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「休みたいのに休めない」のはなぜだろう?
![休みたくても休めない女性](https://www.asanohisao.jp/wp-content/uploads/2022/11/25193753_s-640x360.jpg)
あなたは休暇を取る際に心理的な抵抗を感じるタイプですか?
それともあまり抵抗なく休暇が取れるタイプでしょうか?
実は、「休み」がほしいのに、休むこと自体に抵抗を感じてがあって、なかなか休めていない人もいるようです。
例えば
- 会社に有給休暇の申請をすることに抵抗感を感じて、休めない。
- 周囲の人を気にしてしまい、迷惑をかけてしまいそうで休めない。
- 休んだらその分だけ仕事が貯まると思うと出勤を選んでしまう。
- そもそも休暇をとったところで十分休めた経験がないから仕事に出てしまう。
- 明確な理由もわからないまま、休んじゃマズいと思って休めない。
このような「休むことで生じるデメリット」ばかり考えてしまう方も少なくないようです。
だからでしょうか。
実は「どうしても休みたくないので、休まないで頑張り続ける方法ってないでしょうか?」というご質問まで飛び出すこともあるぐらいです。
ここまで来ると「休むこと」ではなく、「休まないこと」に意味を感じているとしか考えにくいわけですね。
ということで、今日は休めない人の心理とその事情に関する考察をコラムにします。
よろしければどうぞ。
※今日の話とは少し違う「疲れている人ほど休まない心理」の解説もありますので、こちらも参考にしてみてくださいね。
![デスクでふさぎ込む女性](https://www.asanohisao.jp/wp-content/uploads/2020/06/23973388_s-320x180.jpg)
休みたいのに休めない人の心理
![休みたくても休めない女性](https://www.asanohisao.jp/wp-content/uploads/2022/11/24752927_s-640x360.jpg)
「休めない人・休まない人」の心理の特徴は「休むことに非常に大きな罪悪感を感じている」です。
「休むこと=悪いこと」という認識があるので休めないのです。
もっと言えば、休むことが悪いと感じるので
「悪いことはできないから休まなくなる、休むことを避ける」
と考える人もいるでしょう。
誰も悪いと思うことを好んで実行しようとは思わないですもんね。
*
しかし、なぜ「休むことは悪いこと」だと認識しているのでしょうか?
そもそも休みというものは僕たちに必要なものなのですよね。
眠らないと体に不調をきたすように、休むことで「整う」わけですよね。
だからこそ
「なぜ自分にとって大切な『休むこと』を悪いと認識しているのか」
その事情を見つめることは重要です。
そうでないと、休めないでいる方に
「休むことには意味がありますよ」
「きちんと休むからパフォーマンスが上がるんです」
「休むことを悪いと思わなくていいですよ」
と伝えたとしても
「休めと言われたから休む」「望まないけど無理やり休む」「嫌だけど頑張って休む」
ということが起きてしまうでしょう。
つまり、休んでいるようで休んでいないことにもなりかねないわけです。
「休みたいのに休めない」は「自分に対する罪悪感」を示す
![休みたいのに休めない女性](https://www.asanohisao.jp/wp-content/uploads/2021/05/4049407_s-1-640x360.jpg)
実は「休みたいのに休めない」と思う人ほど「自分に対する罪悪感」を抱えていることが多いんです。
これは休むことへの罪悪感というよりは、休むことへの罪悪感を作り出す心理、ともいえます。
どこか今の自分が不十分だと感じているから、休むことへの罪悪感を感じているのです。
これは「自分に対する罪悪感」「無力感」と言い換えることもできます。
※罪悪感、無力感に関する解説は次のページにまとめていますので、よろしければ参考になさってくださいね。
![心理学講座のシンボル](https://www.asanohisao.jp/wp-content/uploads/2023/01/4082609_s-320x180.jpg)
要は、深層心理レベルで(自覚があるかどうかは別にして)
「不十分な自分が休むなんてとんでもない」
「休んだら人に置いていかれる」
そんな自分への信頼の欠如と、不十分感が休みを遠ざけているのです。
なので人によっては「休まず頑張っている自分は正しい、間違っていない」と思う必要が出てくるわけです。
「休まないことが正しい、そうすることで自分は不十分ではなくなる」
そう考えるようになるのですね。
よって、更に休めなくなるという罠が待ち構えているのです。
「休みたいのに休めない」から卒業する方法
![ちゃんと休める私](https://www.asanohisao.jp/wp-content/uploads/2022/11/24980058_s-640x360.jpg)
では、ここからは休みたいのに休めないを卒業する方法について、いくつかお伝えしていきます。
ここでのポイントは「自分に対する罪悪感を癒す方法」を取り入れることになりますね。
自分をは不十分だという判断を手放す
休めない人ほど「今の自分が休むとどうなるか」という不安にかられています。
休むことへの抵抗や休むことのデメリットばかり考えるのでなかなか気が滅入ることでしょう。
このような考えは、自分の欠点や弱点ばかり見ているからこそ起きることです。
つまり、自分は不十分だという判断を手放して
「自分の良さ、いい部分・今できること」などを意識して、いい意味で自分を肯定してあげることが重要です。
自分で休むと決める習慣を持つ
休みたいのに休めない人や、なかなか自信を感じられないというタイプの方ほど、計画を立てたり目的設定が苦手な方が少なくないんです。
休めない人って、確かに責任感が強くて努力される方が多いんです。
そこは本当に素晴らしい部分と言えます。
なので、意識的には自立していて「人は人、自分は自分(自分と人は違う存在)」と感じていることが多いんです。
が、実際は無意識的に人に振り回される形で生きている場合が多いのです。
つまり、休まないという決定も「仕事が好きすぎて休みたくない」などの理由ではなく
「周りに悪いから」「仕事に悪影響が出るから」といった自分以外の要因で決定していることが多いわけです。
よって、休みたいのに休めないと思う人ほど
「自分で休むと決める習慣を持つ」ことが重要です。
いわば、休みは「与えてもらうもの」という認識を変えて、自分の意志で決めることです。
周りに合わせて休めない(申し訳ない)という考え方は、優しさのように見えますが、どこか他責的(受け身)な発想なのです。
要は仕事や他人がいるから休めない、と言っているのと同じですからね。
だから、休めない人ほど「自分で休むと決めて休むということ」が大切なのです。
〇〇な時期に休むことにして、その上で仕事全体の計画を立てる。
そういった主体的に決定することで、休むことや自分自身への罪悪感を弱くなるものなのです。
誰かの役に立っているという認識を増やす
休みたいのに休めないという状態を抜け出すために最も重要なことは
「自分という存在に対する罪悪感」の影響をできる限り小さくすることです。
罪悪感をゼロにすることは不可能ですが、「自分をちっぽけに感じる」という状態をできる限り手放していくことは可能なんです。
そのため、日頃から「自分が誰かの役に立っているという認識を増やす」ように過ごすといいでしょう。
例えば、今の自分にできていること、既に周囲の役に立っていること、周囲に喜んでもらえた経験などを意識的に拾い上げて認識するようにしてもいいでしょう。
また、日頃から仕事に対する向き合い方を貢献的な意識に変えてもいいです。
例えば、休み前にある程度他の人に迷惑がかからない程度に仕事をまとめておけば、休みを気持ちよく取りやすくなりますよね。
「休みたいのに休めない」を卒業して充実した毎日を過ごしましょう
![休みたいのに休めないを卒業した男女](https://www.asanohisao.jp/wp-content/uploads/2021/05/4207872_s-640x360.jpg)
「休みたいのに休めない」という問題の解決には
「自分は自分でよく、自分にできることがあり、それには十分に価値がある」
「自分の力を使えば、人の役に立てる」
このように感じられるかどうかにあります。
逆に、自分を疑っていると、ドンドン休めなくなります。
だから、人によっては、死ぬほど働いてないと意味がないとか、自分に価値がなくなりそうでに休めなくなる、といいますかね。
ただ、実際はちゃんと休んで自分を整えないと、仕事のパフォーマンスも落ちますし、仕事がドンドン辛くなります。
だから、毎日頑張っている自分にOKが出すことが重要なことなんですね。
以上、何か参考にしていただければ幸いです。
https://www.asanohisao.jp/archives/9824.html
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