくる。

でも、それは必ずしも向いていないというわけじゃなく、影響の仕方が、深いだけなんです。


「別れた彼から、必ず連絡が来るんです」問題

ちなみに、このタイプの方から、カウンセリングでよく聞く話があります。

「別れた彼から、必ず連絡が来るんです。なんででしょう?」

……うーん。

正直に言うと、そりゃ来ますよねって感じです・・・

たまに僕も「あーその元カレから、そのうち連絡来ると思いますよ、70%程度の確率で」なんてお話することがあるんですが(笑)

なぜそんな話をするかというと、元カレさんのマインドが読めるから、というより、

「あなたは相手の人生の”深いところ”に触れてしまうタイプだから」が答えかな、と。

一緒にいるときは、あなたの向き合い方の深さが違和感になってしまう。

でも、別れて時間が経つと、「あなたといたときの記憶」が、どうしても思い出される。

これは、あなたが追いかけているからでも、未練があるからでもありません。

影響を与えるタイプだからです。

そう、このタイプの人って結構ヤバいんです・・・。

でも、その自覚がない人もめっちゃ多いです。

むしろ、「いつも関係が終わってしまう」「友達みたいに恋愛がうまくいかない」と、めっちゃ傷ついている人が多いんです。


「分かりやすさ」に引き寄せられて、しんどくなる関係

ここで、もう一つよくあるパターンについても触れておきますね。

深く関わるタイプの人ほど、「分かりやすく好意を示してくれる相手」に、思わず心が動いてしまうことがあります。

たとえば、

  • はっきり好きだと言ってくれる
  • 押しが強くて情熱的
  • 分かりやすく求めてくる

こういう相手に出会うと、

「あ、ちゃんと必要とされてる」
「分かりやすく愛されてる感じがする」

と感じて、気持ちが傾くことがあるんですよね。

でも、ここに一つ、見落とされがちなズレがあります。

実はその相手も、「分かりやすい反応」を求めていることが多いのです。

これはいわゆる「お中元の法則」でして、相手が与えてくるものは、相手が好んでいること、もしくは求めていることだ、という考え方ですね。

なので、関係が始まった頃は、押す側・押される側でバランスが取れているように見える。

けれど、関係が進むにつれて、分かりやすい反応を見せている側も

・思ったほど反応が返ってこない
・深さはあるけど、分かりやすさがない
・関係の中の楽しさや軽い感じが少ないかも

と感じ始める。

相手の「分かりやすい好意の表現」が、少しずつ減っていくことにもなる、というか。

すると、深く愛する側が、「片思いみたいな関係になってきた」と感じ始める。

実はこれ、カウンセリングでもかなり多い相談の一つです。

「めちゃくちゃ押してくれたから付き合ったけど、正直しんどいんです」

このケース、まさに今お話ししている構造の典型例なんですよね。

影響の仕方と、求めているものがズレているだけなんです。


「恋愛に向いてない」のではなく、「影響が深いだけ」

深く愛してしまう人ほど、恋愛がうまくいかないと、こう思いやすいようです。

「私の愛し方が間違ってるのかな」
「もっと軽くならなきゃダメなのかな」

でもね。

それって、「向いてない」のではなくて、即効性のある関係が向いていないだけなんです。

このタイプは、

  • 正直、いい関係になるまでに一定の時間がかかる
  • 相手の準備が整っていないと噛み合わない
  • 深さに耐えられる人が限られる

だから、数をこなす恋愛や、テンポの早い関係では、どうしても自分を疑いやすい。

でも、それこそが才能であり特性なのだと僕は思います


自分が「どんな影響を与える人か」を知ると、少し落ち着く

恋愛がしんどくなる一番の理由は、自分を知らないまま、合わない土俵で戦い続けることだったりします。

自分は、

・安心を広げる人なのか
・深さを残す人なのか

これが分かるだけで、「なんで毎回こうなるんだろう」という自責は、かなり減ります。

深く影響を与える人は、派手なリアクションは少ないけれど、人生の節目で、ふと思い出される存在になりやすい。

言い換えるなら、相手の人生において忘れられない人(一緒にいたいと思わせる人)になる可能性が高い。

それって、悪いことじゃないですよね。


こちらの記事も参考にどうぞ

最後に

もしあなたが、

・恋愛がいつも重たくなる
・なぜか相手の記憶に残りやすい
・「向いてない」と感じやすい

そんなタイプなら。

まずは、自分がどんな影響を与える人なのかを、ちゃんと理解してあげてください。

それだけで、恋愛は少し静かになります。

ではまた。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたのに、どこか噛み合わない」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 正しさや結論だけを急がず、今どこに立っているのかを一緒に整理する個人セッション(カウンセリング)が人気。 キャリア16年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
「読む」から、「私の立ち位置を整える」へ

心理カウンセラー浅野寿和公式WEBのコンセプトは

「人は裁かない。でも、構造はごまかさない。」

こちらでは、心理学の知識だけでなく、

”今の自分自身”や“今ある関係を整えるための心理学”をお届けしています。

ちゃんとしてきたはずなのに、立ち位置が分からなくなったときに読む心理の話

毎月6万人が訪れるこの心理ブログでは、

誠実に頑張ってきた人が、

自分の立ち位置を見失わずにいるための“心の整え方”をお届けしています。

責任や孤独、関係の悩みなど“大人のこじれたテーマ”を、月・水・金に新作コラムで発信中。

👉 一人では解けなかったお悩みを、さまざまな視点から整理する記事です。日常の気づきにお役立てください。

一人では抱えきれなくなった気持ちを、少しずつほどく場所|無料メールマガジン

もし、一人で考えるには少し重たいな、と感じたら

文章という距離感で、もう少し整理したいと思えたら

無料メールマガジンで、ブログでは書ききれない「迷いの途中の話」もお届けしています。

週3回(火・木・土)配信しています。

あなたのペースで、心の理解を“使える気づき”に。

正しさでは動けなくなった人のための心理学講座

「わかっているのに動けない」状態は、多くの場合、努力不足ではないんです。

オンラインで受講できる”心理学講座”は、

問題解決のための行動を増やす前に、

「今、自分がどの位置で考え続けているのか」

を整理していく時間です。

自分の感覚が分からなくなってしまったときの個人セッション

それでも、

  • 考えても考えても同じところを回っている
  • 自分の感覚が、もう一人では掴めない
  • 誰かと一度、整理し直したい

そう感じたときは、個人セッションという選択肢もあります。

必要だと感じたタイミングで、ご覧ください。