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真面目に頑張っているだけなのに嫉妬されやすい理由
僕が扱う場合、いわゆる「恋愛や夫婦のご相談」に付随したご質問として伺う事が多いんですけどね。
ご相談の本線はパートナーシップであって、あくまで恋愛や夫婦関係をより良くしたい、というご相談なんだけど、「そう言えば浅野さん、実は〜」で始まる話といいますか。
それが「私、何故か周囲から嫉妬されたり、キツイことを言われたり、非難されてる?と思えるような言動を受けるが多いんです。」という話なんですよ。
これ、職場で起きているケースがほとんどですが、稀にご近所付き合いやママ友間の話として伺うこともありますね。
また人によって非難される相手が違う場合もあります。
やたら同性から非難されるという場合もあれば、異性同性関わらずという場合もあります。年下からは慕われるけど、年上から非難される場合もあれば、その逆の場合もありますね。
ただ、ベースとなっている問題を引き起こす要素はそんなに変わらないものだろうと、僕は見ています。
では、なぜこのような事が起きるのか、その理由を僕の視点で解説してまいります。
真面目は頑なさを連想させる
真面目でいることって何ら悪いことじゃありませんよね。
ただ、僕もつい最近、みずがきカウンセラーから真面目と言われた(きっと投影だと思いますが)ばかりなんですけど、僕のクライエント様ならご理解いただけると思いますが、僕って頑固そうで、妙なこだわりが強い風に見えません?
実際に話してみると、そうでもない、わけでもなく、結構こだわりが強いなと更に分かると思うんですけど(笑)
そこは自覚がありますからねぇ。
実は真面目さって頑なな感じ、こだわりが強い感じを連想させる要素です。それが悪いわけじゃないんですけどね。
ただ、こだわり・頑な、という要素って、心理的にはネガティヴさを示すものなんです。
「さぁみなさん!ぱぁ〜っと行こうぜ!楽しもうぜ!という頑固さ」ってなんだかイメージとしてとしてつながらないですよね?
頑固ではなく、陽気さ、楽さ、お調子者ならイメージもピッタリでしょ?
つまり、真面目な人って「真面目→頑な・こだわりが強い→ネガティヴ」な印象を人に与えている部分があるんですよね。
真面目な人の内面の影響も見逃せない
実は真面目な人も、ざっくりポジタイプとネガタイプに分かれます。
ポジタイプは自分を認めている人、受け入れている人。
ネガタイプは自分を否定している人、受け入れていない人。
人から嫉妬されたり、非難されて激しい心理的ダメージを受けるのはネガタイプですね。
人の嫉妬や攻撃は、常に相手の責任の範疇のものなんですけど、普段から自分を否定していると、人からの非難や嫉妬は常に痛恨の一撃となるわけです。
もうヒットポイントがどれだけあっても足りないっす、という話になるわけですね。だから、人から責められたり、非難を向けられると「もうだめ」「逃げたい」となっちゃう人もいるとかいないとか。
だから、人からの嫉妬や非難されないように、と他人の目を気にして生きることになるわけです。そりゃもう必死な思いをしながらね。
にも関わらず、人から攻撃される、嫉妬されるとしたら、たまったもんじゃありませんよね。
ということで、普段から自分を認めないという態度はできる限り手放して、自分を認めておくと、多少の嫉妬や攻撃ではぐらつかない自分になれる、という王道が待ち構えているわけですなぁ。
周囲もあなたを警戒しているとしたら
さて、ここで僕が初めに書いたことを思い出してみてください。
「真面目な人は頑固でネガティブな印象を与えやすい」という部分です。
これ、他人の視点で見れば「脅威」になる可能性があります。
「この人に話しても反応してくれなさそう」「意見を伝えても否定されそう」「こちらからのお願いを聞いてくれなさそう」
このような印象を与えてしまう可能性があるってことです。
だから、真面目で頑固な人ほど「話を聞いてくれなさそう、否定されそう、受け入れてくれなさそう」と感じさせやすい。
だから周囲に「強く言わないと話を訊いてくれなさそう」「私のことに興味なんてなさそう」「こちらの意見を非難されそう」と思わせた結果、相手から強い言葉や嫉妬が飛んでくる場合があるのです。
もちろんそう思わせるつもりで真面目な人間をやっている人は少ないのかもしれませんね。正直この話は「そんな、もうやってらんないっす」と思える話かもしれません。
僕も以前真剣に悩みました。やはり今までの自分を否定してでも変えないといけないのか、と思った時期もありました。
が、無理に変えなくていいのです。
むしろここが真面目で頑固な人が取るべき「影響力」なのです。
どんな動機であれ、自分の内面がどうであれ、自分がそういった生き方を選んでいれば、しらずしらずのうちに人に何かしらの影響を与えています。
それはお調子者さんほど周囲に楽しさを与えるけれど、「どこか調子良すぎない?」という印象も与えてしまうことと同じですね。
何事もプラスとマイナスの要素があるってことです。ここを自分で引き受けることです。
真面目な人ほどコントラスト効果を狙ってみよう!
ということで、たしかに真面目に頑張っているのに人から嫉妬や強い言葉を伝えられてばかりならガッカリですよね。
ここで損しちゃってる人も確かにいる、といえます。
例えば友達から「真面目なのはいいけど、もうちょっと柔らかいといいよね」とか言われることってないでしょうか。そのたびに残念な気持ちになる、というご相談も伺っているところです。
ただ僕は、真面目な人は「そのまま」でいい、とお伝えしています。
いや、むしろ「その真面目さを活かせばいい」と考えています。
「コントラスト効果」を使って、大事な瞬間に柔らかさ、ポジティヴさを出せばよいわけですよ。すると強面の人が道路のゴミを拾っていると「めっちゃいい人やん!」と思うように、「あ、なんだ、柔らかいんじゃん」と好印象を与えることができますよ。
ただし、これを実践するにはやはりリスクもあります。
例えば、普段真面目な人いきなり面白い話をすると、周囲から「えっ・・・」「なにごと?・・・」みたいな引き潮的反応が巻き起こります。
が、ここでメゲてはなりませんよ!
僕も毎回同じ思いをしております。講座やセミナーでどんなに面白いネタをしようとしても、常に引き潮。もう胸が何度もぺしゃんこに潰れる経験を毎回しているうちに、潰れる胸がなくなってきた感じです。
ここでめげたらコントラスト効果は使えないのです。
だから、自分を認める、そして表現することがポイントになるんですよ。
最後に僕から真面目な人へのメッセージ
実はあなたは周囲から「あなたってどんな人なのかよく分からない」と思われているかもしれません。
真面目というネガティヴさの中に隠れた本当の素晴らしいあなたが、相手には見えないのです。
そしてそれをみんな知りたいと思っています。
しかし、周りは優しいのであなたに「本当の自分を見せろ」とは直接いいません。なぜならきっとあなたがそれを苦手にしている、と理解しているからです。
それぐらい人はなんとなくではありますが、あなたをよく見ています。特に近しい人は、あなたのことをよくよく理解し、見ています。
そんな人にあなたはどんな自分を見せたいでしょうか。どんな気分を与えたいでしょうか。
その自分の思いに気づいてみようと思ってくださいね。
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