完璧なパートナーになれなくてもいい 〜「完璧な私でいなきゃ」を手放す方法〜
あなたらしくいれば、それが愛されることにつながります
「うーん。これは意外に思われるかもしれませんし、そんなことを聞くためにカウンセリングに来たんじゃないよ!と思われるかもしれないんですけどね。
もしかすると、あなたは既に素敵な女性であって、いい彼女さんなのかもしれないな、と思ってしまいました。」
こう、今の恋愛に行き詰まって、彼との関係がこじれちゃって、悩んだり不安が強くなっていて、だからこそカウンセリングにお越しいただいているのは僕なりに理解しているのですが、しかしあえてこういったお話をさせてもらうのです。
なぜなら、本当に既に素敵な女性でいらっしゃるから。
これ、口当たりのいいシフォンケーキのような言葉のようにも見えると思うのですけど、僕がこう話すには理由があるのですよ。
まず、オトナなみなさんは、よほどのことがない限り「パートナーのことを傷つけるために恋愛・結婚しよう」とはお考えじゃない事が多いものです。
お互いの幸せのために頑張りたいと思われている方が多いので、その時点で口当たりのいい話ではなく、ガチな話なのだろうと僕は思うのです。
また、「私はどこか女性的な部分が欠落しているんじゃないか」といった不安を抱えておられる方もいらっしゃいますけど、例えば、彼女・妻としての自分について、かなり考えたり、何とかしようと頑張ったりされてる姿が垣間見えている以上、きっと素敵な女性なのだろうな、と僕は思うのですよ。
僕もよく「こんな女性は愛されない」的な話を耳にしますけども、ほんとうに「愛されない人」というのは、そもそもそういうことを考えないものだと思うのです。
そもそも僕の学ぶ心理学でいう「愛されない人」とは、「とかく愛されにくい態度をとっている人」や「人の好意をドブに捨てるようなことを繰り返す人」であって、「どうすれば愛されるの?」「どうすればもっとパートナーといい関係になれるの?」とお考えの人ではない、と思うわけです。
まぁ、あえて痛いところをつけば「どうすれば愛されるの?」と考えながら、無意識的かつ悪意なく相手の好意をブロックしてた、なんてケースも意外と多いものかもしれませんけどね。
しかし「そもそもパートナーのことを傷つけよう」だとか「相手の好意をドブに捨てたろう」と思っているわけではないのであれば、その時点で素敵な人なのだろうと思うのです。
これ、あえて言い換えるならば、「あなたが思うような完璧な彼女・妻というものは誰一人いない」ってことでもあるんです。
僕が知る限り、彼やご主人といい関係を保てている女性も、実は完璧ではないんです。そもそもうまく行っている人ほど「失敗談」を語るもので、「私は完璧なのよ」なんてふうには語らないことが多いもの、と言いますかね。
だから、ある意味恋愛や結婚生活がうまく行っている人もドタバタしていることが多いといいますか(^^;
うまく行っていても失敗もするし、愚痴だって出るよね、といいますか。
失敗しないから幸せなんでしょ、とか、幸せだったら愚痴も文句も出ないんじゃないの?なんて話も聞きますけど、そりゃ逆じゃないですか?と僕は思います。
愛そうとするから失敗するし、愛しているからこそ「なんやねん」と思うことが増えるといいますか。それぐらいひとつになりたいと思うからうまくいかないことでがっかりすると言いますかね。
だから、「(二人にとって)理想のパートナーシップのカタチ」はあっていいけど、「完璧なパートナーシップのカタチ」って、あるようでないといいますかね。
そう考えれば、なおさら「完璧な私」でいる必要なんてないんだろうな、って思うんです。
問題は完璧を目指し続けてしまうことにあるんじゃない?
でも、そういった女性とお話させていただくと、一様にこう言われます。
「いやいや、私なんて、まだまだダメなところが一杯で。そんないい彼女じゃないですし」と。
この話、僕はこう解釈するのです。
彼への愛や、二人の関係を大切にしたい思いが深ければ深いほど、どこか完璧な彼女・妻というイメージを自分に課してしまうところがあのかな、と。
だから「私って不十分なのではないか?自分には女性的な要素が欠落しているのではないか?」と不安に感じ、問題として意識される女性って実に多いのかもしれません。
少なくとも僕にはそのような実感があります。
だからこそ、このようなご提案をさせてもらうんです。
「どうして、そう感じてしまうのでしょうね」と。
「その理由を考えていきませんか」と。
*
僕はよくこんな話をさせてもらいます。
「あえて理屈で言うなら、それこそ防衛なのかもしれないですよ」
いわば「理想的な私」を目指すこと自体何ら問題がないのですが、「もっと足りない部分を補っていかなきゃ」とか「女性らしさがないんじゃないか」と感じること、つまり「自分を疑うこと自体」が、不安や悲しみを隠す要素になっていることが多いってことなんです。
だから、まるでお尻に火がついたように「もっといい女性にならなきゃ」とおっしゃる方もいますし、「もう理想の私になることは諦めたんですけど」なんてお声も伺うことになるのかな、と思っているのです。
これが「もっと素敵な人にならなきゃ」「完璧な女性であるならきっとうまくいくのに」といった思いにつながるのではないか、と思うのです。
もしそうだとするならば、僕はそのように感じている方ほど、実は「愛情深い方」なんですよね、きっとね。
だってねぇ、そもそも「もっと素敵な人にならなきゃ」の目的は、彼を喜ばせたり、彼と寄り添うことにあるんですよね?
その時点で僕には女神にしか見えないんですけども、そりゃ僕のバイアスでしょうかね?
*
ただ、こういったお話を伺うときにクライエントさまに、こんなお願いするのです。
「きっとあなたが理想の自分になりたいと願うことも、完璧な女性でありたいと願うことも、そもそもは自分の幸せのため、かつ、愛する人に捧げられた思いなんですよね?
最愛の人を放っておいて、自分だけ幸せになるパートナーシップなんて目指していらっしゃらないわけですよね?(当然でしょうが(^^;)
だとしたら、もう「理想のあなた」は、あなたの内面に存在していることになるとは思いませんか?
問題はそこじゃないと思うんです。
だから、一つお願いしたいことがあるんです。
あなたがもし、もっと完璧な自分であらねば、とか、もっと理想の自分でいなきゃいけないと思う時、きっとあなたは「私の理想ではなかったと思う人」を心のなかで責めていることが多いんです。
自分が「理想的であってほしかったのにそうではなかった人」を責めているから、今度は自分が「理想的な自分であらねば愛されない」と思いこんでしまうのです。
これは投影によって起こることです。
もし、あなたが責め、批判している人がいるとしたら、それは誰ですか?
その人が思いつくならば、その人との関係を改善していくといいですよ。
それだけでも随分と気持ちが変わると思いますし、あなた自身をもっと認めることができるようになると思いますよ。」
こういった視点で癒やしを進めると、いわば「私らしさから幸せなパートナーシップを築いていくことができるようになっていきます。
つまり「私が完璧な女性、彼のパートナーになれなくても愛し愛される関係を持つことができる」と、腑に落ちていくと思うんですよね。
「もっとうまく関わり合えないだろうか」
夫婦の相談では、まあ、ほんとうによく聞く言葉です。
そもそも、毎日ケンカしたくて結婚した人なんて、たぶんほとんどいないわけで。
でも、近い相手ほど、ひと言でムッとしたり、黙り込んだり、なぜか話が大きくなったりする。
で、「なんでこうなるの?」となる。
こういうとき、「どちらが正しいか」を決めるより、
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