恋愛の心理学

自分を傷つける人をパートナーに選んでしまう心理的な理由を解説する

チェックポイントは「私が証明したい自分」

痛みを抱えている女性

ここでのポイントは、いい悪いではなく「私が証明したい自分」という部分。

素晴らしい自分、価値ある自分、愛される自分を証明したいと多くの方がお考えないのでしょう。

が、実際は

「元カレと別れたのは私が魅力的じゃなかったから」
「私じゃ元カレを受け止めきれなかったから」
「私は結局愛する人に選んでもらえないんだ」
「私はいつも放っておかれるんだ」

といった部分を証明しようとするのです。

意識としては「こんなにそっけないカレに愛されたら私は本物」と考えたり。

「いつも会ってくれない彼に会いたいと言わせたい、そしたら彼によって私は癒やされるんじゃないか」と思ったりするケースが多いんじゃないでしょうかねー。

そこで証明するのは自分の素晴らしさではなく、自分が愛されない事情を抱えていることとなるわけですよ。

もし、ここで自分が愛される理由を証明するならば、そもそも愛してくれない彼なんていらないわけだから。(ここが理解できるかどうかが運命の分かれ道かも?)

痛みであれ、それを否定したくないと思うのが僕たちの気持ちの動き

ネガティヴな自分を証明しようと頑固になってる女性

こういったネガティヴな自分の証明を例えるならば

心の傷に塩を塗り込んで、レモン汁ぶっかけてヤスリでこするような行為とも言えるのですよね。

もう痛いってば!痛すぎるってば!というね。

いわば「痛みの証明、自分に価値がないことを証明しても切ないだけ、苦しいだけ」

なのです。

が・・・。

同時に僕たちは

「今の自分が感じていることを否定したくない」と思うことがめちゃくちゃ多いんです

ここがネックになって、なかなか自分の扱いを変えられない人も少なくないんです。

 

例えば、自分が愛されないという不安を抱えている人が「愛される自分になりたいなー」と思う場合、そこで登場しやすい考え方のパターンはおおまかに2つ。

  • 愛される自分の材料を集めようとする人
  • 愛されなかった自分にしがみつきながら、自分が愛される証明をしようとする人

愛される材料を探す人は、超前向きで建設的です。

今までの自分の考え方、感じ方は横において、私が愛される理由を受け止めようとするのですから。

しかし、愛されなかったという自分を変えず、それにしがみつきながら「愛されたい」「自分にもいいところがあるんじゃないか」と探す人は、どこかで「そもそも私は愛される人ではない」という部分を変えようとしていないことが少なくない、という罠があるんです

つまり、愛される自分を証明するのではなく、愛されない自分のまま誰かに愛されることを考えるということです。

結局、自分の評価を変えようとしない、自分を自分で救おうとはしないことがあるよ、ってことです。

だから「あなたには価値があるよ」「あなたなりに素晴らしい部分があるよ」と言われても、華麗なファンタジスタレベルでのスルーをぶちかますわけですね(^^;

それ、受け取ったら「愛される自分を証明してしまう」からですね。

・・・。

まぁ、愛される自分を感じて、自分の中で証明したほうがラクなんですよ、明らかに。

しかし、自分を変えたくない人ほど、愛される自分になろうとはしないよ、ってことなんです。

なぜならば

「じゃ自分はどうしてこんなに痛い思いをしたり、苦しい思いをしたのか」

という、痛みなどの自分の感情、過去の出来事、自分自身への評価、と自分の価値の存在が真っ向から対立し、自己矛盾が生じてしまうのです。

心理的には葛藤状態になっちゃうんですね。

だから、自分が慣れ親しんだ感覚、観念を証明し、それをひっくり返そうとするわけです。

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