ほぼ30代からの心理学

自己肯定感がまったく得られないときの処方箋を考える

「いつも頑張っていないと評価されない」を手放す

浅野先生

ご無沙汰しています、その節はお世話になりました。

最近、自己肯定感がまったく得られず、しんどいです。

わたしは、
●「いつも頑張ってないと評価されない」と思って仕事に取り組んでいます
●周囲の目、評価がとても気になります
●人に嫌われるのがとても怖いです
●上司に軽く注意されただけでも凹みます
●「失敗」が何より怖いです
●できたことよりも、出来なかったことを見つけて自分にダメ出しをします

最近、自覚している自分自身です。
浅野先生の記事を読ませていただき、自分なりに、自分を許したり、OKを出したりする意識を持ってはみたのですが、上手くいきません。

自分にOKを出そうとすると、違和感というより、なんだかさらにつらくなります。
「それでもいいねんで」と言えない。
もう一人の自分が全否定します。

なぜだろうと考えて、おそらく、それでいいと自分に言うということは、「自分がダメだということを、認めてしまうことになる」からかもしれないとおもいました。
そう思うと、もう自分に何も言えなくなりました。

矛盾していますね、自分はダメだと言っておきながら、認めたくないなんて

こんなことを周りに話しても、「大丈夫やって~」と、きっと励ましてくれると思います
でも、それではわたしの心は何も変わらないとわかっているから、誰にも相談できませんでした

以前ご相談した彼にも、言えない自分がいます
先生のおっしゃっていた、「遠慮」かもしれませんね

もう、つらくて、疲れてしまったので、何もしないことにしました
自分にOKも出さない
許したり、ましてや自分を好きになろうと躍起になることもしない
その代わり、責めることも辞めました
良いも悪いも思わないことにしました

すると、少し、気持ちは落ち着いたんです

彼は、わたしの元気がないことには気づいてくれましたが、無理に聞き出そうとせず、普段通り接してくれました。

本当に感謝です

さて、ここまで自力でなんとか回復(?)させましたが、わたしはこの先、自分の気持ちをどう持っていったら良いのでしょうか。

この、いわゆる「放置状態」を抜け出すには、どうしたら良いでしょうか
きっとまた、自分を許そうとするとしんどくなる気がして怖いです

ネタ募集ネーム:サムさん

 

サムさん、ネタ募集にご協力ありがとうございますm(_ _)m

ではではお答えします。今日は長いっすよ、覚悟してご覧ください。

 

自己肯定感を感じられないときは「べき思考」があるかも

なるほど「自己肯定感が得られずにしんどい」状態なんですね・・・。

これ「こうならねばらならい」と考えて取り組んでいるとしんどくなりやすいんですよね。

いわゆる「べき思考」って、一時的に自分自身の不安には対処できますけど、逆に自己肯定感は高まりにくいようですよ。

もちろんサムさんが今まで取り組んでくださったことには大きな意味があると思います。

その部分を僕は否定的に見ているわけではないんですよね。

ただ、自己肯定感はとても大切な要素ですが、それが高まらないことが問題、と考えすぎることもまた危険といいますかね。

そもそも自己肯定感が高まらない、にも「理由・事情」が存在するものですから。

いわゆる「理想の結果」「言葉の意味」だけが勝手にひとり歩きしてしまうと「自己肯定感を高めないといけない」と考えが浮かび、「それが感じられい問題」が生まれるんです。

きっと自己肯定感という言葉を知るまで、そんな事考えたこともなかったでしょうに。

「許し」についても同じです。

許しがないことで問題が起きる、と考えることもできるけど、ぶっちゃけ「許し」も一つの手法ですから、自分自身が癒やされていく方法、他にもたくさんやり方があるわけですね。

「これができないから問題が起きているんだよ」

それは確かに正解なのかもしれないけど、こう考えると心情的に切なくないです?

理想の結果、これを例えるならば「自分で決めた一つのゴール」です。

マラソンで言うならばゴールテープを着る瞬間。

しかもそのゴールは「事実」以上に「私が何を感じているか」によって決まるものでしょう。

例えば、ゴールテープを着る瞬間に「ようやく苦しみが終わった」と思う人もいれば、「やった!」という充実感を感じる人もいる。

そもそも自分が感じるものだから、人と比べても答えがでてこない。

けれど、自分の立ち位置、その目安が欲しいからつい比べてしまうのが僕たちなのかもしれませんね。

また、ゴールまでのプロセスはいろいろじゃないですか。

人によっては何の問題もなくゴールに近づける場合もあれば、そうではなくいろんなトラブルに遭遇することもある。

いわゆる理想のゴールだけを見て「自分の上手くいかない状態」を見れば、そりゃ僕でも切なくなりますよ。

ただ、それこそ今までの自分を否定的に見ているわけなんですよね。

誰のものでもない「自分のプロセス」を見て、

そこでたとえいろんな事が起きたとしても、それが自分であることには変わりがないし、そこから学べることがあるわけです。

そのように今までの自分に意味を見出しながら、前向きな気持ちになることも「不安への対処法」なんですよね。

今は自分のすべてを受け止められなくてもいい。けれど、自分は自分として大切に扱う。

そう考えて、たとえ遠回りしたとしても自分のことを肯定的に見つめたいですよね。

ただ今回のご質問は、

「そうなりたいけど、何故か辛くなってしまう」

という内容のようですので、その点について僕なりの見解をお伝えしたいと思います。

 

自分を肯定しない、そんな不安への対処法

わたしは、
●「いつも頑張ってないと評価されない」と思って仕事に取り組んでいます
●周囲の目、評価がとても気になります
●人に嫌われるのがとても怖いです
●上司に軽く注意されただけでも凹みます
●「失敗」が何より怖いです
●できたことよりも、出来なかったことを見つけて自分にダメ出しをします

まずここから。

ここに書かれているのは「何かしらの怖れ」に対する反応ですよね。

  • 評価されないことが怖いので、いつも頑張っている。
  • 評価されないことが怖いので、周囲の目を気にする。
  • きっと自分が嫌われると思うので、人に嫌われないようにする。
  • 注意されると凹むので、上司の顔色を伺ってしまう。
  • 自分なんてダメだと思うので、失敗が怖い
  • できなかったことを見つけていれば、失敗しないと思う。

いいも悪いもなく、この考え方、反応が「今の自分にとって必要だ」と思うなら、それをきっと採用するでしょうし。

この考え方を用いることで成功した、怖れや不安を感じなくて済むことができたなら、この方法を採用し続けると思うんですよね。

「自分はこのように必死こいて不安や怖れに対処してきたんだなぁ・・・」

そんなふうに自分を見ることができればいいですよね。

いたずらに今までの自分を否定的に見るぐらいなら、「今までの自分も私なんだよな」と感じていくほうがいいでしょうね。

ただ、何かしらの事情で自分を嫌っていると「これも私なんだよな」とは受け入れがたいわけです。

今までの自分に間違いがあったのでこんなにしんどいんだ・・・なんて風に考えることもあるわけですが、こうなると常に「正解」が欲しくなるんですなぁ。

そしてその正解どおりに行動できて普通、できなければNGというジャッジメントが入るようになる。

結局のところ、

癒やしの手法がうまく取り入れられない自分を責めるという意味では、今までの自分を否定していた状態と何ら関わっていないことも少なくないわけです。

「今までの自分を否定」つまり、肯定とは真逆の作用になってしまうこともあるのですよね。

「自分にOKを出したくない」と思う自分にOKを出す?

最近、自覚している自分自身です。
浅野先生の記事を読ませていただき、自分なりに、自分を許したり、OKを出したりする意識を持ってはみたのですが、上手くいきません。

 

なぜ、頑張り続けていないと評価されないと感じるようになったのか。
なぜ、人の顔色をうかがうようになったのか。

それはきっと「かつてのあなたが不安に対処するために必要とした反応」だと思います。

ならば、それを今になって否定的に見るって結構エグくないですか?

必死こいて頑張った自分が採用した反応を「なんでそんな面倒なことしてんだよ」と自分で突っ込むとしたら、こんなに悲しいことはないじゃないですか。

だとしたら、今までのやり方には意味があったんだよな、と見つめてもらうといいのかもしれません。

こう・・・心理分析や問題点の分析って「これが問題を作ります」という書き方になるのでね。

ついつい「それがあかんのや」と伝わってしまいやすいのかもしれません。

しかし実際のカウンセリング現場で僕がお伝えしていることって

「そうなった事情もあったし、あなたも必死だったからじゃないですか」という部分なんですよね~。

その上で「この方法を試してみません?」という感じなんですよ。

このニュアンスがもっと伝わるように書こうと改めて思う次第でございます・・・。

 

もう、つらくて、疲れてしまったので、何もしないことにしました
自分にOKも出さない
許したり、ましてや自分を好きになろうと躍起になることもしない
その代わり、責めることも辞めました
良いも悪いも思わないことにしました

すると、少し、気持ちは落ち着いたんです

 

なんだか矛盾しているように聞こえるかもしれませんが

「自分にOKを出したくない」と思う自分にOKを出したら、気持ちが落ち着いたのではないでしょうか?

「自分にOKを出すこと=自分の良い部分を認めること・自分のダークサイドをいきなり受け入れること」

なんて発想、意外と多いんですよね。

今の自分の状態を無視して、いわゆる自己肯定感や許しを自らに当てはめようとすると、そうなります。

もしそうなら「今の自分を否定していること」にも繋がる場合があるので、このあたりは注意したいところですね。

これ、感覚的な話なので難しいんですけど、何事にも手順とタイミングってものがありますから、そのあたりはじっくり見つめてみてください。

※もし自分ではよく見えない、今何をしたらいいのかわからないとお感じなら、どうぞカウンセリングルームにお越しくださいな。

ただこのお話は以下のようにも解釈できると僕は感じていますよ。

「自分にOKを出さないこと」が、あなたにとって「日常で感じる不安に対処する反応」だったのかもしれない。

これ、確かに心理学の中にある考え方の一つです。

何か起きるとすぐ自分のせいにすることで不安に対処しようとするメカニズム。

あなたにとって「自分にOKを出すこと」自体が、不安に対処する反応をなくしてしまうことだったのかもしれない。

だとしたら、そりゃしんどいですものよね・・・。

だから

「自分にOKを出さない自分」をも「それでええねん」とOK扱いすることに意味があったのではないでしょうか。

ただ、もしあなたが「自分自身にOKを出したい」「自分を好きになりたい」「もっと堂々と毎日を過ごしたい」と願っているなら、あなたの不安の対処法が葛藤の理由になります。

その葛藤がしんどさをもたらすんですよね。

僕たちは自分で自分を大切にしたいと願っています。

何も意味もなく傷つきたいと願っている人はいないものです。

しかし、自分にOKを出さないことが不安への対処法なら

自分にOKを出すと不安に苛まれてしまうのではないか、と感じても不思議ではないわけです。

ホント、ジレンマですよね。

 

この先の話は読むか読まないか・・・決めてください

この、いわゆる「放置状態」を抜け出すには、どうしたら良いでしょうか
きっとまた、自分を許そうとするとしんどくなる気がして怖いです

今はそこがいま一番安全な感覚なんですよね。

だとしたら、今、そこにいる状態も悪くないはず。

いたずらに居心地を悪くするよりは、今はそれでいいって思っていいような気がします。

ただ・・・

んー・・・

ここから先の話はあまり書きたくないなぁ、今日は(笑)

書くと、きっとプレッシャーになったり、今の自分にNGを出されるような気がして。

それではあまり意味がないんだよなぁ・・・・と思いつつ。

あなたが「そろそろ○○しようかな」と自然に動き始めるのを待つほうがいいんですけどね。

カウンセリングならこのあたりの塩梅は僕の方で考えられるんですよ。

でも、ブログですからねぇ・・・。

うーん、どうしようかな。

どうしよっかなー・・・・。

どどどどーしよっかな・。

・・・。

もし、この先の話を読むなら凹まないで読んでくださいね。

ここで今日は止めておく、というのも一つの手です。

それだけはお伝えしておきますね。(ま、そう書かれれば読みたくなるでしょうが、今を大切にするために、ぐっと忍耐も一つの方法でっせ。)

許しは成熟した一つのツール

今、放置状態であることにもちゃんと意味はあると思います。

ただ、いつかは自分から「人に与えて」「人から受け取る」ことになるでしょう。

僕たちは人に愛を与えることで「自分ってええやつやん」「いい気分だよなぁ」と感じられるので。

また、僕たちは人との関わり、出会うことで親密感を感じていきますから。

一般的には「何もしていない」だけで「何もしていない罪悪感」を感じやすいものです。

だから誰も何も言っていないとしても「与えていない自分ってダメやん」と感じることにもなるのです。

この罪悪感の罠は避けられないことが多いので、自分から与える許可、自分の素晴らしさ・価値を感じていくプロセスは必要になりまっせ、という話ですなぁ。

もし、今まで十分に与えてきた人がいらっしゃるなら「何もできなくなることはない」から、あなたは自分の価値を受け取ってくださいませね、という話になるのです。

・・・。

ねーこう書くと、めっちゃ疲れているのにすぐに「与えなきゃ」とか思う方がいるんですよ・・・。

そうじゃないんですよ、お伝えしたいことは(声を大にして言いたい!)

まぁ「そろそろ与えよっかな」「受け取ろっかな」と思えるぐらい

まず気持ちを整えたり、いろんな人の愛を感じてみたり、自分にOKを出してみたり、楽しめることを続けてみたり、好きなことに夢中になったり・・・・。

そんなこんな「癒やし」を続けているうちに気分が良くなって、前向きになることがポイントなんですよね。

こんな自分では喜んでもらえないだろう、だとか。
私なんてな~とか。
自分が与えても人のためになるんだろうか、とか。

そういった「自分へのダメ出しが不安への対処法」となっていると、なかなか前向きないい気分にならんのですよね。

だから「成熟した不安への対処法」は持っておいて損はないってことなんです。

「許し」も不安に対する反応・対処法の一つ、みたいなものなんですよ。

どこか「自分は不十分だ」と感じたときの不安に上手に対処するものでもあってね。

癒やしや許しを実践して、自分にNGを出す方法から乗り換えることができれば、気持ちが楽になって、

「なんだか私って愛の人♡」

になっていけちゃうから不思議。

いや、そのあたりに癒やしや許しの目的があるわけで、自己肯定感もそこに行き着く一つの道筋なんですよ。

頑張ることも、受け取ることも、休むことも、癒やすことも、一つのプロセス。

結局、自分がいい気分になるってこと、自分を愛があってええやつやんなーと感じられるところにたどり着くために

「さてあなたは何をしますか?どの方法を使いますか?」

そこを自分で学んで選んでいく。

そのベストなサポーターこそ、あなたと相性が合うカウンセラーってことなんです。

そんなイメージを持ってもらえるといいのではないでしょうか。

【2019年9月6日追記】

どれだけ誰かに愛されても、環境的に経済的に恵まれていても、自分の才能を使い、努力して自分を整えても、幸せを実感できなくなっていくことってあるんですよね。

 

その根っこには「自分が誰かの喜びになれる」と感じられない、という問題が存在していることが多いです。
カウンセリングをしていると、自分を変えるために、心理学に触れ、自己肯定感をアップさせる方法を日常に取り入れたり、自分を褒めてみたりといろんな手段を使われている方のお話もたくさん伺っていますよ。

 

その手法自体、きっと間違いじゃないんです。

 

しかし、なかなかそれが実感できない、というお声も多いのです。

 

それはどうしても心のなかにある感情(感じる気持ち)が変わらないほどに、大きな経験をされてきたからなのかもしれません。
その場合は、ぜひこの事実を理解していただければと思うのです。

 

「理解され、愛されるということを学ぶ」
「愛されるという実感を感じられるほどに感情を整理し癒やす」

 

愛されるという感覚は、人との関わりの中で学ぶものだと僕は思います。

 

いくら愛されなかったという思いの中で、寂しさの中で、自分を愛してもなかなかその実感が手に入らないこともあるかもしれません。

 

それはひとえに「愛される」とはどういう感覚か、人の愛はどのようにあなたに向くのかを実感できていない場合に起きることなのかもしれません。

できれば一人ではなく、「人との関わり」の中で自分を癒やすことを考えていただいてもいいのかもしれませんね。

まずここを学びとること、そして「自分自身の心を整理し、癒やして、人の愛情を感じ取れるコンディションを作ること」はものすごくおすすめしたいプロセスです。

愛されること、人の愛はどのようなものかを知ることは、依存ではなく学び。

その学びを経験すれば、おのずと人に感謝できますし、自分自身もよりよい存在だと感じやすくなります。

そのためのツールとして僕はカウンセリングやセミナーをご提供しています。

どんな方法でもいいです、友達との関わり、信頼できる人との関わりの中で、人の愛とはどのようなものかをどうか知っていただければと思います。

【今日のまとめ】

自分にNGを出すことが防衛(不安への対処法)となったままなら、自分へのNGを手放すことは難しい話になってしまいます。だから自分を認めようとすると葛藤しちゃうこともありますよ。

ということで、より成熟した不安への対処法を知り、学び、実践してみてください。

許しはその一つのツールです。愛することも、感謝も、理解も、貢献も同じ。自己肯定感を高めるプロセスも同じような意味があると思いますよ。

何か参考になりましたら幸いです。

ABOUT ME
浅野 寿和
カウンセリングサービス所属心理カウンセラー。名古屋を中心に東京・大阪・福岡で〜旅人のように〜カウンセリング・セミナーを開催。心理学は現実で使えてなんぼ、がポリシー。
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