恋愛と男性心理

元カノの話をする男性心理を徹底解説|わざわざ話す“3つの理由”とその対処法

怒る彼女と彼の後ろ姿

こんにちは、心理カウンセラーの浅野寿和です。

「彼から元カノの話をするのですが、それはなぜ?」

という、とてもストレートなご質問をうかがうことがありますね。

例えば

「彼が昔の彼女との思い出をボロボロ話し始める」
「彼が元カノにもらったプレゼントを大事に保管してた、今も使ってた」

冷静に聞くと「彼、チャレンジャーですね」って思いますが(^^;

そこで、今日は元カノの話をする男性の心理について、コラムにしていきたいと思います。

元カノの話をする男性心理は?よくある3タイプとその背景

元カノの話をする彼

元カノの話をする男性の心理は、大きく分けて

  1. 無邪気な昔話タイプ(悪気なし)
  2. 自分のモテ・魅力を誇示したいタイプ(承認欲求)
  3. 相手を無意識にコントロールしようとするタイプ(不安ベース)

というパターンに分かれるものです。

1:無邪気に昔話として話してしまうタイプ(悪気なし)

これは「全く悪気なく、単純に過去の話(昔話・昔の記憶)として元カノの話をする」ケースです。

つまり、「昔の彼女の話だから、別に今の彼女に話してもいいよね(もう終わったことだし)」と、全く悪意なく思い込んでいるわけですね。

まぁ、意図的に嫌がらせるためにそうしているわけではない、という部分が救いでしょうか?

つまり「自分が気にしないことは、相手も気にしないだろう」と考えているということなんです。

このパターンで元カノの話をする男性は、「とても愛されて育った男性」かもしれません。

「彼女にも何を言ってもいいよね。隠しごとはなし。だって信頼している間柄だし」

という善意で話している可能性がある、ということです。

ぶっちゃけ、僕もこれがいいことかどうか、判断が付きませんが・・・。

また、「家族関係が希薄、無関心な親に育てられた男性」も、悪気なく話しますね。

このタイプの男性は、たとえば、「家族に何を言ってもムダ」という経験をしている可能性がある。そこから「大切な人に伝えていいこと、そうではないことの区別」が、いまいちハッキリついていない可能性があるのです。

だから、平気で「元カノの話」ができてしまう、といいますかね。

2:自分のモテ・魅力を誇示したいタイプ(承認欲求)

これは「自分の魅力を誇示することで、認められたい、恋愛の主導権を握りたい」と思っているケースです。

要はあえて元カノの話をすることで、彼女側の感情を振り回したり、自分中心の関係を作りたいわけです。

なので、このケースでは絶対に引っかかってはならない、わけですね(^^;

このような彼の言動の裏には「力の証明」という心理が働いていることが多いものです。

「力の証明」とは、読んで字のごとく、「自分の力や価値を証明したいという心理」のことです。

恋愛の主導権を握り、惚れる側・追いかける側に回りたくないという気持ちが見え隠れしてそうですね。

とかく男性が過去の恋愛経験を話すときって、どこか「武勇伝」的な要素が含まれている場合がありますよね。

例えば

別れる時、オレ、泣かれちゃってさ。
彼女は最後まで別れたくなかったみたいなんだよね。
彼女は最後までオレを待ってたみたいなんだよね。

「元カノの話」と共に武勇伝敵はなしが出てくるなら、それは「力の証明」かもしれませんね。

相手を無意識にコントロールしようとするタイプ(不安ベース)

これは「元カレの話」をすることで、彼女の不安を刺激し、関係を自分の思い通りにしようとするケースです。

別名「怖れによるコントロール」と呼ばれるもの。

相手をコントロールすることで、恋愛の主導権を握り、かつ、自分が傷つかない、振り回されない立場に保とうとする意識の現れです。

それが善意(無意識)か悪意かの違いはあると思うのですけどね。

ただ、このコントロールが強い男性の深層心理をバラしますと

「オレって愛されているの?」
「必要とされているの?」

そんな不安を隠し持っている可能性が非常に高いです。

だから、どんな手を使っても、彼女をコントロールしないと気がすまない男性も存在します。

これは男性の潜在的な「自信のなさ」「不安回避」を示す心理として有名な話です。

タイプ別|元カノの話をする男性へのベストな対応法

元カノの話をされてモヤッとしたとき、

「どうしてそんなこと言うの?」と思わず責めたくなる気持ち、わかります。

でも、ここで少しだけ、彼の“背景”に目を向けてみると、対応の仕方が見えてくるかもしれません。

彼のタイプ別に、おすすめのスタンスを整理してみましたので、参考にしてください。

1:全く悪気がない「善意でやらかす彼」への対応

キーワード:説明不足、無邪気、想像力のズレ

このタイプの彼は、ただの昔話として軽く話しているだけ。

本気で「え、そんなに怒ること?」と思っているケースが多いです。

【おすすめ対応】

  •  なるべく早めに「私はあまり好きじゃないかも」と伝える。
  • 「あなたが悪いわけじゃないけど、私はそういう話が苦手」と、自分軸で伝えると伝わりやすい。

彼にとっては“新しい発見”になることも多く、そこで気づけば行動が変わる人もいます。

2:自分を大きく見せたい「武勇伝語り系彼」への対応

キーワード:自己承認欲求、主導権、本当はちょっと不安

このタイプの彼は、元カノとの過去を話すことで、自分の魅力や価値を証明したいのかもしれません。

【おすすめ対応】

  • 「すごいねー(棒)」と、やんわりスルーする(笑)
  • 必要以上に反応せず、“自分の価値をそこに預けない”のが大事。

彼の語りに影響されすぎず、「私は私」と立つこと。変に戦おうとせず、心の重心をずらすことが有効です。


3:無意識にコントロールしてくる「不安回避型彼」への対応

キーワード:安心の確保、試し行動、支配衝動の裏にある不安

このタイプは、元カノの話をして不安にさせることで、相手の反応を確認して安心したい、という、「無自覚な試し行動」をしていることもあります。

【おすすめ対応】

  •  まずは「それ、ちょっと嫌かも」とはっきり伝える。
  •  それでも続くようなら、「あなたが安心したい気持ちはわかるけど、こういう形ではちょっと違うよね」と丁寧に線引きを。

関係を続けたいなら、“対等さ”を保ちながら境界線を明確にすることが肝になります。

あなたが萎縮して我慢し続ける必要は、どこにもありません。


[補足]彼を変える必要はない。でも、あなたの“立ち位置”は選んでいい

タイプによっては、彼に悪気がないこともあります。

でも、それと「あなたが不快かどうか」はまったく別問題。

彼を責めなくてもいい。でも、自分の心は守っていい。

元カノの話をされたときに、あなたの心がどう動いたのか。

その感覚をなかったことにしないでください。

関係性の中で「伝える」「線を引く」「反応しすぎない」というスキルを育てていくことで、

“自分の心地よさ”と“相手との関係”の両方を大切にすることができるようになります。

なぜ男性は、わざわざ“元カノの話”をするのか?

それにしても、なんでわざわざ、元カノの話をするんでしょうね。

今の彼女の前で。怒られるリスクを背負ってまで。

そこには、男性側がまったく悪気なく“ズレている”可能性があるんです。

というのも、恋愛における「関心の深さ」や「前提としている常識」が、男性と女性とでかなり違うことが多いんですね。

たとえば女性は、思春期の頃から恋バナを日常的にしていたり、感情や関係性について自然に考える文化圏にいます。

恋愛経験の中で得た感情の機微や“学び”も比較的豊富なことが多い。

一方、男性は恋愛に興味があったとしても、「どう付き合うか」「どう感情を伝えるか」まで学ぶ機会が少ないことがあります。

関係性の運転免許を持たないまま、「車(=恋愛)」を走らせてしまっているようなイメージです。

その結果、「昔の彼女の話をしても別にいいじゃん」とか、

「信頼してるからこそ何でも話してるんだけど」なんて思っていたりする。

この「非対称性」が、元カノトークによるすれ違いの大元だったりするんです。

彼の“元カノ発言”にモヤモヤするあなたへ|心を守る3つの視点

1. 不安になって当然。でも、真に受けなくていい理由

彼の発言でザワッとしたのは、あなたの感受性が豊かだからです。

それは「被害妄想」とか「器が小さい」といった話ではありません。

でも、その不安、“彼の未熟さ”を真に受けて、あなたが一人で抱える必要はないんですよ。

元カノの話をする彼が、自分の発言で誰かを不安にさせていると気づいていないだけ、という場合もあります。

そのとき「私が我慢すればいいのかも」と考えてしまうと、どんどんあなたの心がすり減っていきます。

2. 「NO」を伝えることが、相手の学びになる

「その話、私はちょっと嫌かも」

そうやって“あなたの気持ち”として伝えることは、悪いことではありません。

むしろ、相手が「学ぶ」きっかけになります。

元カノの話をして不機嫌になる彼女を見て、

「なに怒ってんの」とか「そんなこと気にするなよ」なんて言う彼もいるでしょう。

でも、だからこそ「こういう話、私は嬉しくないよ」と伝えてあげることが、その関係の分かれ目になります。

相手のことが大切ならこそ、伝えていいんです。

3. 愛は“我慢”ではなく、“整える力”

もしあなたが今、「こんなことでモヤモヤする私は小さいのかな」と感じているとしたら、少しだけ視点を変えてみてください。

我慢して成り立つ関係は、いずれ歪みます。

「嫌だ」「しんどい」と感じるのは、あなたの心の健全なセンサーです。

それを無視し続けると、関係性そのものが傾いてしまいます。

本当の意味で人を愛するというのは、**お互いの違いを“整えていける力”**を持つことなんじゃないでしょうか。

まずはあなたの違和感を、ちゃんと整えてあげること。

そこから、本当の意味での“いい関係”が始まるのだと思います。


📌 関連リンク

最後に:元カノの話をする男性に悩むあなたへ

もし「元カレの話をする彼」と出会ったら、とりあえず真に受けてはならないということ、ご理解いただけましたでしょうか?

そして、できる限り早い段階で「その話、私は嫌だな」というように「あなたの意見」として、彼に気持ちを教えてあげてください。

それが彼の学びになりますからね。

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