彼に「君は頑固でこだわりが強い」と言われる理由|心配しているだけなのに、なぜ?
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日もネタ募集コーナーにお寄せいただいたご質問にお答えします。
テーマは「彼に”君は頑固だ”と言われてしまう」ですね。
早速切なさが溢れそうですが、よろしければご覧ください。
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いただいたご質問はこちら
浅野さん、はじめまして。
彼から「君は本当に頑固だよね」と言われて、ずっと引っかかっています。
きっかけは些細なことでした。彼の体調が悪そうだったので、いつものように「無理しないで、ちゃんと休んで」「病院に行った方がいいよ」と伝えたんです。
そうしたら彼が、少し疲れた顔で「分かってる。そんなに何度も言わなくていいよ」って。
私からすれば、大切な人が心配だから言っているだけなんです。
ちゃんと休んでほしい、ちゃんと自分を大事にしてほしい。
でも彼は「君は、自分が正しいと思ったことを、絶対に譲らないよね」「俺の『大丈夫』を、全然信じてくれない」と言うんです。
そんなつもりはないんです。ただ、心配だから、大切だから、伝えているだけなのに。
彼が言うように、私はが頑固で、こだわりが強すぎるのでしょうか。
だとしたら、この気持ち自体、変えなきゃいけないんでしょうか。
ネタ募集ネーム:まいさん(一部、編集させていただきました。)
「君は頑固だ」と言われて、いちばん困惑するのは自分かもしれないですね
まいさん、ネタのご協力ありがとうございますm(_ _)m
なるほど、こちらは思いを伝えているだけなのに、彼に頑固過ぎると言われる、ということですね。
うーん切ない。
でも、確かにそういった意思疎通のズレから、恋愛や夫婦関係までズレてしまう、という話は、僕も知っていますよ。
ただ、最初に大切なことを書きますよ。
・・・いいですか?心して読んでくださいませね。
「心配だから、何度も伝える」
これ、愛情や優しさからの行動ですよね。
あなたが彼を大切に思っていること、これは疑いようがないと思います。
だからこそ、「頑固だ」と言われたとき、いちばん困惑するのは、たぶんあなた自身だったんじゃないでしょうか。
悪いことをしている自覚が、まったくないわけですから。
こういうご相談をいただくと、世間のセオリー的には、「もっと柔軟に構えましょう」「相手の気持ちも考えよう」という話になることが多いと思います。
それも、間違ってはいませんし、いまから僕もそんなニュアンスの話を書くと思います。
ただし、ある前提を飛ばして、「相手の気持ちを考えよう」とすると、なんともしんどい話になるんですよ、これ。
今日のテキストのキモは、この「ある前提」にあります。
ここを解きほぐすことがお悩み解決の鍵、といいますかねー。
柔軟に持っているのではなく、強く信じようとしている
とはいえ。
彼のことを考えているのに、「頑固」「こだわりが強い」と言われたら、ちょっと切ないですよねぇ。
「・・私があなたのことを考えたり、思うことが間違ってる、ってこと?」
そう思うに十分な材料が彼から飛んできちゃてる状況ですから。
ただ、彼は頑固、とか、こだわりが強い、と言っていますけど。(彼にはそう見えることも理解できるんですが・・・)
多くの場合、あなたが「彼への気持ちを、強く信じようとしている状態」なんだろうと思うのです。
分かりやすく言えば・・・
「大切な人には、こう接するべきだ」「心配なら、ちゃんと伝えるべきだ」。
この考え方が、あなたの中で、絶対に譲れないものになっている感じ。
さらに言えば・・・
「大切な人のことを想うことこそ、私にとって大切なこと」
「そこは譲れない気持ちだよ」
そんな風になっている。
・・・ね、間違っていないと思いません?こちらの気持ちのあり方も。
ただ、だから、揉めるんですよね(^^;
こちら視点でこの話を解釈すると・・・
「なに?私はあなたのことをこんなに大切に思っているのに、それを頑固だの、こだわりが強いって言うわけ?
・・・はぁ?どの口が言ってんの?
彼女に大切に思ってもらえるんだから、ありがたいと思うべきところじゃないの?
なのに、頑固?こだわりが強い?あんたどれだけオレ様なのよ!ちょっと表に出なよ!」
・・・みたいな話になりかねんのです。
が、そんなことを想うなんて「はしたない」「私はそんなキャラじゃないし」と思われる淑女な皆さまは、ご自分を批判することで抑え込まれるわけですね。
「やっぱり私って頑固なんだろうか」と。
「私の気持ちは彼の迷惑になっているんだろうか(;_;)」と。
そうなるともう、涙なくしては語れない話になるわけでございますが。
・・・このご質問をくださった、ということは、いまこんな感じなんじゃないかなぁ?と勝手に想像しております。
違ったらすみません。
ただ、こういったことが繰り返されると、こちらとしてもどうしたらいいか、分からなくなるんですよねぇ。
その「私の中の譲れない気持ち」が、頑固だと言われたら、「もうどうしたらいいの?」って思いますものねぇ。
その「譲れない気持ち」が、コントロールとして働いてしまうことがある
ここで、少しだけチクっとする話を書きます。
実際に、パートナーとの関係がうまくいかなくて疲れ切ってしまった方から、ご相談をいただくことがあります。
お話をじっくりうかがっていくと、こんなことが見えてくることがあるんです。
その方の「この想いは変えたくない」という気持ちが、良いか悪いかは別にして、
「なぜあなたはいつもそうなんだ」
「私の気持ちを理解していない」
という形で、相手に向かってしまっていた。
そんな状況。
これ、意図してコントロールしようとしているわけじゃないんです。
ただ、自分の中で譲れない大切な気持ちがあって、それを相手にも同じように受け取ってほしくて、伝え続けているだけなのです。
いや、相手に受け取ってほしいとさえ考えていない人もいますよ。
ただ、私にとって大切な人だからそうしているだけ、と思っている人もいる。
しかし、受け取る側からすると、毎回、同じ正しさを、同じ強さで向けられ続けることになる。
すると、だんだん、自分の「大丈夫」や「今はいいよ」が、「全く届いていない」「聞いてもらえていない」と感じ始めるんです。
ここで出てくる「大丈夫」や「今はいいよ」って、拒絶でもなんでもなく、受け取る側(彼側)の配慮だったり、彼女に負担をかけたくないという思いだったりすると、
「こっちは君に無理してほしくない、と思って話しているのに、聞いてもらえない」
そう感じる可能性があるわけですから。
もともとは、どちらの気持ちも悪いものじゃなかった。
むしろ、相手のことを考え、大切に育ててきた気持ちだったはずです。
それがいつのまにか、大切な人との関係を、少しずつ遠ざけるものに変わってしまっていた。
これ、本当に切ないことだと思いますよ。
「こだわらないようにする」では、余計に悲しくなる
じゃあ、私の気持ちを手放せばいいのか、というと。
僕は、そうは思わないんです。
「いや、そこ手放して、彼と一緒にいる意味あるんですか?」と正直思うので。
そうではなく、ここでは少し視点を変える必要がありそう。
「こだわるからダメなんだ」と考えて、こだわらないようにする。
これは、おそらく悪手になります。
そして、自分自身、とても悲しくなる。
僕がカウンセリングでもセミナーでもお話するのは、そこじゃないんです。
あなたが自分の愛情にこだわりたいなら、こだわればいい、とさえ思います。
ただ、次のことは一度見つめて置かれるといいと思いますよ。
「いつから、こだわるようになったのかな」を見てみる
それは、
「私は、いつから、この気持ちに強くこだわるようになったのかな」
ということです。
誰しも、最初から、何もかもに対して「絶対に譲れない」わけじゃないでしょう?
特定の何か・・・たとえば、大切な人の体調を心配すること、大切な人に軽んじられないことに、強くこだわるようになった、としたら。
いいか悪いかではなく、「何かのきっかけや事情があるはず」なんです。
その事情が分かると、あなたの気持ちの持ち方自体が変わってくる可能性があるんですよね。
こだわり自体を無理に消そうとするんじゃなくて、その事情に、合った形で向き合っていける。
一つ事例をご紹介します
たとえば、僕はこんなケースを知っています(あくまで僕が創作した架空のケースとしてご覧ください)。
ある女性が、今回のご質問と同じような状況にあったんです。
つい、彼女はご主人を心配してしまう。
そして「ご主人から、君は俺の話や気持ちを考えていない、放っておいてくれ」と突き放されて、夫婦の会話も夜の営みも無くなってしまって、もう泣きそう。
その状態からカウンセリングスタート。
で、いろいろお話をうかがっていると、見えてきたんですよね。
「彼女は学生時代に、お父様を病気で亡くされていた」のです。
ただ、彼女にとってその事実はもう気持ちの整理が終わったことで、父親への感謝の気持ちはある、とおっしゃられていた。
しかし、よーくお話を聞くと、後悔が残っていたんです。
「もっとお父さんのこと、心配してあげればよかった」と。
・・・愛ですよね、もう泣ける話です。
彼女の心配は、お父様の気持ちをもっと楽にしてあげたり、喜ばせてあげたかった、という思いでした。
これをキッカケに、彼女は「大切な人を想う気持ち」を何より大切にするようになられた。
それ自体は間違いどころか、素晴らしいことです。
が、その気持ちを強く抱くようになってから、心配が増えたんです。
「相手は大丈夫だろうか?」「私の見えていないところで悪いことは起きていないだろうか?」と。
その気持ちは、お父様との関係から生じていた、という話。
なので、セッションを使って整理していった結果、彼女は「誰かを想う気持ち」を大切にしながらも、そこにこだわる、という部分だけを緩めることができた。
愛情を否定するのでも、愛さないという選択を取るのでもなく、ね。
*
もちろんこの話は一例で、愛情を強く大切に想う気持ちが生じる理由は人それぞれです。
まいさんのことも、実際にお話を伺わないとわからないことではあります。
ただ、この話、なにか感じる部分はないでしょうか?
少なからず、あなたがそこまで愛情を強く抱くにも、あなたなりの大切な事情があると僕は見るんですが、さて、いががでしょうか?
最後に
あなたが彼を大切に思う気持ちは、何も間違っていない。
ただ、その気持ちを守ろうとする力が強くなりすぎているなら、そこにはきっと事情があるとは思います。
この「いつから?」を一緒に辿って、その上でどう向き合っていくかを考えること。
これは、自分の気持ちを否定せずに、関係を良好にする一つのアプローチです。
まずは、「こんなこともあるんだな」と思っていただけますと幸いです。
今日の話に関連した心理を扱った記事も参考にどうぞ
「はぁ、またこの人も?また私が受け止める係ですか・・・」
「どこにいるの?私を受け止めてくれる人って・・・!」 という話なんですけどね。
忍耐女子って、我慢したいわけではないんですよね。
むしろ「これ以上ややこしくしたくない」「ちゃんと関係を続けたい」と思っているから、自分の気持ちを後回しにしやすい。
で、気づくとちょっと、いや、結構しんどくなってる。
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