パートナーへの接し方から、自分への接し方が見えてくることがある
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日は「カウンセラーのひとりごと」。
夫婦や恋愛のご相談を伺っていると、ときどき面白いなぁと思うことがあるんですよね。
たとえば、パートナーに対して、
「もっとちゃんとしてほしい」
「そんなことで悩んでないで、早く決めればいいのに」
「いつまで落ち込んでるの?」
なんて感じている人がいたとしましょう。
もちろん、本当に相手がいい加減だったり、こちらに負担をかけていたりすることもありますよ。
なので、何でもかんでも「それはあなたの投影です」みたいな話にする気はないんですけどね。
ただ、パートナーへの接し方をよく見ていると、
「これが、その方にとっての”自分への接し方”か・・・」
と感じ取れることがあるんです。
Index
相手を急かす人は、自分のことも急かしていることがある
たとえば、パートナーが迷っている姿を見ると、すごくイライラする人。
「もう決めればいいじゃん」
「いつまで考えてるの?」
と、つい言いたくなる。
こういう場合、「相手の優柔不断さにイライラする」と感じるわけですけども。
実は、その人自身も、迷ったり立ち止まったりすることを自分にあまり許していないことがありますよね。
自分が迷えば、「早く決めろ」「そんなことで時間を使うな」と、自分の中で自分を急かしている。
だから、目の前で堂々と迷っている人を見ると、なんとも言えないザワザワ感がする。
・・・こっちは今まで、そんなに悠長に迷ってこなかったんですけど?みたいな(笑)
もちろん、本人は気づいていないんです。
ただ、相手に向けている厳しさを少し眺めてみると、自分自身への態度が見えてくることがけっこうありますよね。
「休んでいる相手」に腹が立つとき
これもあります。
自分は朝から仕事して、家のこともやって、やることが山ほどある。
なのに、パートナーはソファでゴロゴロしている。
・・・そりゃもう、イラッとしますよね(笑)
実際、家事や育児の負担が偏っているなら、そこは現実の問題として話し合ったほうがいいですよ。
ただ、それとは別に、
「私は、疲れたときに同じように休めているだろうか」
と考えてみると、どうなんでしょうね?
自分が休もうとすると、
「まだやることあるでしょ」
「みんな頑張ってるんだから」
「こんなところで休んでる場合じゃない」
と、自分を働かせ続けている人もけっこういます。
それも、かなりの確率で「よかれと思って」。
かつ、「他人に求めることじゃないよな」と理解されながら、です。
それでも、なぜかそばにいるパートナーは別、というかね(^^;
パートナーへの愛情を抱きながらも、「ボーっと生きてんじゃねーよ」ぐらい思っていたりもする人もいる。
だとしたら、相手が平気な顔をして休んでいる姿って、意外と強い刺激になっているのかなぁ、と見ることも多いんです。
相手に腹を立てているようで、どこかで、「なんであなたには、それが許されるの?」となっていたりする。
自分は自分に、ボーッと生きる許可なんて出してない。
なのに、なぜあなたは?と。
そんなにボーッと生きてんだったら、私をボーッとさせるためにあなたが頑張ってよ、とか(笑)
・・・まぁ、悪意はないのでしょうけど、そう思うというかね。
相手に優しくしすぎる人からも、自分への接し方が見える
逆もあります。
パートナーが困っていると、すぐ助ける。
落ち込んでいたら、何とか元気にしようとする。
仕事で大変そうなら、自分のことは後回しにして支える。
そんなとき、
「この人は、自分が困ったときにも同じように自分を扱っているんだろうか」
なんて考えることがありますよね。
ちょっと耳が痛い話からすると、実際、「自分が困ってしまうと、無理はしないという名目のもと、諦めモードになりやすい」という人もいます。
なんか、無理かな。頑張ってもいい結果出そうにないな。自分には無理かな。
そうすぐ思ってしまって立ち止まる。
・・・なんとなく学習性無力感の匂いがしますけど、それはそれとして。
だから、パートナーに優しいけど、お互い、いい意味で刺激を与え合ったり、高めあう関係にはなりづらかったりする。
こういう話をすると、
「じゃあ、相手に優しくしないほうがいいんですか?」
となることがありますけど、そういう話じゃないんです。
無理かも、というベースで物事を見すぎていない?相手にも、自分にも、という話です。
そして、僕が最も気になるのは、パートナーには、「無理しなくていいよ」「疲れてるなら休んだら?」「困ってるなら言ってよ」と言える。
しかし、自分のことになると、「これくらい自分で何とかしないと」「私がやれば済むことだから」となる人が多いこと。
本当に多い。
ものすごく多い。
だから、疲れていたり、パートナーとの関係を楽しめずにいたりする人も多い。
ねぇ、扱いが違いすぎないですか?と(笑)
こういう人って、相手に優しい、自分の厳しい、という話じゃないんですよ。
本当に、自分に対する扱いに気づいていない、というケースがすごく多い。
・・・なんかすごく多い、の連呼をしていますが、本当に多いんですわ。
だから、そのうち疲れてきて、「私はこんなにやっているのに」という不満と出会ってこんにちわ、することになるんですよ。
ただ、この話は、相手への愛情が偽物だった、という話じゃないんですよ。
自分への扱い、その意識がかなり置いてけぼりになっている、という話です。
パートナーへの接し方には、自分の中の「普通」が出る
僕は、夫婦や恋愛のお話を伺うとき、
「その人が相手に何を求めているのか」
だけではなく、
「その人は、自分にも同じことを求めていないだろうか」
という耳の痛い話もあるわけですね。
ちゃんとしてほしい。
迷惑をかけないでほしい。
気持ちを察してほしい。
頑張ってほしい。
逃げないでほしい。
もっと強くいてほしい。
もちろん、そう思うこと自体が悪いわけじゃない。
私は、僕は、自分にそう言い聞かせている、というのは、あくまで個人の神話としてはOKなんですよ。
ただ、それが「人間ならこれぐらい当然でしょう」というスタンダード化されたルールになっていると、相手にも、自分にも、なかなか厳しさを求めることになるんですよね。
で、本人はその厳しさに慣れているので、自分のルールがけっこうシビアであることに、あまり気づかないんです。
相手に対してイライラしたとき。その状況をメタ認知で捉えたときに、そのルールが見えることがある、というか。
だから、パートナーとの関係って面白いんですよね。
相手への接し方を変える前に、ちょっと自分を見てみる
なので、パートナーにイライラしたときって大チャンスなんですよね。
「自分にも同じことを言ってないかな?」と見てみるチャンス。
相手に「早く決めて」と言いたいなら、自分にも「早く決めることが当たり前」と言っていないか。
相手が休んでいると腹が立つなら、自分に休むことを許しているか。
しれっと相手が弱音を吐くとイライラするなら、自分は弱音を吐いていいことになっているか。
全部相手の面倒を見ようとしているなら、自分が誰かに助けてもらう余地はあるか。
この話は「自分に厳しい人が多いよ」という話でもありながら、実はそこだけじゃない、というかね。
「自分にとっての当たり前に気づいていますか?」
そこだけです、はい。
それを他人に当てはめなさんな、という話ではなく、そもそも「自分にとっての当たり前基準に気づいてます?」という部分。
納得した基準を受け入れているなら、何の問題もないです。
しかし、納得した覚えはないけど、いつの間にか採用している基準で自分や他人を見つめているなら、そこは一度気づいてみるほうがいい、といいますか。
そうすることで、相手と自分の違いが分かるようになりますし、自分でも「なんかつかれるし、生きづらいな」と思っていた理由が見えてくることがありますから。
最後に|パートナーとの関係から、自分への接し方が見えてくる
パートナーへの接し方から、自分への接し方が見えてくることがある
パートナーへの接し方を見ていると、ときどき、自分が自分をどう扱ってきたのかまで見えてくる。
ただ、だからといって、
「もっと自分を愛しましょう」
みたいなところまで一気に考えると難易度が高くなるかな、と。
まずは、
「相手には休んでいいと言えるのに、自分には言えてないな」
とか、
「相手には失敗してもいいと言ってるのに、自分には一発アウト出してるな」
とか。
そのぐらいの自分への接し方に気づく。
その上で、これが私のルールか、と意識する。
すると、相手を見る目もちょっと変わることがあります。
ここで「なんで分かってくんないのよ、あの人は」とパートナーへのdisが出るなら、それぐらいあなたは分かってあげたい人なんでしょうね。
その気持ちが強い場合や、ちょっと傷ついていると、つい「なんで?」と思いやすいので。
自分への接し方が変えられるなら、夫婦や恋愛だけじゃなく、この世界の分かり方も変わるんですよね。
「自分は、自分にどんな態度を取って生きてきたんだろう」
まぁ、そういう意味では、パートナーってなかなか鋭い鏡なのかもしれません。
・・・目の前の相手にそんな意識は、ほぼほぼないでしょうけどね(笑)
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相手からの優しさは受け取れるのに、自分が大切にされると居心地が悪くなる。その心理についてはこちらです。
▶ 人に優しくされると居心地が悪いのはなぜ?|好意を素直に受け取れない心理
「自分らしく生きましょう」って、よく言いますけど。
その“自分らしく”が分からないから困ってるんですけどね。
ちゃんとやっているのに、なんとなく疲れる。
人に合わせられるけど、これでいいのかなと思う。
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