日常に使える心理学

なかなか自信が感じられない人の深層心理と自信を感じる方法

「自信がない・自信が欲しい」と感じるのはなぜか

自信がない、もっと自信が欲しい、というご相談は、恋愛や仕事などに関するご相談の中でよく伺います。

そもそも「自信がない」とは、自分に対して「情けない」「ダメだ」「不十分だ」などのネガティブな感情を抱いている状態のことを指します。 

いわば、自分に信頼をおいていない、とも言えるのです。

だから、今の自分は(人に)受け入れられない、と感じやすいですし、嫌な自分のイメージが大きくなりすぎてどんな自分にもOKが出しづらくなったりもします。

だから、ついつい人に気に入られるように、嫌われるように、と振る舞ってしまいます。

このような行動を僕の学ぶ心理学では「補償行為」と呼びます。

補償行為とは「埋め合わせの行動」です。

例えば、人に気に入られるようにYESばかり言う、相手の機嫌に合わせすぎてしまう、自分の意見を言わずにいたり、頑張りすぎてしまったり、といった行動がその典型例です。

なかなか自分らしくいられなくなってしまうのです。

そんな行動を通じて疲れ果てたみなさんから「もっと自信がほしい」「自己肯定感を高めたい」というお話を伺うわけです。

そんなみなさんの中には

  • 毎日仕事を頑張る
  • 人のためにと考えて行動する
  • 頑張ったことを褒める
  • 目標を細分化して小さな達成感を積み重ねる
  • 目標とする人をまねしてみる
  • 好きなことをする
  • 周囲に自分の長所を聞いてみる
  • 他人と比べることをやめる

といった、自信をつけるための行動を意識しているのだけど、なかなかそれでも自信を感じられない、といった気持ちになられることがあるようです。

ここに書いた方法は自信を感じるためにとても有効で大切なことばかりです。この方法自体間違っていないのです。

が、それでも自信がつかないとしたら、これらもまた補償行為となってしまっている可能性も否定できないんですね。

つまり、これらの行動が「本当に自分がやりたいことではなくなっている可能性」があるのです。

この「本当に自分がやりたいこと」ができていないと、なかなか自分を肯定しづらくなってしまうものなのです。

「自分は素晴らしい」と思ってもあまり効果が得られない理由

さて、実際のカウンセリングの中でも「毎日自分を認めているのですが、それでもなかなか自分がいいとは思えないのです」というご相談をいただくことがあります。

このとき、どこかかなり頑張って「自分は素晴らしい」と思おうとしている様子を伺える場合も少なくないんですよ。あまりに頑張りすぎているから、自分を認めることが続かない、なんてケースも頻発します。

もちろん「自分は素晴らしい」と思い続けることにも効果があるので、この考え方自体は間違っていないのです。

が、どこかで「素晴らしくない自分」を否定する意味合いで「自分は素晴らしい」と思い続けても、なかなかその実感は得られないかもしれません。

このとき見つめるといいのは「どうしてそんなに自分が良くない」と思ってしまっているのか、その事情なのです。

自分が自分を肯定しない、許さない、認めようとしないのはなぜか、なのです。

ここには多く「怒り」や「不満」が隠れています。いわば、今まで頑張ってきた自分を認めなかった人や、自分の気持ちに気づいてもらえなかった不満などが隠れていることが多いものです。

それぐらい僕たちにとって「自分を理解されない」ということは痛みになるのです。

そんな気づかない「怒り」や「不満」を感じている自分を隠そうとして、人に気を使ったり、自分を肯定したり、自信をつける行動を取ったとしても、結局その自分をいいとは思えないんです。

怒ったり不満を持つ理由を肯定することはできても、その自分が変わらないことも多いんですね。

自信が感じられないのは「本当に自分が表現したいこと」を表現できずにいるから

このように感じる理由は、自己肯定感や自尊感情と呼ばれる感情そのものにあります。

僕たちは自尊感情があるかぎり、「誰かの喜びになれなかった」という自分を受け容れることに抵抗感を感じるものです。

それぐらい「誰かの役に立ちたい」「喜びになりたい」「自分という存在を通じて人や社会に貢献したい」といった感覚こそ、自分を蘇らせてくれる原動力のようなものです。

何を暑苦しい話を、と思われる方もいるかも知れませんが、まぁ誰の役にも立っていないと思う自分を良いと思える人はなかなかいないのではないでしょうか。

だから、どれだけ自信をつけるために必要な行動を取り入れても、どこかで自分が本当にやりたいことを表現できずにいたり、人を怖がっていたり、未だ過去の経験にとらわれて傷つき続けていたり、人に自分の気持ちが伝わらないと感じ続けていると、いつまでたっても自分は自分でいいと思えないわけです。

これを言い換えるなら「自分が心から表現したいこと(好きなこと・感動すること・これがいいと思えること)」を表現できないままでいると、なかなか自分は自分でいいと思えなくなってしまう、ということです。

だから自信をつけるには「自分の好きなことをしたらいい」という話が出てくるのですが、この「好きなこと」を自分を慰めることに使ってしまうと、なかなか効果が出てこないのですね。

ただ、この話をぜひネガティブには捉えてほしくないと僕は願っています。

もし自分が頑張っても自信を感じられなくても、それは一つの気づきを得るためのプロセスなのです。

それぐらい「ちゃんと人の役に立ちたい」と思う気持ちがあるからこそ、なかなか自分を肯定できずにいる人も少なくないのです。

それはどこか自分が生まれてきたからには、ちゃんと人を愛したり、人を喜ばせられる人間でありたいという気持ちが強いから生じることではないだろうか、と思うのです。

かつ、それが今まで「自分が思うようにできなかった」と感じているだけなのかもしれません。

だとしたら、「本当に自分が表現したいこと・見たい景色はなんだろうか」と考えて、そのために行動するという「心のレベルで一層深い目的」をしっかり見つめる方が良いでしょう。

自分に何がができていないか、より、「何がしたいか、何を表現したいか」に気づくことが求められている、と言えるでしょうね。

強い分離感は自分を表現する足かせにもなる

ただ、こういった自分を表現するには、一つ見逃せない要素があります。

それが「分離感」と「安心感」の存在です。

人は自分から積極的に変化を求めたり、チャレンジしようと思うとき、「自分は人から(家族や親しい仲間から)見守られている」といった感覚があればあるほど、積極的になれます。

いわばコケても誰かが手を差し伸べてくれる、気持ちを理解してくれる、といった安心感があるほうが、前向きなチャレンジを行いやすくなるのです。

が、どこか自信が欲しいのに感じられない、とおっしゃる方の多くは、逆に「心細さ」を感じている方が多いようです。

どこかで「一人で頑張らなきゃいけない」「自分は人と違って受け入れてもらえないのではないか」といった孤独や分離感を思いを強く感じている傾向があるのです。

だから、人と同じように振る舞うことで精一杯だ、と感じている方も少なくないのです。

この心細さは、本当に自分がやりたいことをやるための足かせになります。

いわば、本当の意味での自立(本当に自分がやりたいことを表現すること)が難しくなってしまうのです。

反面、自分がいいと思えない分だけ、ネガティブな意味での自立(人と関わらずこれ以上傷つかないようにする)が強まってしまうことも少なくなく、これが更に「安心感」を感じられなくなる理由にもなるのです。

だから、どこか「いつも一人ぼっちな感覚を抱え続けていないか」という部分に関しても、見つめておいていただきたいのです。

その上で、本当に自分のやりたいことを表現するために、誰と関わるか、誰と気持ちを分かち合うか、についても考え、行動される方がいいと思います。

かつ、自分の気持ちを理解しなかった人への許し、も進めておくといいでしょう。

自信が感じられない人が最後に乗り越えられない壁は「自分が本当にやりたいことを表現しても、きっと人はその自分を理解しない」という疑いです。

これは、今までの経験で傷ついてきたり、自分の気持ちを理解されなかった痛みが強い分だけそうなってしまいます。

だから、自分の辛い気持ちをケアし、自分が理解されなかったという経験を乗り越えやすくしておくことが、本当の自分を表現する意欲につながる、というわけです。

思いが届かなかった傷は、私が「頑張った」という証

僕のブログやカウンセリング・ワークショップでは「傷ついた」「理解されないという経験をした」ということは、「あなたが頑張った証」と理解されます。

失敗も挫折も、それは尊い経験と理解されます。

もちろん今、誰かに愛が届かなくて、傷ついて、苦しい思いをしている方がいるなら、この言葉ですら消化剤にもならないかもしれません。

しかし、僕たちは頑張ることなしに傷つくことはありません。

どんな結果であっても、頑張っていなければ、傷つくことも、つらい思いもしません。

そう思えるぐらい、過去の自分は「本当に表現したかったことを抱えていた」、それほどまでに大切な存在だと見つめることができるかどうか、が鍵です。

これが実現すれば「私は素晴らしい」と感じることができるでしょう。

自分が自分の気持ちに嘘をついていない、と感じるからです。

だから「好きなことをやったほうがいい」というわけです。

逆に言えば「自分がやりたいと気づいていることを否定している」ならば、「自分はやるべきことをやっていない」という罪悪感に苛まれるでしょう。

いわば「私は何も大したことはしていない」「やるべきことをやっていない」と感じてしまうわけです。

これが自信がない、という悩みに隠れている心理なのです。

だから、一度自分に問いかけてみてください。

あなたが頑張ったことは何でしょうか。
あなたが大切にしようと心を砕いてきた人、関係性はどんなものでしたか。

思いついた分だけ、あなたは誰かを喜ばせたいと願ったはずなのです。

そんな自分にふさわしい丁寧な癒やしを、どうか自分に与えてあげてくださいね。

ABOUT ME
浅野 寿和
カウンセリングサービス所属心理カウンセラー。名古屋を中心に東京・大阪・福岡で〜旅人のように〜カウンセリング・セミナーを開催。心理学は現実で使えてなんぼ、がポリシー。
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