こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日もまたたくさん我慢したな、なんて感想を持ちながら生きている人は少ないかもしれないですよねぇ。

いちいち数えられる程度の我慢しかしない大人っていないから。

でも、彼とのことで今日も自分を譲った。受け入れたって思いたいけど、多分無理してるのは分かる。

仕事でも、受けたくない仕事も笑顔で受けた。そうすることが幸せにつながるってどこかの誰かが言っていたから。でも、自分の中で削れていく感覚もある。

今日も夫の態度にうんざりしたけど、それでも普通に毎日をこなしてる。私って何?と思うこともあるけど、振り向いたらしんどいから前を向く。

あえて言葉にしたことはないでしょうが、そんな気持ちになることってないでしょうか?

みんな我慢して大切なものを守ってる。

17年もカウンセリングしていると、そんな実感がありますよ。

良いことを呼び込みたくて、我慢してきた

ただ、ちょっと厄介な話をしますね。

良いことを呼び込みたくて、大切なものを守りたくて、我慢してきた。

なのに、その我慢が更に嫌なことを呼び込んでくることがある。

嫌な仕事を黙って引き受けていたら、どんどん仕事を投げられて詰んだ。
彼のために言いたいことを飲み込んでいたら、関係が息苦しくなった。
夫のために我慢し続けていたら、いつのまにか自分が見えなくなっていた。

形は違えど、同じことが起きているんですよ。

まぁ「それは言いたいことを言えばいいだけじゃないの」という結論が先に来ることも多いんですが。

いや、分かってんねん。分かってんけど、それができたら苦労せんわ、という話で。

その前に少し考えてみたいことがあります。

なぜ我慢することで、良いことを呼び込もうとするのか

たぶん、過去にそれが機能したからだと思うんです。

我慢したら、嫌なことは過ぎ去っていった。
余計なことを言わなければ、場の空気が乱れなかった。
引き受けていたら、とりあえず丸く収まった。

だから我慢することが、生き延びるための知恵になった。

これ、弱さじゃないんですよ。その環境の中での、最善の適応だったんです。

ただ、それは「良いことが起きる保証」ではなかった。

我慢することが悪い、ではなく、ね。

嫌なことを呼び込む仕組みが残ったまま

しかも、嫌なことを呼び込む仕組みが残ったまま我慢し続けると、また嫌なことがやってくる。

我慢する。
嫌なことが来る。
また我慢する。
また嫌なことが来る。

このループ、はじめるとなかなか終わらないんですよ。

まぁ職場の人や彼や夫が「いい人」で、ちゃんとフォローしてくれるなら環境的に問題はないのかもしれない。

けれど、そうでない場合、結構詰んじゃうかもしれない。

特に真面目で責任感が強い人ほど、ここで「私がもっと頑張らないと」と思いやすい。でも頑張る方向がズレていると、頑張るほど消耗していくんですよね。

我慢が癖になると起きる問題とその処方箋こんにちは。 心理カウンセラーの浅野寿和です。 「我慢が癖になることで起きる問題」 と聞くと、あなたがどんなイメージを持ちますか?...

「我慢すれば良いことが起きるはず」という価値観の正体

こういった話は、価値観が結構影響しています。

我慢すれば良いことが起きる、という価値観。
もはや祈りに近いとも思いますけどね。

ただ、この価値観、実はかなり強力です。

自分一人で完結できるから。
誰にも頼らなくていいから。
傷つくリスクを最小化できるから。

そこが、この価値観を手放しにくくしている部分なんですよね。

本当の問いはここにある気がします

我慢している私が間違いでもない。でも我慢が続くこともいいことではない。

大切な何かを守っているとしても、それがいいことかどうかわからない。

そこに本当の問いがあるんじゃないかと思います。

だとしたら、考えるべきことは「大切なものを守り続けることができる自分でいるために何をするか」じゃないでしょうか。

心だけじゃなく、体の健康も、経済状況も、住環境も、対人関係も同じですよね。

少なくとも僕はカウンセラーだから心の話をしますけど、我慢が伴ったとしても大切なものを守るマインドが持続するために、整える選択肢を持っているかどうか、なんだと思います。

でも、どう整えていいか分からないから、いきなり別れたくなったり、こいつとはもう口を利かん、と思ったり、自分ってなんか損ばっかりしている気がする、なんて思うのかもしれない。

そうなってしまう前に、ですね。

まぁそれが簡単にできたら、カウンセラーなんていらないんですけど。

・・・商売上の話をするとそうなりますが、本当にそう思っていますよ。

最後に

我慢強い人って、本当に愛が深い。

だからこそ、その愛が自分を削る方向だけに使われているとしたら、それは勿体ないと思うんです。

こういった話は、一人で気づくのはなかなか難しいです。
気になった方は、カウンセリングにいらしてください。
一人で抱えてきた分だけ、丁寧に扱います。

今日の話、どこか引っかかりましたか?

この続きにこちらの記事もどうぞ

切ない恋愛になると、なぜか“全部わたしの責任”になる忍耐女子の話今日は「切ない恋愛を重ねているときに気づいてみてほしい感情の話」。切ない恋愛を何度も重ねたり、一つの恋愛に執着をみせたり、不安から破局を呼び込まないために、その心理分析と今のあなたにできることをまとめてみました。...
ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 相談しなくても日常が回っている。でも、どこかしんどい。そんなとき、丁寧にあなたの生きづらさやお悩みをほどいていきます。 キャリア17年・臨床10,000件超。東京・名古屋・オンライン対応

「自分らしく生きましょう」って、よく言いますけど。

その“自分らしく”が分からないから困ってるんですけどね。

ちゃんとやっているのに、なんとなく疲れる。

人に合わせられるけど、これでいいのかなと思う。

こういうとき、「あなたらしさとは何ですか?」と答えを探すより、

あなたの心がどう動いていたのか。ちょっと知りたくないですか?

7日間の無料メールセッション

「心はどう動いた?」から、
見えていなかった糸口を見つける。

恋愛や夫婦関係などの事例を通して、
僕がカウンセリングでどんなところを見ているのかを、
7日間のメールでお届けします。

心理観察ワークブックPDF付き
+ 約60分の特別編集版セミナー動画特典

ここから先、もう少しじっくり考えてみたい方へ

話を聞いてみたい

毎月第3木曜の夜、90分のオンライン心理学セッションを開いています。 心理学の知識だけではなく、「そういう見方もあるのか」と、少し見え方が変わるような時間です。

自分の状況を個別に整理したい

「相手のことが分からない」 「自分はどうしたらいいんだろう」 そんな今の状況を、心理学的な見立ても使いながら一緒に整理していきます。

また、イメージなどを使った心理療法(セラピー)もご提供します。

東京(品川駅前)・名古屋(金山駅前)での対面カウンセリングと、 全国向けのオンラインカウンセリング(Zoom)を行っています。