恋愛の心理学

自分を傷つける人をパートナーに選んでしまう心理的な理由を解説する

対人関係で抱えたハートブレイクの影響とは

痛みを抱えて切なくなってる女性

いいか悪いかは別にして、対人関係・恋愛関係・家族関係などで、自分が自覚している以上に痛い思い、つらい思いを抱えて、その気持ちを消化できていないというケースですね。

例えば、いつも放っておかれた、理由なく責められ続けた(いじめとか)、辛いときに関心を持ってもらえなかった、愛してもらえなかった、大切な人がいつもそばにいなかった、などなど。

こういった事情で生じた感情、特に痛みや悲しみが未だ癒やされていないと、何らかの別の刺激でごまかしたくなっちゃうことがあるのですよね。

例えば、失恋を経験した途端、もうひとりでいられない!誰かそばにいて欲しい!と急に異性を(いいか悪いか別にして吟味せず)求めてしまう、なんてことが典型例ですね。

親子関係や対人関係で痛い思いをすると、自分の価値ってちっぽけかも?なんて感じやすくなることがありますけど、だから「誰でもいいからそばにいたい」なんて思う人がいても不思議ではないわけです。

こういった「別の刺激で痛みをごまかしたくなる」なんてことが起きるということですね。

自分の内面で抱えている痛みなどが耐え難いレベルで影響する場合、なかなか自分の感情を向き合うことが難しい場合があるのです。

 

一方、たとえ失恋したとしても「まぁ当分他の男性はいいわ」と思って距離を取る方もいるかもしれません。

実際、カウンセリングにお越しいただく方の中には「当分男はいいけど、今の自分の気持ちはスッキリさせたい」なんておっしゃってくださる方もいます。

この場合は、まだ自分の感情(痛み)を受け止めきっているわけじゃないけど、自分自身を整えることに意識を向けようと思ってくださっているんだと僕は思うのです。

だから、今すぐ他の男性を、とはなかなか思わず、むしろ「今好きな人と向き合ったってちゃんと愛せそうにない」とお感じの方も少なくないんです。

 

例えば、「肩が凝っていて辛い」という状態あったとき、それが「うまく付き合っていける程度の痛み」なのか、「もう耐え難く眠ることさえ難しい痛み」なのか、で自分の反応も変わりますよね。

まだうまく付き合えそうな痛みなら、おそらく自分を傷つけるような無理はしない場合が多いと僕は思うのです。

が、激痛が走っている場合は、もうどんなことをしてでもこの痛みから逃れたい、と思う場合もあると思うんですね。

また、強い痛みが走ることが再現された場合なら、さらにうんざりしちゃうかもしれません。せっかく良くなっていたのにまた・・・といった風に。

こうなると、なかなか自分と向き合うということが難しくなってしまい、ついつい痛みを忘れられる何かを探してしまうかもしれません。(もちろん肩がいたいなら治療が一番なのでしょうが)

そこで、無理をする、という行動が出てくるわけです。

無理して、むちゃして、自分を傷つけて、それで痛みから目をそらそうとする、といいますか。

その結果、お酒などの刺激を必要とする人もいるかもね、というね。

この考え方を恋愛の話に戻すならば、痛みを抱えているから好きでもない男性との関係を求める人も出てくる、と考えられるんですね。

更に深層心理を見つめていくと罰が見えてくる

このような「痛みから意識をそらす」という状態にあるときに、その深層心理で何が起きているかを考えていくと

実は「罰・罪悪感」という刺激を求めている

という場合も少なくないんです。

いわば自分が傷ついてしまうかもしれない相手を(無意識的に)選ぶことで自分に罰を与えている、いや、罰を選んでいるという状態です。

分かりやすく例えるならば

「元カレと別れたのは私が魅力的じゃなかったから」
「私じゃ元カレを受け止めきれなかったから」
「私は結局愛する人に選んでもらえないんだ」
「私はいつも放っておかれるんだ」

なんて思いがあって、その自分の思い(観念)を証明するために傷つくような相手を選ぶ、いや、傷つきそうな人に意識が向いてしまう、ということなんです。

もちろんその渦中にいる方に、そんな自覚がある場合のほうがまれ、といいますか。

逆に「そんな人選ばないほうがいいよ」「もっといい人がいるよ」と他人から言われるたびに、「自分の思い(観念)を否定されている気分」になりめっちゃ腹が立つ!

なんて人のほうが多いんじゃないかと思うのです。

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