心配されるのが嫌なあなたへ 〜その違和感の正体と深層心理〜
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
「大丈夫?」「無理してない?」
そんな”優しい言葉”をかけられたときに、なぜかモヤッとする。
なぜか昔から、心配されるのが苦手。
心配されると、ちょっとイラッとしてしまう。
そんなお話をうかがうこともありますね。
まぁ、実際に口に出してしまうと「私、ちょっと感じ悪いなぁ」と思っちゃうような気持ちでもあるんですが。
「心配されるのが嫌」。
いや、とにかく嫌。
心配されるぐらいなら、もはや放っておいてほしい。
そう思う人もいるのかもしれないですね。
実際、「うちの彼がいつも私のことを心配ばかりするんです。優しい人なのは分かりますけど、大丈夫?ばかり連呼されて、とにかく鬱陶しくて。どうして気持ちに寄り添ってくれないんでしょう?」なんてお声を聞くことも。
確かに、心配は配慮でありながら、「寄り添っているようで寄り添ってない」みたいな印象を与えるものではあるんですよね、
それは、心配される側だけでなく、心配する側にとっても、です。
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「心配される」が、なぜか「ダメ出し」に聞こえる
実は、心配されるのが嫌な人の話をうかがっていると、ちょっとした共通点が見えてきます。
それがなにかといいますと、「心配」が、なぜか「あなたじゃ無理でしょ」と言われたように聞こえてしまう、というんですね。
自分なりに、ちゃんとやっている。その最中に「大丈夫?」と言われる。
すると、「あ、今の私じゃダメだと思われてるんだ」と、こう、変換されて理解される。
本当はただ心を配っているだけ。
優しさのつもりなんだけどね。
それが、ダメ出しに化けて届く。
これ、なかなか切ない誤変換ですよね。
ここを放っておくことで、彼や彼女との関係がギクシャクしたり、夫婦間であれば、もう話もしたくない、みたいな気持ちにつながることもあるんです。
なので、確かに些細なことかもしれないけど、しかし無視することもできなそうな話なのですよ。
なぜ、優しさが「否定」に化けるのか
で、なんでこんな誤変換が起きるのか、という話なんですが。
実は、「心配されるのが嫌」という気持ち背景には
“心配=自分がダメだと見なされた”と感じる誤認知
が潜んでいることがよくありますよね。
まず、心配されることが嫌な人って、おそらく「ちゃんとしている」ことで、自分を守ってきた人が少なくないんですよ。
たとえば、しっかりしてるね、と言われて育った。
誰かに心配をかけちゃいけないと思ってきた。
弱音を出したら、関係が悪くなった経験がある。
みんなに「あなたは大丈夫だよね」と期待されて育ってきた。
そういう経験やその積み重ねがあると、「弱さを見せることは、迷惑をかけること」という認知が成立しても不思議ではないんですよねぇ。
こうなると「心配されること」は、ある意味嬉しいことでもありながら、「私が間違っている、迷惑をかけている、誰かに心理的負担をかけている」という事実のようにも感じる。
「私が誰かにマイナスの影響を与えているから、心配されるんだ」と思いやすい、ということ。
だから、誰かに心配されると、「めんどくさい自分になってしまってる」とか「弱いところを見つけられた」みたいな感覚になって、気持ちがざわつくんですなぁ。
優しさを向けられていると分かっていても、落ち着かない。
そう考えると、心配されると嫌な人って、ある意味真面目だったりするんだろうな、と僕は思っていたりしますね。
プライドが高いのではなく、ね。
「はぁい、心配してくれあんがとね〜」とさらっと流せないって、本当に心配かけたくないんだろうな、と思うので。心配されたくない、ではなくてね。
心配に怒りや反発を感じるとき
また、誰かに心配されて、イラっとしたり、ムスッとしてしまうけれど、そんな自分に、あとで罪悪感を覚える人もいますよね。
「あぁ、なんか大人気ない反応してんな」みたいな。
でも、それも自然な反応ではあるんですよ。
ただ、この場合、心配されることで「自分の努力が見られていない」とか、「信頼されていない気がする」と感じる人が多いかな、とは思いますけどね。
このタイプの人は、普段から
人の役に立ちたいとか、ちゃんとしていたい、認められたいという気持ちを人一倍持っている可能性があるんです。
一言で言えば、自分のためより、誰かのために生きようとする意欲がある。
けれど、まだ自分の実力や可能性、影響力にそこまでの肯定感を持てていない感じ。
だから、周りから心配されると、どこか自信のなさのようなものが刺激されて「イラッ」とするけど、実際は周りのことを考えているので、イラついた自分は間違いだよな、と思うような流れ。
一見すると、承認欲求のようにも見えるんですが、実際のリアルな感覚では「誠実さ」に近い感覚でもあるよな、と僕は見ています。
だからこそ、心配されると、「自分の誠実さや実力が足りない」と言われたような気がして、傷ついてしまうことがあるようですよ。
無理に「ありがとう」と言えるようにならなくていい
ここで、よくある話に触れておきたいんですけどね。
こういうとき、「心配されたら、素直にありがとうと言いましょう」みたいなアドバイスが出てきがちなんですよ。
でも僕は、それ、「ありだな」と思う一方で、ただ「それだけお伝えしたくないな」とも思ってるんです。
なぜなら、心配されてモヤッとイラッとするにも、ちゃんと理由があるのだろうから。
そして、その理由にも、その人なりの思いやりがあると思うから。
そこを無視して、相手に感謝しようという話って、心配されたくない人の本音を置き去りんするような気がするんですよ。
だから、心配されてモヤッとしたとき、
「あ、今、私の思いやりや頑張りが、価値がないように感じたのかもしれない。でも、本当にそうなのかな」
と、気づくことが先にあっていいと思うんですよね。
たとえば、
「彼の心配されるとイラッとする」という彼女さんの話を聞いていると、心のどこかで「私がそばにいることで彼が幸せで不安なく過ごしてくれれば嬉しい」みたいな気持ちがあったりするんですよ。
「妻に心配ばかりされて困っている」というご主人の話を聞くと、「自分がいることで妻には安心していてほしい」という願いがあったりする。
「親に心配ばかりされてウンザリ」というお子さんの話を聞くと、「どうして私のことを心配ばかりするの?そんなに困らせているの?」という、親を安心させたいという思いが隠れていたりする。
しかし、心配ばかりされたことで「相手はこっちの気持ちを理解していない」という気持ちのほうが強くなってしまっている感じなんですよ。
だとしたら、その気持ち、どちらも大切に扱っていいと僕は考えるんです。
「あぁ、あなたは相手の心配で、真心を無力化されたように感じていたのかもしれないですね」
そんな視点で物事を見ています。
もちろん心配する側を責めるわけでもないですが。
だから、まず、「今、自分の中で何が起きているのか」それを見る視点が先だと思ってます。
そして、自分の気持ちに気づけたら、それでもう、ほぼ問題の半分はほどけてるようなものなんですよ。
心配が苦手な人ほど、信頼に敏感な人
心配されてモヤッとするのは、あなたが否定されたように感じる、という、とても人間らしい心の動き。
裏を返せば、自分に対する理想が高くて、人をがっかりさせたくなくて、信頼されたいと強く思っている可能性はあります。
ただこれは、「そういった繊細で真面目な自分が、そこにいる」ということだけ。
だから、無理に変える必要がないことかな、と思っています。
ただ、もし「もう少し、人の優しさを楽に受け取れたらな」と思うならば、その「受け取りにくさ」の奥に何があるのか、一度ゆっくり見てみるのもいいかもしれません。
たぶんそこには、ずっとちゃんとやってきた、あなたの頑張りがあるはずなので。
僕でよければ、いつでもお話伺いますよ。
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ここまで読んでくれたあなたへ。
「期待しないほうが楽なのかな」「職場にいづらいな」「私って人と違うのかな」
そんなことを、なんとなく考えながら読んでいた方もいるかもしれませんね。
それ、軽い悩みのようで、案外ずっと一人で抱えてきたことだったりしませんか?
一人で抱えている人ほど、自分に厳しく、他人に優しい。
そんなこともあるのかもしれませんね。
でもね、そのしんどさの根っこには、必ず愛や優しさがあるんですよ。
だから、もし何かあったとしても、自分を無理に追い込まなくていいんですよ。
まずは僕の考え方、スタンスを読んでみてください。
たしかに悩んでいることはある、けれど相談するほどのことでもない。
そう思えるのはきっと幸せなことなんですよね。
自分でなんとかなる、どうにかできると思えるって素晴らしいことですから。
でも、もし、あなたが一人で抱えきれなくなったなら、これ以上自分を追い込まないでほしいなと願っていますよ。
一人で抱え込まなくていいと思えるだけでも、問題解決の道筋が見えることもありますからね。
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