こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日は「自分らしさ」という言葉について、少し整理してみます。

「自分らしく生きたい」
「自分らしさが大事って言うけど、結局なに?」

こういうところで、言葉がふわっとしてきたときに。
心理学の視点も借りながら、静かに言語化してみます。


なぜ「自分らしさ」が大切なのか

結論から言うと、僕は「自分らしさ」が大切なのは、

自分を否定し続けないため
生き方の基準点を、自分の内側に取り戻すため

この2つが大きいと思っています。

周りの期待や、空気や、正しさを優先して生きていると、
それなりに上手くいく場面もあります。

でもそのぶん、どこかで

  • 「何をしても満たされない」
  • 「自分の人生なのに、他人の人生を生きている感じがする」
  • 「本音が分からない」

みたいな違和感が溜まってくることがあるんですよね。

「自分らしさ」は、その違和感をごまかさないための言葉でもある、と僕は思います。


「自分らしさ」を大切にするとは、どういうことか

「自分らしさ」と聞くと、

  • 好きなことをする
  • 自由に生きる
  • 個性を出す

みたいなイメージを持つ方も多いかもしれません。

もちろんそれも一面としてはあります。

自分らしく表現しよう!も正解だと思います。

ただ、個人セッション(カウンセリング)の現場でよく出てくるのは、もう少し地味な話が多くて(^^;

過去の自分を「なかったこと」にしない
自分の感じてきたことを、後から踏み潰さない

という意味の「自分らしさ」を扱うことも多いんですよね。

たとえば、

  • あのとき怖かった
  • 本当は嫌だった
  • すごく頑張っていた
  • だけど、うまくできなかった

そういう経験を、

「ダメだった」で切り捨てるのではなく、
「そういう自分だった」と受け止め直す

これが、実はすごく大きいです。


過去の自分を否定し続けると、なぜ不安定になるのか

過去の失敗や未熟さを思い出すと、つい

「あの頃の自分は最悪だった」
「消したい」

と感じてしまうことがあります。

・・・なんていうんでしょう?

大人になると学生時代の写真を見て、すごく恥ずかしい、みたいに感じることってないです?

あれと同じで、自らの過去の行いを恥や間違いと扱ってしまうことって、結構あるんですよ。

でも、ここで強く否定しすぎると、心の中で何が起きるかというと、

自分の一部を“敵”として扱う状態になりやすいのです。

自分の中に敵がいると、当然、落ち着けません。

そして不思議なことに、自分を許せないところが強いほど、

  • 他人にも厳しくなる
  • 人を信じにくくなる
  • 「どうせ私なんて」が強くなる

みたいな形で、対人関係にも波及していくことが多いんです。

ここは、道徳の話ではなく、心の安定の仕組みの話です。


心理学で見ると、「自分らしさ」は何とつながっているのか

このテーマを心理学的に整理するなら、僕はよく

  • 自己受容感(今の自分を受け止める感覚)
  • 自己尊重感(自分を粗末に扱わない感覚)
  • 自己信頼感(未来を信じて試せる感覚)

この3つで考えます。

「自分らしさ」は才能とかキャラの話ではなくて、
この3つの“土台”が整ってくると、自然に出てきやすい感覚、という位置づけなんですね。

逆に言うと、土台が揺れているときは、

「自分らしさが分からない」
「自分が好きなものが分からない」

となりやすい。

なので「らしさが分からない自分」を責める方向に行くと、余計に迷子になりやすいです。


「自分らしさ」を見つけるメリット(派手じゃないけど効くもの)

自分らしさを大切にしていくと、人生が急にキラキラする、みたいな話ではありません。

ただ、地味に効く変化があります。

  • 「無理してるサイン」に気づきやすくなる
  • 選択の基準が、少しずつ自分側に戻ってくる
  • 関係の中で、我慢役に固定されにくくなる
  • 後悔しても「回収」できる(学びに変換できる)

このあたりは、派手じゃないけど、人生にはかなり効きます。


「自分らしさ」を見つけるためのヒント(やる気がある日に)

ここからは、カウンセリングでもよく提案する“入口”です。
全部やる必要はありません。気になるものを1つだけで十分です。

1)心が動いた瞬間を「記録」する

ワクワクでも、モヤッでもOKです。
「今、何に反応した?」をメモしておくと、らしさの輪郭が出てきます。

2)「好き」を小さくやってみる

大きく人生を変える必要はありません。
5分でできることを1つ。
自分の感覚を信じる練習になります。

3)義務感・完璧主義をいったん横に置く

「こうあるべき」を強く握っていると、らしさは出てきにくいです。
まずは“正しさの力み”を1段落とすだけでも変わります。

4)過去の「失敗」から、価値観を拾い直す

失敗の中には、
「本当はこうしたかった」
「これは譲れなかった」
という価値観が残っていることがあります。

「失敗だった」で終わらせずに、
そこから何を守りたかったのかだけ拾う。
これ、けっこう効きます。


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まとめ:自分らしさは、派手な正解じゃなく“戻る場所”かもしれない

「自分らしさ」は、特別な才能の話ではありません。

過去の自分を否定しすぎず、自分の感覚をもう一度“自分の側”に戻していくこと。

そういう意味での「らしさ」なら、少し現実的に扱えるかもしれません。

ここまで読んで、言葉が少し整理されたなら、それで十分です。

もし、さらに整理したいと感じたら

「自分らしさ」や「自己受容」という言葉が、頭では分かるのに腑に落ちないとき。

個人セッション(カウンセリング)では、あなたの具体的な体験に沿って、どこで止まっているのかを一緒に見直すこともできます。

必要なときに、思い出していただけたらと思います。

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浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 個々のご相談を心理学の視点で整理して、明快に言葉にしていくカウンセリングが人気。 キャリア17年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。

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