甘すぎない恋愛心理学

納得して別れたのにモヤモヤが消えない理由|彼と一緒にいたときの「立ち位置のズレ」と役割の影響

別れを選んだけどもやもやが残る女性のシンボル

こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今回も、ネタ募集企画にお寄せいただいたご質問にお答えしたいと思います。

テーマは、「納得して彼と別れたはずなのに、なぜ心のモヤモヤが消えないのか」

自分なりに考えて、話し合って、
「これが一番いい選択だった」と思って別れたはずなのに、
時間が経っても、なぜかスッキリしない。

後悔しているわけでもない。
間違った選択だったと思いたいわけでもない。
それなのに、心のどこかに引っかかりが残っている。

今回は、その背景にある

「立ち位置のズレ」と「彼と一緒にいたときに担っていた役割の影響」

という視点から整理してみたいと思います。

納得して別れたのにモヤモヤが消えないのは、未練や判断ミスではなく、

彼と一緒にいたときの「立ち位置」や「役割」がまだ心に残っているからかもしれません。

この記事では、

  • 納得して別れたあとに残るモヤモヤの正体
  • それが「未練」や「判断ミス」ではない理由
  • 彼と一緒にいたときの立ち位置や役割が、今の気持ちにどう影響しているのか

を、心理カウンセラーの視点で整理していきます。


いただいたご質問はこちら

浅野さんへの質問

私、最近、自分なりに納得して彼と別れました。

でも、なぜか今も心のモヤモヤが消えなくて、浅野さんのサイトを見つけてご相談させてもらいました。

最近別れた彼は、私のことをとても大切にしてくれる人でした。

いつも私に合わせてくれて、優しくて、私のことを一番に考えてくれていたと思います。

私も彼のことは好きでしたし、別れたら寂しくなることもわかっていました。

でも、いつからか、「それって本当に彼のためになっているのかな」「私と一緒にいることで、彼は自分を後回しにしていないかな」そんなふうに感じるようになったんです。

このままでは、私が彼の足を引っ張ってしまうかもしれない。

そう思って、話し合って、別れることを選びました。

頭では「これでよかった」と思っているのに、今でもときどき、「本当にこれでよかったのかな」とモヤモヤしてしまいます。

こんなときどうしたらいいのか知りたいです。

ご回答よろしくお願いします。

ネタ募集ネーム:Uさん


納得して別れたのにモヤモヤが残る理由|未練ではない理由

最近大好きな人とお別れになった。

その決断に後悔はないけど、もやもやが消えない、ということですね。

なるほど・・・。

実際どんなご事情でお別れになったのかまでは分からないんですが、相当な決断だったのではないでしょうか?

自ら、好きな人から離れるって、想像以上にインパクトの強いものですからね。

 

そこで、まずお伝えしたいことは

納得して別れたのにモヤモヤが残ること自体は、まったく不自然ではない

ということです。

恋愛やパートナーシップって、

「理解できたから終われる」「正しい選択をしたから気持ちも切り替わる」

というものではないですからね。

特に今回のように、

嫌いになったわけでもなく、相手を思いやった結果として別れを選んだ場合、

心は簡単に整理がつかないことのほうが多いものです。

では、このモヤモヤは何なのか。

ここで重要になってくるのが、「立ち位置」と「役割」という視点かな、と僕は思いますね。

要は「大好きな人と一緒にいた頃の私のあり方(モード)」が、未だ残っている、みたいなイメージです。


彼と一緒にいたとき、あなたが無意識に担っていた立ち位置

このご相談を読んでいて、僕が強く感じたのは、

彼と一緒にいたとき、あなたは無意識のうちに「ある立ち位置」に立っていたのではないか、という点です。

それは例えば、

  • 彼を守り、尊重する側
  • 彼の負担にならないように気を配る側
  • 彼の人生を邪魔しないように身を引く側

こうした立ち位置です。

この立ち位置に立っているとき、
関係は一見、穏やかで、優しく、問題がないように見えます。

でも同時に、対等な位置で「一緒にいる」感覚が、少しずつズレていくことがあります。


モヤモヤの正体は「立ち位置を降りたあとの違和感」

別れを選んだことで、

あなたは彼との関係の中で担っていた立ち位置や役割を、ひとまず降りました。

けれど、心のほうは、まだその立ち位置に立ったままの感覚を残している。

その結果、

  • 彼のことを考えてしまう
  • 本当に正しかったのかと揺れる
  • 自分が冷たい選択をした気がする

といったモヤモヤが生じます。

これは「未練」や「判断ミス」ではなく、

役割を手放したあとの心の揺れと考えると、とても自然です。


役割を担っていた恋は、終わったあとに感情が残りやすい

彼のためを思って、

彼の人生を考えて、

自分の気持ちを後回しにしてきた関係ほど、

別れたあとに感情が残りやすくなります。

なぜなら、その恋は「好き」という気持ちだけでなく、

責任感や役割意識と結びついていたからです。

大好きだったという言葉は非常に感情的な言葉ですけど、

それだけで恋愛をしている大人ってあまりいないかな、と僕は思うんです。

実際には、いろんな責任やリスクを引き受けようという気持ちもあったはず。

だから、別れたあとにモヤモヤするのは、

彼を失ったからというより、

その役割を失ったことへの戸惑いとも言えるのです。


モヤモヤを手放すとは、気持ちを消すことではない

では、このモヤモヤをどう扱えばいいのでしょうか。

ここで大切なのは、「モヤモヤを消そうとしないこと」です。

無理に答えを出そうとしたり、

「あれは正しかった」と自分に言い聞かせたりすると、

かえって気持ちはこじれやすくなります。

むしろ必要なのは、

「自分はどんな立ち位置に立って、どんな役割を担っていたのか」

を、ゆっくり振り返ることでしょうね。

そこには確かに、あなたが彼のことを大好きでいた私、がいるんでしょう。

それを今直視することは、気持ちが戻りそうで怖いと感じても不思議ではないんです。

ただ、その大好きでいた私、も間違っていないわけですよ。

ちゃんとそこで好きな人を愛していた、わけですから。

その役割や思いをゆっくり完了させる方向、

つまり、”それでよかったんだよ、と認める”方向に進めること。

これには一定の感情的なリスクがあるんですけど、そこを進めていくことなのかもしれません。

もちろん無理のない範囲から、です。


納得感は「あとから育っていくもの」

別れた瞬間に、すべてに納得できる人は、ほとんどいません。

時間をかけて、

自分が背負っていた役割に気づき、

そこから少しずつ降りていくことで、

「あの選択には、こういう意味があったのかもしれない」

と腑に落ちていく。

僕は、納得感とは、

判断の正しさではなく、立ち位置が整った結果として生まれるもの

だと思っていますよ。

だから、かつての自分の立ち位置を、役割を、そして気持ちを否定しても何も生まれない。

むしろ否定すればするほど、自分の未来に制限だけができるような気がしています。


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最後に

納得して別れたのにモヤモヤが残るとき、

それはあなたが弱いからでも、未練がましいからとは限りませんよ。

それだけ、彼との関係の中で、真剣に立ち、真剣に役割を担ってきたということです。

もし今、ひとりで抱えきれない感じがするなら、誰かに話してみるのも、ひとつの選択です。

誰かに話すことで、

自分がどんな立ち位置にいたのか、どんな役割を背負っていたのか、

そこが少しずつ言葉になっていくこともあります。

あなたが選んだ別れの意味が、これからのあなたの中で、少しずつ形になっていくことを願っています。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたのに、どこか噛み合わない」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 正しさや結論だけを急がず、今どこに立っているのかを一緒に整理する個人セッション(カウンセリング)が人気。 キャリア16年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
「読む」から、「私の立ち位置を整える」へ

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