こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日も、このサイトにいただいたご質問にお答えしつつ、おなじみの忍耐女子シリーズをお届けしますよ。

今回のご質問は「パートナーの機嫌に振り回されてしまう」です。

いただいたご質問はこちら

浅野さん、こんにちは。

いつも記事に助けられています。今日は、自分でも分かっているのに直せないことについて、相談させてください。

私、パートナーの機嫌に、いちいち振り回されてしまうんです。

彼がちょっと不機嫌そうだと、その日はもう、私の一日ぜんぶが、彼の機嫌を中心に回りはじめます。「何か気に障ることしたかな」「どうやったら機嫌が直るかな」ばかり考えてしまう。

彼が楽しそうにしていると、私もホッとして、やっと自分も楽しめる。

逆に言うと、彼が上機嫌じゃないと、私は落ち着けないんです。

本やSNSでよく「自分軸が大切」と言いますよね。相手に振り回されず、自分の気持ちを大事に。

分かってるのに、いざ彼を前にすると、つい、彼に合わせてしまいます。彼の顔色を、先に気にしてしまいます。

もっと、どっしりした自分でいたいのに。

どうすれば、相手に振り回されない自分になれるんでしょうか。

ネタ募集ネーム:あおさん

相手に合わせるを超えて「振り回される」まで行くと、しんどいですよね

あおさん、ご質問ありがとうございますm(_ _)m

なるほど、どっしりした自分でいたいのにそうなれない。特にパートナーさんとの関係で、というお話ですね。

なんというか、そう思うとちょっと自分を疑っちゃう感じになるのかな、とも思いますし、振り回されている自分もしんどいし、そうなってしまう自分にもいい評価を与えられなくなることもあるのかな、と思うんです。

ちょっとしんどいですね、今。

特に、あおさんが書いてくださった「振り回される」という言葉。

ここまで行くと、たしかに、しんどいですよねぇ。

「合わせる」と「振り回される」は、似ているようでちょっと違う。

いや、ずいぶん違う感じがすると思います。

合わせるのは、自分がいたうえで、相手に歩み寄っている状態。

でも、振り回されるのは……なんというか、自分が、どこかに行ってしまっている感じ、というか。

あおさんの言葉で言うと、「彼が上機嫌じゃないと、私は落ち着けない」。

ここですよね。

彼の機嫌が、そのまま、あおさんの心の天気になってしまっている、みたいな感じというか。

今日の「彼・天気予報」の降水確率は80%・・・。

そんな朝のニュースを見ていい気分になろう、って難しくないですか?

ただ、自分の気分を自分では決められなくなっているので、自分軸という言葉が気になっておられるのかなと思うんですが。

もし、今回のご相談に、考えてみる価値のあるポイントがあるとしたら・・・。

それは「自分軸がない」という表現で考えると僕はちょっと難しくなりすぎるかな、と思っています。

むしろ、「自分がいなくなってしまうような感覚」や「相手の影響を受け入れすぎてしまう反応」のほうかな、と思うんですね。

近い人ほど、心の中に「入ってくる」

ここ、少しだけ、僕の見立てを書きますね。

人の心って、近い相手であればあるほど、その人の影響を受けてしまう。

そういう、性質があるんですよ。

自分にとって遠い人なら、そこまで受けません。

たとえば、職場のよく知らない人が不機嫌でも、「まあ、機嫌悪い日もあるよね」で、流せる。

相手の感情が自分の中に入ってこない。ちゃんと線が引ける。

でも、大切な人、近い人になると、そうはいかない。

相手の機嫌が、まるで自分のことのように、すーっと心の中に入ってくる。

退けようとしても、退けられない人もいます。

気づいたら、相手の感情を、自分の中に取り込んでしまっている。

だから、これは、結局のところ「近しい人と関わったときに起きる、心の動き」の話なんです。

誰にでも起きること。

ただ、その動きがちょっと強めに出ていて、相手が自分の中に入りすぎて、自分がよくわかんない感じがする。

それが「振り回される」の正体なのかもしれません。

ポイントは相手の影響を退けることができるか

じゃあ、どうすればいいの、という話になると思うんですけど。

ポイントは「心の中で相手の影響を退けることができるか」という話になることが少なくないですね。

たとえば、意図的に相手の影響を受けようと思っているなら、退けることもできるんです。

自分自身の気持ちというものがある程度分かっていて、その上で「相手の気持に寄り添ってあげよう」という意思が明確なら、それを止めることもできる、と言いますか。

しかし、普段から「自分の気持ちがあまり明確ではない」という前提があって。

その上で、相手の気持を考えて寄り添おうとするとき、相手の気持ちのほうが自分の気持ちより大事に思えたり、真実味を帯びていたりすると、退けられなくなるんですよね。

もちろん、彼や彼女さんに愛されるために「相手の気持ちを退けない」場合もあると思うんですよね。

相手の気持ちを(自分の気持ちより)優先するから関係が続くのだ、と思う人もいる。

こうなると、自分の気持ちを大切にすることが難しくなるし、そもそも「自分の気持ち」がある方が厄介というか、悩みを作る理由になる、と感じている人もいる。

ここで、深く自分の心の状態を見つめずに「自分軸を」と考えたとすると・・・。

自分軸という言葉が示す意味は間違っていないんですが、自分の気持ちをなくしたまま、どうしたらいい?と考えることにもなりかねない、というか。

なので、こういった状況で必要なのは、おそらく「自分の気持ちを明確にすること」。

ちょっとずつ、取り戻していくこと。

相手の影響は受けるものですが、ときどき「あれ、で、私自身は、いま何を感じてるんやったっけ?」と、自分の気持ちを確認する。

また、これはちょっと高度な話になってしまうんですが・・・

カウンセリングで行うセッションなどでは、そもそも自分が受け入れてしまった誰かの影響をあえて退ける、なんてことをすることもあります。

そもそも「相手を受け入れすぎてしまう」という反応も、あなたがどこかで学んだことである可能性があるのでね。

そこも一旦冷静に見つめるようなアプローチを使うこともあります。

・・・が、この話はちょっと難しいっすね(^^;

もう少しシンプルにまとめると

「他人の影響を受け入れても、退けてもいい」

というスタンスになることです。

そして、多く振り回されると感じている人は「他人の影響を受け入れることはできても、退けることができない」という反応を見せることが多いかな、という印象が僕にはありますよ。

あえて、この話をメチャクチャ簡単に書くと

最初は「自分に馴染まない意見(彼の意見じゃなく、SNSや他人の意見)で、違うなと思うものには違う、と反応する」みたいな練習があってもいいんです。

ここに罪悪感や怖れがあると、そりゃ人だけじゃなく、世の中に振り回されガチ。

このとき、多くの人が「自分に自信がないからだ」と感じていることが多いみたいなんですが、そりゃ自信ないっすよね、他人の意見で自分が構成されているなら、そうなりません?

なので、僕はよく「自分を取り戻す一歩は、退けること」とお話することがありますよ。

・・・とはいえ、他人の意見にケンカ売れ、という話ではないので、念のため(^^;

自分の中で捉える練習をしましょ、ってことですね。

最後に|「合わせてしまう」こと自体は悪ではないんです

最後になりますが「相手に合わせてしまうこと、それ自体は、そんなに悪いことじゃない」ですよ。

今までのあなたに何か間違いがある、とは僕は考えないんですね。

目の前の大切な人が、なんだか不機嫌そうだったら気になりますよね。

「どうしたのかな」って、意識が向く。

機嫌が直ってほしいな、と思う。

これは自然な心の動きなんですよ。

相手のことがどうでもよかったら、そもそも、気にもならないので。

それに、「まったく相手に合わせない」というのも、これはこれでちょっと話が違ってくると思いませんか?

合わせてしまう自分を悪者にしてしまうと、今度は、一緒にいること自体が、しんどくなってしまいます。

だから、「合わせてしまう自分」を、そんなに情けながらなくていい、と僕は思うんですよ。

テーマは、丁寧に自分との境界線を引けるかどうか、そのために何をするか、ですね。

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