こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日は、ちょっと変わった角度から、パートナーシップの話をしてみます。

「恋愛や結婚で、自分を犠牲にしたくない」と考える男性の話。

彼女のことは、たぶん、好き。恋愛関係も結婚生活も、否定してるわけじゃない。

でも、正直に言うと。

なんで、わざわざ時間を作って話を聞かなきゃいけないんだろう。

なんで、一緒にいる時間を、こんなに用意しなきゃいけないんだろう。

そう思うことがある。

自分の時間を、自分のやりたいことを削ってまで。

・・・それが、どうも、しっくりこない。

こういう感覚を持っている男性、実際にいらっしゃるのかなぁ、と。

・・・で、こう書くと。

「うわ、最低」「そんな男、こっちから願い下げ」と思う女性もいらっしゃるかもしれませんねぇ、と。

自分勝手だ。

愛が足りない、と。

その気持ちも、分かる気がしますよ。

ただ、今日お伝えしたいのは、そこじゃなくて。

この男性の考え方には、ある一つのヒントが隠れているかもしれませんよ、という話なんです。

「意味のないことに、時間を使いたくない」という思いがうっすらとネガティブな想いを作り出す

こういった気持ちを抱えている男性から、実際にお話をうかがうこともありましたけども。

そういったみなさんが考えていることを、もう少し噛み砕くとこんな感じかな、と思います。

「自分にとって意味を感じられない時間の使い方、エネルギーの使い方は、したくない」。

・・・どうでしょう。

ぶっちゃけ、恋愛や結婚の場面でこの考え方自体を述べることって、けっこう勇気がいるかなぁ、と思うんですよね。

一人で生きていく場面であれば、何のリスクもないのかもしれませんけどね。

たとえば・・・

本当はやりたいことがあるのに、あえて一緒にいる時間を作る。

話を聞いてほしいと言われたとき、誰かのために気を遣い、時間を使うこと。

もちろん、大切な人や誰かのために時間を使うことの意味はそれなりに分かっているつもり。

しかし、それがずっと続くことに違和感を覚える。

そんな方もいるんじゃないかなぁ、と長くカウンセラーやっていると思いますよ。

そういう時間を過ごしながら、心のどこかで

「この時間、なんのために使ってるんだろう」「無駄なんじゃないか」

そう思うことがある、というか。

そして、そう思う自分を少しネガティブに捉えてしまう自分もいる、というか。

答えだけを先に書くと、ここで登場するネガティヴさこそが、問題を作る理由なんです。

自分のための時間が必要だ、という気持ち自体が間違いだとは僕は思っていないんですよね。

「自分の時間ばかり大事にする相手」のために、私の大切な気持ちを差し出し続けたくない

ただ、こういったお話をうかがうと・・・

「自分の時間ばかり大事にする彼や夫のために、私の大切な気持ちを差し出し続けたくない」

「そんなの嫌だ」

と思われる女性の皆さんのお声もうかがってきました。

そうおっしゃる女性の皆さんも、どこかで理解しているんです。

「彼は、夫は自分の時間を大切にする人だ」と。

だから、そのスタンスを批判したいわけじゃない、と。

でも、一緒にいるのに全く二人の時間がないとしたら、そりゃ一緒にいる意味自体を考え始めても仕方がないわけですよね。

ただ、「こんな風に思う私って・・・」と、つい自分を疑ってしまう方も少なくないんです。

相手のスタンスを大切にしたい、と思っているからこそ。

実は、ここで登場するネガティヴさこそが、問題を作る理由になりえるんです。

本当は相手の望むことを与えてあげたい。けれど、現実としてそう思うだけの材料がない、というか。

かなり切ない話なんですけど、だからつい彼や夫を批判してしまう人もいるんじゃないかなぁ、と思いますね。

二人とも、「自分の大切なもの」を守っている

ここが、今日いちばんお伝えしたいところです。

こういう二人を見ると、「価値観が合わない二人」だと思いがち、というか。

ただ、よく見ていくと、逆かもしれないのですよ。

二人とも、「自分にとって大切なものを守りたい」という一点で、価値観がぴったり合っている。

そう言える関係かもしれない。

だから、譲れないんですよね。お互いに大切なものを。

ただ、二人とも、今はその”ガード”のほうが、前面に出てしまっていて、本当の気持ちは伝え合っていない。

そんなケースも結構あるのかな、と思います。

自分の時間、自分のエネルギー、自分の心。

そこが削られないように、お互いがそっと身構えている。

こうなると、そりゃ愛し合っているとか、想い合っているとは感じられないかもしれない。

そして、相手に素直に何かを求めること自体が、難しくなる。

こっちが「もっと時間を作って」と求めるのは、相手にとっては「大切なものを削れ」と聞こえる。

こっちが「自分の時間を大切にしたい」と言えば、相手にとっては「大切なものを諦めろ」と聞こえる。

お互い守りに入っているところに、求め合うとぶつかるしかなくなるんですよね。

で、こう考えはじめる。

「もう合わないんじゃないか、一緒にいても辛いだけなんじゃないか・・・」。

……これ、どっちが悪いという話じゃないんですが、

実は、価値観が合ってしまっているところで対立が起きている、と思っていない人が結構いるかなぁ、と僕は思っています。

ただ、自分の時間を優先することと、二人の時間を大切にする、という対立する2つの価値観をぶつけ合っても、まぁ消耗するだけかもね、とも思います。

それはまるで解けない知恵の輪を問いているような感覚にさえなるかも、と。

お互いに、自分に問いかけてみたい質問

で、ここまで来て、僕が思うのは、ひとつの問いなんです。

「今はまだ、自分の大切なものを守ること二人とも一生懸命な段階で、それでもどうしてこの人と一緒に生きようと思ったんだろう」。

・・・まぁちょっとお節介な話なんですが、これをそれぞれが自分自身に問いかけることって大切なかなぁ、と僕は思います。

本当に「自分の時間とエネルギーを一ミリも削られたくない」だけなら、そもそも、誰かと一緒に生きようなんて思わないはず。

一人でいるのが、最も効率がいいはずなので。

また、

「相手が自分のために時間を使ってくれない人なのに、それでも一緒にいたいと思うのはなぜ?」

という問いも大切かもしれないですね。

どう考えたって、自分と一緒にいてくれない人と時間を過ごせば、さみしくなるじゃないですか?不安になるじゃないですか?愛されているの?って疑問が出るじゃないですか?

そのリスクを取ってでも一緒にいようと思った理由は?

そんな問いかけも大切ですよね。

「二人は、一緒に生きることを一度は選んだ」。

その選択が間違いだったと思えば、関係を続けるにせよ、別れることになるにせよ、今までの二人の時間が間違いだった、となりかねない。

しかし、自分にとって守りたい大切な何かの中に、「この人と一緒にいること」という気持ちがあった、と気付けるなら・・・。

まぁ、この先はあえて書きませんけど、そもそも二人は一致する何かを持っていた、といえるのかもしれないんですね。

関係の再構築や、二人の話し合いが実のある形になるには、この前提が成立しているかどうかって、大切なポイントかな、と思います。

お互いが自分を裁くような気持ちや、だからこそ自分のこだわりを前面に押し出す形で話あっていても、本当に伝え合いたいことは伝わらないはずなんです。

なので、まぁ僕としては「そこが伝わるようなアプローチ」でさサポートさせてもらうんですけども。

それは関係を続けるべき、もっと頑張って相手を愛するべき、合わないなら別れるべき、という話とは全く違うものでして。

とりあえず自分の中にあるネガティブなものを横において、本当の気持ちで向き合ってみる前提を作るだけ、といいますか。

そこから先はご相談いただく皆さんが答えを出してくださるものなのでね。

もちろん、どちらかが自分のことしか考えていないケースもありますから、全てのケースがそうだとは言えない部分もあるんですけどね。

最後に

もし今、パートナーとの間で、お互いに身構えているような感じがあるとしたら。

二人とも「自分の大切なものを守ることに必死になっている」。

それだけ、なのかもしれないですよ

そのうえで、思い出してみてほしいんです。

あなたが守りたい大切なものの中に、「この人と生きること」は、まだあるのか。

もしあるなら、それは、「いつから、そして、どんな理由で、自分のこだわりの後ろに隠れてしまったんでしょうか」。

ここから先は、たぶん、一人で考えていると、ぐるぐるしてしまうところかもしれません。

自分のこだわりが全面に出てきているときほど、その奥にある気持ちは見えにくくなっているので。

でも、素直に自分と向き合うことも、実は相手のためになることですよね。

いつまでも自分が悪い、相手にマイナスな気持ちを抱く自分が悪い、と考えていても、後味の悪さと、居心地の悪さしか感じないかもしれない。

コクもなければキレもないビールみたいな。

・・・なんか比喩がおかしいですけど。

そして僕がサポートできることは、そのコクのなさやキレのなさを感じる位置から、ちょっとズレて、自分自身の本当の気持ちに気づく優しいプロセスをご提供すること。

そして、それに気づいたら、どうやって上手にパートナーに伝えるか、その作戦会議をすることですね(笑)

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彼の言動の意味が分からないとき、本当に困ってしまいますよね。

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本来はお互いに傷つけ合ったり、対立したくはなかった。でもそうなってしまう理由も存在する、というか。

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