こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和でございます。

今日も今日とて、忍耐女子シリーズの記事を書きましょうかね、ということでお付き合いください。

「もう、無理しないでね」と言われ続けて、はや何年。

うん、わかっておる。みなまで申すな、わかっておるぞよ・・・・。

でも、無理しないことが、なぜかいちばん無理だと思う忍耐女子の皆さまは、いつもこうおっしゃるわけでございますね。

「周りから見ると『また頑張りすぎてる』と見えるらしいですけど・・・私はそう思わないんですよ」。

ん?じゃなにかい?

あなたを見て頑張りすぎてるって言うみなさんの視力に問題があると言いたいのかい?

眼科に行ってレーシックでもしてこいとでも?

・・・もとい、忍耐女子の皆様からすると「これが普通」なのですよね。

で、試しに無理をやめてみると・・・なんか不安。

サボってる気がする、とかじゃなくて。

もっともやっとした、ザワッとした、落ち着かない感じに襲われる。

何かが足りていないような、そわそわした感覚、というか。

「自分がちゃんと動けている」という実感がないと、どこか安心できない。

そんな経験がある方は、今日のコラムを目を凝らしてご覧ください。

そうじゃない方は、軽く読み流してくださいな。(ページは閉じないで、関連リンクでもご覧ください)


「自信がない」って、具体的に何が足りないんですか?

こういったお話をうかがうとき、

「私、自信がないんです」

とおっしゃる方も多いわけです。

自信があったら無理しない、というロジックなんですね、きっと。

それも確かによく分かる話でございますよ。

「じゃあね、どうして自信がないって思うんです?」

そう問いかけると、多くの方が「〇〇がない」「できていない」とお答えになる。

たとえば、「未だ結婚できていないですし」とか。

そこにあるお気持ちは僕も木石にあらず、個人的に分かる部分もあるわけでございます。

もう、なんとも切ないお気持ちが見え隠れすることもあるわけですよ。

ただ、少し冷静に考えてみると(こういった部分が嫌われるところなんですけど)

「結婚できていないから恋愛に自信がない」というロジック、実は破綻しているように思うのですね。

だって、まだ経験していないことに自信なんてつかない。

自信って、やってみて、うまくいったり失敗したりして、そこから積み上がるものですよね。

つまり「結婚前に結婚生活への自信を持ちたい」というのは、泳いだことがないのに「泳ぎに自信がない」と言っているのと、あまり変わらない気がします。

そこは自信がなくてもいい。

これからどうなるかもわかんないのは事実。

でも、自分には想いがある、意思がある、気持ちがある。

それで一歩前に進んでいく感じなんでしょう、はい。

・・・こう書くと「じゃなにかい?結婚に失敗した私は無理して当然ってことかい?」という鋭いツッコミが飛んできそうなので、そちらにも弾幕張りますけどね。

よりよい関係を経験できなかったことは切ないことかもしれないです。

が、過去を自分に突きつけて、「そうできなかった自分はダメ」と自分を裁くのはやめましょうね、というお話です。


それでも恋愛だけは「そりゃそうか」で済まない理由

でもね、この手の話って、仕事のことなら「そりゃそうか」で落ち着くはずなんですよ。

未経験の仕事なら、そりゃわからんし、焦るのも当然か、と思える。

が、しかし・・・恋愛や結婚のこととなると、そうはいかない(らしい)。

なぜか。

・・・ずっと気にしてきたから、なんですよね。

恋愛やパートナーシップについて、何年も、何度も、考えてきた。

そんな当たり前のこと書くなよ、というツッコミは甘受いたします・。

ただ、その履歴があるからこそ「まだ経験が足りないだけ」では実感レベルでは収まらなくなるのですよ。

「これだけ考えてきたのに、まだできていない」になってしまう。

・・・ぬーん、って感じですよね。

時間をかけた分だけ、できていないことが、なぜか自分の「欠陥」のように見えてくる。

だから「もう諦めたほうが楽だわ」って思う方のお気持ちもわからんでもないんです。


「これだけ考えてきた」は、ダメな証拠じゃない

ただ、その「できていない」という事実が、自分を信じない根拠になっていくなら、ちょっと待て、って話ですよね。

どれだけ魅力があっても。

どれだけ優しくても。

温かなマインドを持っていても。

「できてない」と感じた途端、もう理由もへったくれもない。

「これだけ考えてきたのに、まだできていない」という履歴が、それ全部を上書きしてしまう。

それぐらい、長く考えてきた時間というのは重いものなんでございますな・・・。

二の腕を鍛えるために、昨日通販でこっそり買ったダンベルの数万倍、重い感じ・・・。

足の上に落としたら悶絶レベルでは済みませぬ。

そのあたりの超絶人間らしい気持ちの動き、僕も何度も受け止めさせてもらってきましたよ。

ただ。

ここ、モノは捉えようで。

「これだけ考えてきた=ずっとダメだった証拠」と見るか。

それとも「これだけ考えてきた=長く、丁寧に準備してきた」と見るか。

同じ事実なんですけどね。

捉え方一つで、その履歴の意味が変わるのも事実です。

・・・分かっております、分かっております。

そんなことで私の気持ちが消化できるなら、とっくに悩んでねぇし、無理もしていないっておっしゃりたいのでしょう?

それもよく存じております、はい。


無理をやめられないのは、意志が弱いからじゃない

さて、「忍耐女子の皆様はどうして無理をやめられないのか」の話に戻します。

それは、無理をしないと不安になるから、というより

「焦りや恐れから動いているから」なんですよね。

このままが続いてしまったら、どうしよう。

これからの毎日が、うまくいかなくなったら、どうしよう。

その恐れが、無理を止められなくさせている。

無理をしていると、少なくとも「今日は動けた」という感覚が得られる。

恐れが少しだけ和らぐ。

でも、それは恐れを超えたわけじゃない。

ずっと恐れとともに生きている感じなんですよ、チークダンスしながらね。


無理が続く本当の理由——無力感という根っこ

ただ、無理を続けてしまうような焦りや恐れの奥に、もっと根っこにあるものが見えてくるんですよね。

それが「無力感」です。

無力感の詳しい話はどこかに書いていた気がしますが、無力感が強まると

「無力な自分を助ける人はいない」

という観念が強まる、という性質があるんです。

どうせうまくいかない。助けは来ない。支えてくれる人もいない。

そういう感覚が、長い時間をかけて積み重なってしまう。

だから一人で戦おうとするし、無理をするんです。

いわば、自立的な発想、思考が強まるんですね。

で、頼まれると断れないとか、吐きそうになるぐらい頑張ってしまい、家では寝てるだけ、とか、そういう状態になる。

でも、実のところは、無理をすることで、なんとか現実の中で踏ん張ろうとしているだけなんですよね。

そんな状態で「無理しないで」と言われても、「おめーなにも分かってねぇな」と思うのは当然でございますわね。

・・・ただ、本当は無理したくないんですよね。

もうつかれた、しんどい、無理したくない、今日はBARで飲みたい(それは僕の話か・)。

そんな気持ちもあるんですよね。

ただ、どうやってもこのパターンから抜け出せない・・・。

それはね、無力感についてもう少し知れば道が見えてきますよ。

そもそも無力感が強烈に襲ってくるなら、それこそ一人で戦って勝てる相手じゃないんですよ。

一人で頑張れば頑張るほど、むしろ深まっていく。

だから、無理が続くのです。


「無理しない」は、一人で手に入れるものじゃない

そもそも「無理しない」とは、気合いと根性とヒンズースクワットで手に入れるものというより、誰かとの関係性の中で培われていくものです。

いわば、持ちつ持たれつ、みたいな。

そういった関係性の中でしか扱えない側面があるのも事実。

力があれば無力ではない、という考え方もありますけど、それではどうしようもない無力感というものも存在すると僕は思っています。

まぁ、それはもはや虚しさ、虚無、と呼ばれることが多いと思いますけど。

そもそも「問題」ってね、一人で解決できることと、そうではないことに分類されると思うんですよね。

一人で何とかできることを僕に聞く必要は・・・そりゃないっすよね(笑)

お金払って解決できることを聞くって、僕への募金みたいなもんですから(ありがたくいただきますけど)

でも、一人で取り組むほど沼っていく問題の場合は、信頼できる人と一緒に取り組むことがベターな選択になります。

だから、何でもかんでも人に相談すればいいってものでもない。

でも、相談するほうが効果的なテーマもある。

それが長年カウンセリング現場にいる僕の実感でございますね。

無力感はその代表格で、対話を続けていく中でしか生まれない開放感というものが、確かにあるんですよね。

と、不本意にもかなり真面目な着地をしてしまいましたが、今日はこのへんで。

けっこうスカしてる割に大事なことを書いているらしい” 忍耐女子シリーズ”厳選バックナンバーはこちら

パートナーの気持ちを気にしすぎる女性
パートナーへの不安が強い忍耐女子さんほど、実は自分自身を追い込んでいる話こんにちは。 心理カウンセラーの浅野寿和です。 今日も忍耐女子シリーズのテキストでございます。 テーマは「パートナーへの不安が強い...
自分を責める女性
正解を渡されるたびに、自分を裁いてしまう忍耐女子の話こんにちは。 心理カウンセラーの浅野寿和です。 今日は忍耐女子シリーズのテキストでございます。 テーマはですね、 「正解を渡され...
ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 相談しなくても日常が回っている。でも、どこかしんどい。そんなとき、丁寧にあなたの生きづらさやお悩みをほどいていきます。 キャリア17年・臨床10,000件超。東京・名古屋・オンライン対応

ここまで読んでくれたあなたは、きっとずっと、一人で考え、頑張ってきた人だと思います。

本来は成し遂げたかったことがある。愛したかった人がいる。傷つけ合ったり、対立したくはなかった。

でも、上手くいかなくなってしまうとしたら、そこにもきっと善悪を超えた”理由”があるんですよ。

そして、あなたの中から「本当の気持ち」は消えていないんじゃないかな、と。

まずは僕の考え方、スタンスを読んでみてください。

「愛しているのに、伝わらない。」
「このままでは、離れていってしまいそう。」
「恋愛や夫婦関係が、なんだかこじれてしまっていて。」」

こういうお話、カウンセリングでよく出てくるんですよ。

多くの方が「きっと自分に問題がある」「私が変われば関係も良くなるはず」と思いながら来てくださるんですよね。

そこまで自分と向き合おうとしていること、それ自体がすごいことなんですよ?ご存知でした?

ただ、その先の答えは・・・

あなたが今向いている方向とは、全く逆の方向にあるかもしれませんけどね。

その理由を一緒に見て、考えていきませんか。それが僕のカウンセリングです。

東京(品川駅前)/名古屋(金山駅前)で対面式カウンセリング・全国向けにオンラインカウンセリング(ZOOM)を行っています。

カウンセリングがどんな場所か、実際に来られた方の声も読んでみてください。

記事には書ききれない話を、メルマガに書いています。

もし僕の知っていることが、あなたの今のお悩み解決や気持ちを楽にするためにお役に立つなら。

そう思いながら週3回書いています。

ご登録いただいた方には特典PDF【誰かのために生きてきた人へ。私の心を、もう一度動かすための心理観察ワークブック】を無料でお渡ししています。