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彼ルート・私ルート。そのプロセスの違いは見逃せない
「君とのこと、これからどうしたらいいか、僕はわからなくなっている」
彼がそう言いはじめてから、二人の関係がギクシャクしている。
彼がそう言いながらも、今もまだ私との関係を続けている。
一体何を考えているの?
そういったご質問、結構な確率でお寄せいただいています。
そこで思いついた「彼ルート・私ルート」という言葉。
今日はこのあたりの話をコラムにします。よろしければどうぞ。
人は自分のやり方で相手との幸せな関係について考える
そのまんまなんですけどね。
人は自分が良いと思うことを使って、人との幸せを考えるものですよね。
自分なりの善意、自分なりのやり方・考え方、今までの経験などを使って、相手との幸せを考える。
それほどまでに、人は「愛したい」生き物である。
それが私達の学ぶ心理学の根底に流れる考え方です。
自分は人の役に立てている・喜びになれている。
このような自尊感情を感じたいという欲求こそ、僕たちの持つ最も強い欲求だとも言われています。
たとえそれが今は愛とは呼べなくとも、愛情とは言えない態度であっても、何かしらの思いがある。
だから、自分の思いが伝わらないことで傷つくことがある。
傷つくから、どんどん愛せなくなる。愛することが怖くなる。
自分に自身が持てなくなる。
そして愛を表現しなくなる。
また、自分なりの愛が伝わらない、思いがわかってもらえない辛さを感じることもある
そう僕は思うのです。
私ルート・彼ルート
だとすれば、人にはそれぞれのルートで「相手との幸せを考える」と言えると僕は思うのです。
私のルート、私のやり方。
彼のルート、彼のやり方。
たとえ二人の目的地が一緒だったとしても、それぞれが辿るルートは違うことも多いもの。
だから、もし「君とのこと、これからどうしたらいいかわからない」という言葉が出てきたならば、お互いのゴールをチェックしてみましょう。
そのゴールが同じなのに分かりあえないとしたら、お互いのルート(やり方)にこだわりすぎて対立しているのかもしれません。
だから、私ルートが正しい、彼ルートが正しい、と考えるとちょいと厄介なことになることが多いでしょう。
もちろん明らかに間違いであったり、誰かを闇雲に傷つけたり、悪意があるものは違いますが、お互いに目的地を目指して考えていることに、差はあれど優劣はないのでしょうから。
人の愛情ってものは、その人の尊厳に直結している感情でもありますからね。
誰だって、理解されたいんです。自分なりの愛情は。
分かりあえない関係とは
例えば、パートナーとの間で話し合いが平行線である。
そのような状態になるならば、お互いの気持ちのベクトル(私ルートと彼ルート)が違う方向に向かっていることが多いものです。
たとえ「今の関係をよりよいものにしたい・改善したい」というゴールは同じであったとしても
そのために考えつく手段・方法などが違うと、話し合いは平行線をたどることにもなるでしょう。
特にしんどいのは、相手のルートが自分にとってリスクがあると感じるものである場合。
相手の提案が飲めない、相手のペースに自分がついていけない、など。
そう思えば、二人で幸せになりたいと思っていても、どうしたらいいか分からず、やりたくないことが出てきます。
そのときに出てくる言葉が
「君とのこと、これからどうしたらいいかわからない」
であることが多いですよ。
「じゃぁ、僕に(私に)どうしろっていうの?」という言葉もそうでしょうか。
自分なりにしっかり幸せになるというゴールを見据えているのに、何が足りないっていうの?何をすればあなたは満足なの?という想いに駆られる瞬間でしょうか。
そんなとき、相手は「自分のルート」で前に進みたい、もしくは、「パートナーのルート」で進むことが怖いと感じていることが多いようですよ。
たまーにあるんですけどね。
パートナーのどちらかがカウンセリングを二人で受けたいとお考えになっている。
しかし、もう一方は、人には悩みを話したくないと考えているケース。
カウンセリングでもなんでも、できることなら全てを尽くしたいと考える人と、
自分の問題は自分で解決する、人の手を借りたり、自分の至らないところを人に話すようなものではない、と考える人と。
お互いのゴールは「二人でうまくやる」ことであったとしても、こうなると対立しちゃいますよね。
二人のルートを探して
お互いのゴールが同じなら、もっと話し合ったり、お互いの気持ちを大切にしたり、分かち合うことで、見えてくるルートがあります。
それこそが「二人のルート」。
私ルートでも、彼ルートでもなく、二人のルート。
これはお互いの正しさの中には見いだせないものでしょう。
だから、これを見出すには、お互いの気持ちをいたずらに批判しない、問題視しないってことも時には必要かもしれません。
誰しも相手の役に立ちたいもの、自分なりにね。
そこを頭ごなしにペチっとされてしまうと、モチベーションも下がるし、時には自分のゴールを変えてしまうこともあります。
まずはお互いに、今の状態をどう思っているか、どんな気持ちを抱え我慢しているかなど、素直な気持ちを語り合い、受け止め合うことがポイントになることが多いでしょうか。
なかなか話し合ってくれない人もいるかもしれませんが、そんな人ほど、今のままゴールに進むにはリスクがあると感じているのかもしれません。
例えば、結婚が怖い、子供を持つこと(親になることが怖い)、自由がなくなることが怖い、二人でうまくやっていけるかわからない・・・などなど。
そういった不安を分かち合って、相手の弱い部分は支え、自分の弱い部分は支えてもらうことが理想形。
だとすれば
「これからどうしたらいいかわからない」という言葉は、自立~一人で頑張る~の限界が来ているというサインともいえます。
愛する方も、迷う方も、まだ一人で頑張り続けているのかもしれません。
だから、私ルート・彼ルートが平行線のままでいるケースって意外と多いですよ。
根っこは愛だと信じてみると・・・
そんなご相談をいただくとき、僕はこんなお話をさせてもらうことがあります。
「あなたがパートナーといい関係になりたいと願うお気持ちが愛だと思うなら、疑うことなく、一度信じてみるといいかもしれませんよ。
そして、それを信じきれたときに、「相手も同じかも」ということが少し理解できるかもしれません。
もし、相手も
同じように自分の愛する人を愛したいと願っている。
しかし、もし、うまく愛せないと悩んでいるとしたら?
「君とのこと、これからどうしたらいいかわからない」
そう話す彼がいるとしたら、彼は「どうにかしたい」と願っている部分があるってお分かりでしょうか。
どうしたらいいかわからないから、関われないんです。
あなたに関わる価値を相手は見失ったってことなんです。
もし、前向きな気持がまったくないないなら、「どうしたらいいかわからない」と話さないはず。
もう止めておこうと言うはずなんです。
さて、その彼に、あなたが伝えたい言葉って、どんな言葉になるでしょうか。
そして、自分自身にも同じです。
もし、あなたがパートナーを思う気持ちが愛ならば、うまく愛せないことが辛いはず。
しかし、それぐらいの気持ちを持っている私がいるとしたら、あなたは自分にどう伝えたいでしょうか。
自分にも彼にも同じ目を、同じ気持ちを向けてみるといいんです。
すると、少しづつ答えがでてきますからね。」
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