こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

「恋愛上手な人って、結局なにが違うんですか?」

長くご相談を伺っていると、こうした質問をいただくことがあります。

恋愛上手っていうと、

  • マメで、一生懸命で、言葉がうまくて
  • 気配り上手で、魅力があって
  • 見た目も整っていて…

そんなイメージが浮かぶ方も多いかもしれません。

もちろん、見た目や行動力も影響はします。

ただ、心の面から見た「恋愛上手さ」には、もう一つ別の要素があるように思うのです。

それが「共感」。

…なのですが、ここでひとつ、今日の主題です。

共感上手って、実は「分かりすぎない」のですよね。

分かろうとしないわけじゃない。

むしろ丁寧に見ている。

でも、相手の領域にあるものまで“自分のもの”にしない。

今日はこの「分かりすぎない共感」について、恋愛の話として整理してみます。


恋愛上手な人は「共感」する

心の面から見た「恋愛上手な人」の特徴のひとつは、共感が自然にできるところだと思います。

もう少し具体的に言うなら、

相手の考え・気持ち・価値観に対して、否定せずに「なるほど」と一度置ける、ということ。

ここで、僕がよく書く話を一つだけ。

人は、自分の影響を受け入れてくれる人の影響を、受け入れやすい。

逆に言えば、

こちらの影響を受け入れてくれそうにない人のことを、こちらも受け入れる気になりにくい。

これ、恋愛や夫婦関係ではかなり大きいんですよね。

一方的に与える、一方的に求める、という関係は、どこかで息切れしやすい。

その点、共感があると「相手をちゃんと扱っている感じ」が出るので、関係の空気が変わりやすいんです。


共感とは何か|「同感」とは違う

ここ、ちょっとだけ定義を置いておきます。

共感は、ざっくり言うと、

相手の感じ方を「相手のもの」として尊重し、その存在を否定せずにともに感じることです。

一方で、よく混同されるのが同感です。

  • 同感:相手と同じ意見・同じ感情になる(同じ側に立つ)
  • 共感:相手の意見・感情を「相手のもの」として理解し、尊重する(相手の側に“寄る”が、同一化はしない)

だから、共感って、

「相手に合わせること」でも、「相手の言う通りにすること」でもないんです。

そして今日のテーマ

共感上手な人ほど、分かりすぎない

に繋がります。


共感上手って実は「分かりすぎない」

共感が上手な人は、相手の話をちゃんと聞きます。

でも、ここがポイントで、

相手の領域にあるものまで“回収しない”んですよね。

たとえば、相手が落ち込んでいるとき。

共感が苦手だと、こうなりやすいです。

  • 「つまりこういうこと?」と結論を急ぐ
  • 「それはあなたが悪い/悪くない」と判定したくなる
  • 「じゃあこうすればいい」と解決に飛ぶ
  • 逆に、それは辛いね・・・と相手と同じ気持ちになろうとする

逆に、共感上手な人は、

分かりきらないまま、相手の話を“相手のもの”として置いていける

だから、あれこれ言いすぎない。

相手の余白を奪わない。

「あなたはこうだよね」と決めつけない。

これが結果として、相手にとっては、

「安全」「尊重されている」「急かされない」

という感覚に繋がっていくことがあるのだと思います。


なぜ「分かりすぎる」と恋愛がこじれやすいのか

ここ、逆説の話です。

「分かりすぎる」って一見いいことに見えるのですが、

恋愛ではこじれの原因になることもあります。

たとえば、こういう形です。

  • 相手の気持ちを先読みしてしまい、勝手に疲れる
  • 相手の機嫌や沈黙を“自分の責任”として回収してしまう
  • 「分かってあげてるのに」と見返りの気持ちが溜まる
  • 相手の余白を埋めすぎて、相手が逃げたくなる

つまり、分かりすぎると、

相手の領域に踏み込んでしまうことがあるんですよね。

相手が言っていないことまで「こうに違いない」と解釈したり。

なんとなく相手の課題まで抱えたり。

これは、優しさの形として起きることも多いのですが、

結果としては、関係が窮屈になりやすい。

共感上手な人が「分かりすぎない」のは、冷たいからではなくて、

相手を相手として尊重しているから、なのかもしれません。


恋愛上手・共感上手になるための3つのコツ

では最後に、共感を“実装”するためのコツを3つだけまとめます。

1)「相手の話」を優先して眺める

共感は、相手があって成立します。

だから一旦、

自分の意見を急いで出すより、相手の世界を先に眺めるほうがうまくいきやすいです。

「ふんふん、そうなんだ」

「そのとき、どんな気持ちだった?」

そのくらいで十分だったりします。

2)「分かった気になりすぎない」練習をする

すぐに結論を出さない。

分かり切らないまま、少しだけ保留する。

たとえば、こんな言い方が使えます。

  • 「たぶん、こういう感じだったのかな?」
  • 「言葉にすると、こんな近さかもしれない」
  • 「まだ全部は分からないけど、苦しかったのは伝わる」

断定しない共感、です。

浅くするというより、相手の領域を守るための工夫ですね。

3)境界線を曖昧にしない

共感が苦手というより、共感“しすぎる”人のほうが、恋愛ではしんどくなりやすいことがあります。

その場合は、

相手の気持ちと自分の気持ちを分ける練習が役に立ちます。

相手は相手。

自分は自分。

違う存在だからこそ、尊重できる。

この感覚が育つと、恋愛の空気はだいぶ変わることがあります。


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最後に|共感は“相手を大切にできる技術”でもある

共感って、才能というより、態度なんですよね。

そして態度は、ちょっとずつ育ちます。

「相手の影響を引き受ける」って、実は怖いことでもあります。

自分が変わってしまいそうで怖い。

相手の反応が怖い。

だからこそ、僕たちは、分かったふりをして結論に飛んだり、逆に距離を取ったりする。

でも、共感上手な人は、

分かりすぎないまま、相手の存在を尊重できる

だから、あれこれ言いすぎない。

相手の余白を奪わない。

結果として「大切にされている感じ」が生まれやすい。

もしあなたが、恋愛でしんどくなりやすいなら、

「もっと共感しなきゃ」と頑張るより、

分かりすぎない共感を少しだけ意識してみてください。

それだけで、関係の温度が変わることもあります。

必要があれば、個人セッションでも一緒に整理できます。

あなたがどこで“分かりすぎてしまうのか”、どこで“境界が溶けやすいのか”。

そこが見えてくると、恋愛のしんどさは少しずつほどけていくことがあるんですよね。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 個々のご相談を心理学の視点で整理して、明快に言葉にしていくカウンセリングが人気。 キャリア17年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
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