Index
恋愛が「好きなこと」とは感じられないというお悩み

「恋愛が好きなこととは感じられない」
いいか悪いか別にして、恋愛に対するモチベーションに関するお悩みをうかがうケースがあります。
あまり恋愛に積極的になれない気持ち・状況の中で、日々、恋愛や結婚と向き合っている人もいらっしゃるようですよ。
最もメジャーな例は
「親の結婚圧力が強い」「周囲の結婚ラッシュに焦る」。
それ以外にもあまり恋愛自体に深い興味を抱けないといったお話もあります。
こういった話になると、まぁ恋愛も義務だとか、周囲に同調するように行うものといった動機・意識が出てきてしまうものなのかもしれませんね。
だからでしょうか。
「恋愛はしたい。けれど、世間が言うほど気持ちが高揚するものでもないし、積極的な気持ちになれない」という方もいますし。
そんなお話を伺うたびに「まぁまぁそういった気持も大切なものですよ」と思う次第です(そうお伝えすることもありますしね)。
そこで今日は「恋愛が好きなことだと感じられない心理」について簡単にコラムにまとめたいと思います。
よろしければどうぞ。
※恋愛することがもう無理だと感じるケースに関する考察は、次の記事にございますよ。

恋愛が好きなことだと感じられない心理
恋愛が好きなことだと感じられない理由は実に様々です。
一般的には「恋愛を好きだと思うと不都合なことが起きる」という認識によることが多いです。
例えば
- 忙しすぎたり、ストレスを抱えすぎていて恋愛にまでエネルギーを回せない
- 深層心理レベルで親密になることを怖れている(親密感への怖れ)
- 自分を隠す意識が強く、他人が近くにいると疲れてしまう
- 過去に辛い恋愛や結婚を経験した
- 拒絶されることへの怖れが強い
- 好きな人を傷つけてしまう怖れが強い
- 心のプロセスとして「自立が始まっている時期」だから
などが代表的な事例でしょうか。
恋愛が好きなことと思えない理由もさまざま・気づきやすさもさまざま
実は、恋愛が好きなことと思えない理由も、その理由の気づきやすさもさまざまです。
例えば
「忙しい・ストレスを抱えすぎていている」「拒絶への恐れ」「過去の失恋などの影響」
などは比較的わかりやすい事例かなと思います。
逆に
「親密感への怖れ」「心理的な自立の影響」
は非常に自覚しにくいものでしょうね。
そもそも僕たちは「今、自分か感じていることが正しい」と判断して生きている部分が強いんですよ。
だから、親密感への怖れも、自立のプロセスのスタートも、それが正しいと感じるもの。
なので、自分が親密感を怖れているとしても「結婚や恋愛の意味が見いだせない」と感じるようにもなりますし。
自立のプロセスが始まっているからこそ、恋愛や結婚を好きなものだと思えなくなることに疑問を感じない、といいますかね。
もちろん、そもそも個人の感性として、恋愛や結婚に強い興味を抱けないという場合もあると思うんですけどね。
恋愛が好きなことだと思えない自分を見つめ直すとしたら
恋愛が好きなことだと思えない。
この事実をいちいち問題にする必要があるのか?と僕は考えてしまう部分もあります。
それって個人の興味の問題じゃん、と言ってしまえばそれまでですから。
しかし
「恋愛を好きだと思えないけど、でも恋愛や結婚に前向きな自分でありたい」
というご相談がないわけではないんですよね。
いや、意外とメジャーかもしれませんが。
もし、そんなお悩みがあるとしたら、たしかに今の自分を見つめ直すことも有効です。
今の自分のあり方を受け止めるところからスタートしてみよう
ただ、いちいち自分を疑うよりは、一旦「今の自分のあり方」を否定的に(過剰に肯定的に)ではなく、受け止めてみることをおすすめしたいかな、と僕は思うのです。
もし恋愛や結婚に強い興味が持てないとしても、そこには何らかの事情があるものでしょう。
また、恋愛に興味が持てないとしても、仕事や友人関係に強い興味を持っているのかもしれませんしね。
だとしたら、まずは自分の好きなこと、心が喜ぶこと、人に与える喜びを感じることを経験していただくことのほうが重要のような気がします。
まず「自分が人や何かと関わること」「好きなことにエネルギーを投資すること」。
それによって、喜ぶ感覚や充実感を感じることのほうが重要な気がするんですよね、僕は。
自分から積極的に関与することで、自分の心も成長しますし、安定するし、自分を肯定的に捉えやすくなる傾向があるものですしね。
考え方としては若干のんびりとしたものにはなるんですけど、このように恋愛と向き合うことで
「以前より抵抗なく向き合えるようになった」
というお声も意外と伺いますよ。
しれっとご結婚までゴールインされる方もいるとかいないとか・・・。
恋愛だけでなく「好きなことにエネルギーを投資できる自分」でいませんか
もし、あなたが恋愛に対して積極的な興味を持てないとしたら。
「恋愛を好きなことにする取り組みを進めながらも、何よりもあなた自身が好きなことにエネルギーを投資できる自分でいませんか」
なんてお伝えしたいなと思っています。
僕たちはいつも苦手なこと・嫌なことにエネルギーを投資するよりも
自分の心が喜ぶこと、誰かが喜ぶことを選び続ければ自然と幸せになれるものかもしれませんね。
喜びや好きなことをしていると自然と気分も良くなりやすく、エネルギーも感じられそうですよね。
だから結果的に
「好きなことにエネルギーを投資していたら、恋愛や結婚に興味を持つようになった」
なんてケースもあるのです。
とかく「好きなことにエネルギーを投資してある程度成功体験を積む」と、恋愛や結婚も同じようにすればいいのかな、と思いやすくなるといいますかね。
もちろんそうであっても、実際に手痛い失恋や離婚などを経験すると、また防衛的な発想になるものかもしれませんが(^^;
ただ、「恋愛を好きなことだと思えない」としたら、興味が持てない理由を扱うことも重要なのですが
日々の自分を楽しませる、充実させることも大切なことだと僕は考えるのですよ。
僕たちはただ「気分が良い」ときほど、何事も前向きに捉えやすくなりますからね。
恋愛が好きな人は「好き」を表現しているだけ?
話はそれますが、以前、僕にこんな話をしてくれた知人がいましたね。
彼女は自分の好きなことで生きている人なのですが(まぁ僕もその端くれではありますが(^^;)
「結局ね、私はただ好きなことを人に提供しているだけなの」
なるほど〜と勝手に感銘を受けたことを今でも覚えています。
だから僕も彼女に余計なことを言った覚えがありますよ。
「ということは、ただ好きな人を喜ばせているだけなのですね、ご夫婦の関係でも。」
ま、その後の会話は自主規制させていただきますが(^^;
*
好きなことにエネルギーを投資する。
それは自分が好き勝手生きることを選ぶことではないのかもしれません。
自分を通じて誰かを喜ばせたり、楽しませたり、時には意図せず相手の助けになっている。
そんな行動をとっていて、自分もエネルギッシュになれたり、優しく・楽しくなれたり、心が充実したり。
そんな状況が好きなことをしている状態なのかもしれません。
これ、恋愛でも同じことが言えるのかもしれませんね。
もちろん人それぞれ愛や情熱の表現方法は違うもので、どんな恋愛スタイルを好むかこそ個性なんだろうと思うのですけども。
派手に表現する人もいれば、淡々と静かに表現する人がいてもいい。
そこに違いはあっても優劣はないはずですしね。
なりたい自分になるカウンセリングが人気!
心理カウンセラー浅野寿和のカウンセリングのご利用方法はこちら。