こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和でございます。

今日も忍耐女子シリーズのテキストでございますね。

テーマは「優しいね」と言われるたびに、なんか複雑な気持ちになる、という話。

えぇ、「優しいと言われたら喜べばいいじゃないか」という話は、ごもっともでございますよ。

ただ、優しいねと言われると、なんかバカにされたような、軽く扱われたような、そんな感覚を覚える方も実際にはいらっしゃいまして。

「私に対しては優しいねと言っていればそれでいい、みたいな下心が見えているようで嫌」

なんてお声も結構うかがうわけでございます。

ま、受け取れないわけですね、相手の言葉を。

だとしたら、受け取れるようになればいいんですが、そう言ってしまったら今日のテキストは終わりですしねぇ。

実際、素直に受け取ることで解決していたら僕のところにご相談はいただかないわけで。

今日はそんな話を、ゆるりと解説してまいりたいと思います。

GWの最終日なのにこんな話かよ、と思いながらじっくりご覧ください。


「優しいね」って、なんか違うと感じる忍耐女子

「優しいね」という言葉。

素直に受け取れる人にとっては、ただの褒め言葉でございますよ。

「あ、やっぱり私って優しいんや」と思うだけ。

だから、「ありがとう」と言って、ちょっと照れて、その日のごはんが少しおいしく感じる。

そんな皆さんもいらっしゃると思われます。

が、そういうことが起きない忍耐女子のみなさまが、今日のターゲット読者さんでございますね。

なぜ「優しいね」と言われても複雑な気持ちになるのか。

私って天邪鬼で素直じゃないのかも?と思われる忍耐女子さんもいらっしゃると思いますが、基本天邪鬼な忍耐女子ってのは成立しないんですよ。

忍耐女子さんはある意味素直だから忍耐女子やってるんです。

つまり、天邪鬼は天邪鬼。

忍耐女子は忍耐女子。

別カテゴリで考えたほうが筋が通りやすい。

つまり、根が素直な忍耐女子さんにとって「優しいねと言われても喜べない」とは、本当に喜べないと感じているわけでございますよね。

どうして喜べないのかに関してまでは分からない、のかもしれませんが。

もちろん、忍耐女子さんに向かって優しいと言ってはいけないという話でもないんです。

ただ、多くの忍耐女子さんは、優しいんじゃなくて、そうしないと不安だから、という実感がどこかにあるからじゃないでしょうか。

優しくしているんじゃなくて、優しくせざるを得ない、何かがある。

だから、せざるを得ないと感じている部分を承認されても素直に喜べねー。

「納税していて偉いね」と言われることに似てますな。

「んなもん、義務じゃ」で一蹴されそうな感じ。

うーん、切ない。


誰かのためには頑張れるのに

忍耐女子のみなさまってですね、誰かのためにはものすごく頑張れるんですよ。

仕事でも、恋愛でも、子育てでも。

「この人のために」と思ったら、驚くほどのパワーが出る人が多いです。

きっとそれは愛情や思いやり、優しさなんです。

ただ、自分のためとなると、急に腰が重くなる人も多い。

悩んでいてもギリギリまで自分でなんとかしようとして、どうにもならんと追い込まれてから僕にご相談いただく、なんてケースはめちゃくちゃ多いですよね。

これ、「自分に投資しようとすると、謎の罪悪感が発動する」状態とも言えるんです。

自分のために時間を使おうとすると、なんとなく落ち着かないし、いけないことをしている気分がするんですね。

もっと言えば、自分がうまくできない、立ち回れない、誰の役にも立てないと思うと、それがものすごい罪のように感じるのが、受け取れない系忍耐女子さんの特徴です。

・・・なんでやねん、という話なんですが、なかなかシビアな感覚がそこにあるんですよね。


「誰かのために頑張れば幸せになれる」は本当か

実はですね、そんな忍耐女子のみなさまの心の中に、ひっそりと根付いている観念がございまして。

それが

「誰かのために頑張っていれば、幸せになれる」

という、観念なんです。

一見正しそうな、いや、ある意味で正しいと思われるような観念です。

でもね、忍耐女子さんの場合は、そのまんま飲み込まず、ちょっと待ってほしいとも思います。

もちろん、この考え方自体は間違っていないんでしょう。

誰かのために頑張ることって、素晴らしいことですし、与える喜びを感じて生きるって心が豊かになりますしね。

ただ、「誰かのために頑張ることが大切で、自分のことばっかり考えているやつやろくなもんじゃない」という観念が強くなってくると、自分を置き去りにすることも「正しいこと」として含まれてしまうわけですね。

つまり、自分を後回しにすることが良きことだと、幸せへの近道だと思い込んでしまう人も少なくない、というか。

・・・ちょっと待ってほしいんですけどね、という話なのでございます。

何が言いたいかというと、誰かのために頑張る、と、自分のことも大切にする、は両立可能なことだということです。

が、誰かを大切にするか、自分を大切にするか、という対立観念を持っていると、自分を大切にしようとすると罪悪感が発動します。

この感覚がとにかく苦手な忍耐女子さんは、罪悪感を感じない選択を取るクセがついているんですよ。

自分が間違わないように、誰かに罰されないように、いけないことはしないように・・・、

そんな風に思っているので、どうしても自分のことを考えることはいけないことだと思いこんでいるようで・・・。


なぜ自分のためには頑張れないのか

ここで「じゃあ自分を大切にしましょう」と書いたら、今日のテキストはただの説教ですので、それは避けます。

僕もそんなことは書きたくない。

なぜなら、自分のことを考えると罪悪感が発動する仕組みって、けっこうシビアで強固だからですよ。

むしろ、そういった罪悪感を長年抱えてきたから、誰かに対して丁寧に接する能力が高まってきた、なんて側面もあるんです。

自分より相手を優先して行動してきた数が多いなら、精度も高まりますよね?

だから、結果論的に「愛し上手」「受け止め上手」になっている人も少なくないんです。

問題は、その結果を自分のために受け取れない、いわばエネルギー不足が起き続けることなんですけども。

いわば、栓が壊れたバスタブみたいな状態です。

いくら水を注いでも貯まらない。貯めた分だけ抜けていく。でも、貯めないと空になる。

だから、「誰かのために」という意識を止められない忍耐女子さんも多数なのです。

さらに言えば、自分のためには頑張れない理由って、実は一つじゃないんですなぁ・・・。

自己嫌悪が強い場合もある。
成功することへの恐れがある場合もある。
変化すること自体が怖い場合もある。
今のままでいる方が安全だという感覚がある場合もある。

人それぞれで違います。

なので、こうすりゃいいよ、と一概に言える話でもないんですよね。

どれかピンときましたか?

・・・全部ピンときた方、なかなかの強者でございますよ。

まぁ、どれが当てはまっても、それで終わるのではなく、「なぜそうなっているのか」に気づくこと、丁寧にその観念を外すことが大切なんですけども。

「自分を大切にしましょう」という言葉だけでは動けないのは、その理由がまだ見えていないからなんだと思われます、ハイ。


最後に

「優しいね」と言われるたびに複雑な気持ちになるのは、あなたが優しくないからじゃないんでしょう。

でも、そこでイラッとしたり、切なくなる気持ちも無視できない。

「なんだよ、誰も私のこと分かってないじゃんか」

そう感じるなら、きっと心の中に愛が貯まらない何かしらの事情があるんでしょうねぇ。

本当は自分のことも大切にしたい。でも、なぜかそれができない。

そのあたりの「なぜ」を一緒に見ていくのが、僕のカウンセリングでできることの一つでございますね。

実際、全く受け取れない忍耐女子なクライエントさまが、結婚やらなんやらお幸せになっていくときって、ちゃんとバスタブに水が溜まるようになっているわけですよ。

栓を壊したくなったら僕に相談する、という謎の習慣の身についていたりするし(笑)

少なくとも貯まるから、相手の好意に反応しやすくなるわけですね。

ずっと抜けていたら、相手の好意の価値もいまいちわからんわけです。

これ、恋愛や結婚でいうところの「愛されているかどうか不安」という話につながるんですなぁ・・・。

ま、余計な話なんですけどね(笑)

そんな余計な話が気になった方は、カウンセリングにいらしてください。

今日の話、どこか引っかかりましたか?

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