こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日のテーマは、「仕事では問題ないのに、恋愛になると急に固まる男性について。

仕事ではしっかりしている。
人当たりも悪くない。
社会的にもちゃんとしている。

でも、恋愛っぽい空気になると急に固まる。
こちらが好意を表現すると、なぜか「仕事距離」「ほどよい距離感」みたいな話ばかりし始める。

で、嫌っているわけでもなさそう。
関係を切る感じでもない。
でも、近づくと不自然に逃げる。

こういう男性、いないわけじゃないんですよね。

今回は、僕のもとに届いたご質問をもとに、このあたりを整理してみたいと思います。

いただいたご質問はこちら

浅野さん

人付き合いは得意。でも恋愛を避ける男性心理」に共感、私が今好きな男性はまさにこんな感じです。(ふたりとも40代)

彼は社会的にりっぱな職業についていて、超優秀です。

とある委員会に、と彼が私を誘ったのが出会いでした。

ふだん近くにいないのでもっぱらメールとLINEで恋バナや日常の話をして仲良くしてきました。最初のころは彼のほうが前のめりだったと思います。

が、食事に誘ったりすると、決まって複数を提案されてきました。

だんだん「不自然に避けられてる」と思うようになり、あるとき
避けてますよね?とLINEで聞いたら避けてないと。
ヘンに言い訳されて、(傷ついて)「私はこの関係を大事にしてる」と私はメールで書き・・・

でもいちどお茶しようと誘ってみたら現れたのは挙動不審すぎる彼。

それでも私はその彼の様子に安心してしまったのですが・・・。

その後心の内を少しずつ彼に表現(好意を)するようになった私に、彼はことごとくスルー、固まって「石」みたいになりました。

そして「ほどよい距離感」「仕事距離」「仕事で重要な役割を担ってもらってる」と距離の話しかしなくなりました。

「(仕事)距離と言われつづけるのが正直むかつくし自己肯定感がさがる。友達になれたかと思う距離感と思ってたのに、友達以下として接したのですか。嫌ならやんわりと距離をとってください。」

とメールに書きました。

私が「対面で会ってほしい。」と書いたらそれにはすぐ応じてくれる気はあるみたいで日程提案されました。

その返信メールには、
嫌ってるわけではない、忙しくてプライベートで時間がとれないだけ(激務な方ではある)、他意はない。
と書きつつ、距離について、さらに(女性とではなく、仕事仲間の男性との付き合い方の)言い訳めいた文章がくっついていました。

衝撃を受けた私は2週間近く返信できず、モタモタしてるうちに予定があわなくなり、仕切り直し中です。恋愛初心者にも見えますが、困ってしまって・・・。

フラれる覚悟で書いたメールでしたがフラれる気配を感じない。

でも、彼はどうしたいんでしょうね。彼が逃げながらも関係を扱う意思は感じます。

彼とお互いを尊重できるならゆっくりと関係を進めたいとも思うのですが・・・。

ずっとあいまいなままなら、自分が壊れるので、もう完全なる「仕事距離に戻す」つもりでもいます。

ネタ募集ネーム:ぷるんさん


この彼、嫌っているというより怖がっているのかもしれません

ぷるんさん、ネタのご協力ありがとうございますm(_ _)m

さて、ご質問拝見しましたけど、

なかなか関わり方の判断が難しい男性のように思えますよね・・・。

「石みたいになった」と書いてくださってますもんね。

「石」ということは、超緊張状態、と僕は見るのですけどね。

え?そこまで緊張しますか?怖がりますか?

そんな反応のように見えるんですけどね。

それぐらい、あなたからの好意の影響が強いように見えますね。

もしくは、想定外のところから好意が飛んできたか。

彼もあなたを意識していたので、ヤバい、となっているのか・・・。

仕事では問題ないのに、恋愛になると急に固まる男性心理

では、いつもの記事らしく、こういった男性内側に何が起きているのか、その可能性について見ていきたいのですけども。

たとえば、

  • 好意を向けられること自体に戸惑うタイプ
  • 誰にも言えない事情や隠しごとがある可能性
  • 過去の恋愛で傷ついたり、傷つけたりした記憶がある可能性
  • 恋愛経験が少なくて、距離の詰め方がわからないのかもしれない

そういう可能性は、たしかにあるのでしょうね。

とくに「異性からの好意」で、強い緊張を見せる人はいます。

なぜ緊張しているのかは人それぞれなんですけど、恋愛や男女関係って、よほどカジュアルなものじゃない限り、怖れがつきまといますからね。

ただ、今回いただいたご質問の内容だけでは、この彼が何を怖れているのかまではわからないんですよね。

わからないことを記事の中で「きっとこうです」と深読みしすぎるのは、少し違う気がするんです。

なので、このあたりは個別にじっくりお話をと思うところです。

その上で、今見えている事実から考えるなら、

彼は「嫌っているわけではない」とあなたに伝えているのですよね。

ということは、相当緊張している、怖がってる可能性がありそう・・・。

これ、もちろん社交辞令の可能性をゼロとは言いませんよ。

ただ、受け入れたくない相手にそんな言葉を書けば、関係が続いてしまうことくらい、彼も分かっているはずなんです。

だとしたら、少なくとも「嫌だから切りたい」という話ではないのでしょう。

同時に、「嫌っているわけではない」と書くので精一杯、みたいなニュアンスを感じますよ。

関係を切るほどではない。
でも、恋愛の文脈に入ると急に落ち着かなくなる。
だから距離の説明ばかり増える

この距離の説明、エクスキューズが増えるのは、

緊張状態にある人か、後ろめたい感覚がある人(悪いことだけじゃくとも隠し事がある場合も含む)に多い反応かな、と。

そんなふうに見たほうが、今回の彼の反応には合っているように思います。


忙しい男性ほど、「好き」だけでは動かないこともあります

今回のご質問文を読むと、彼はかなり忙しい方のようですし、責任のある仕事をされているようですね。

こういう人ほど、「まだ起きていないことまで先回りして考える」ことがあるんですよね。

それは「先読み力」とも言えますけど、「リスクヘッジが早すぎるだろ、おい」みたいなケースにもつながります。

たとえば、あなたからの好意を知って(一瞬)嬉しいと思ったとしても

  • 今は関われても、この先ちゃんと時間が取れるのか・・・
  • 相手を寂しがらせるのではないか・・・
  • 付き合ったあとで結局うまく扱えなくなるのではないか・・・
  • 中途半端に近づくことで、かえって傷つけるのではないか・・・

そんなふうに、付き合った後のことまで見て慎重になる男性はいます。

それを誠実さだと感じている男性もいます。

・・・いや、かなりいます。

この発想の前提には、

「恋愛なんて合法的なストリートファイトみたいなもので、好きになって傷つくならしょうがないわ」

とは真逆の

「ビタ一文傷つけてはならない。傷つけたら責任が発生するし、こちらも加害者意識で苦しい思いをする」

そんな、誠実なんだか、恋愛という現実を見ているんだかどうなんだかわからないけど、超がつく「真面目さ」があることが少なくないですね。

この手の人は男女問わず、感情が動いたらそのまま恋愛に入ることはしないです。

現実を見ながら関係を扱おうとするので、立ち止まりやすいのでしょうね。

もちろん、これが彼の本音だと断定はできませんけども。

ただ、忙しさや責任の重さがある男性ほど、「好きかどうか」だけでは動かないことがあるとは言えそうです。

なので、彼が慎重なのだとしたら、それは不誠実だからというより、むしろ誠実に扱おうとして立ち止まっている、という見え方も一応はできるのだと思います。

・・・それがこちらの気持ちをどれだけかき乱しているか、は、また別の話。


ただ、そのオドオドは、こちらにも伝わってくるんですよね

今回のご相談で、僕が特に大事だと思ったのはここです。

この彼、好意を向けられると固まる。
距離の説明をし始める。
会うこと自体は拒絶しない。
でも、近づくと不自然になる。

こういう相手と関わっていると、こちらまで落ち着かなくなることがあるんですよね。

近づきたい相手が構えていると、こちらも構える。

相手が怖がっているように見えると、こちらも「何かまずいことをしたのかな」と不安になる。

そうやって、気づけば二人とも同じようにオドオドした空気になっていく。

これは珍しいことではなくて、関係を大事にしたい相手ほど起きやすいことだと思います。

つまり今回しんどいのは、彼がはっきりしないことだけじゃないんです。

彼の戸惑いに触れているうちに、こちらまで戸惑い始める。

彼の警戒に触れているうちに、こちらまで自分の出方がわからなくなる。

だから、こちらの自己肯定感が下がるし、ムカつくし、でも切れない。

・・・なかなかしんどいわけです。


彼を深読みしすぎないことと、あなたの好意を引っ込めすぎないことは、両方大事です

ここで、ちょっとしれっと一言、置かせてもらいますね・・・。

今回のケースで、あなたが彼を好きになって、何か不都合があります?

好意を持ったこと。
関係を大事にしたいと思ったこと。
会いたいと伝えたこと。

それ自体は、悪いことではないはずなんですよね。

彼に事情があるのかもしれない。
彼は彼なりに悩んでいるのかもしれない。

だとしても、あなたがフラれる覚悟まで持ったことは、尊いことではないですか?

すごく心細かったかもしれませんしね、そのとき。

だから、「これ以上は持たない」と書いてくださっているように思うのですけど、

そんなに自分の気持ちを抑えなくていいと思います。

伝えなくてもいいけど、抑えなくていい。

この違い、おわかりいただけますでしょうか?

自分の気持ちの扱い方を間違えると(無意識に抑え込むと)、苦しくなって撤退しないといけないような気持ちになりがちですからね。

そして、ここがその彼さんと「共有」している部分かもしれない。

この見えない心のバランス感覚は、ある程度壊す(=つまり整える)ということをして置かれる方がいい気がします。

でないと、現状が続く可能性があるか、撤退するか、の2択になりそうなのでね。


ゆっくり進める余地はある。でも、曖昧さに自分を壊されないことのほうが大事です

「彼とお互いを尊重できるなら、ゆっくり関係を進めたい」

そう思っていること自体は、とても自然なことだと思いますよ。

この彼、完全に切る感じではない。
逃げながらも関係を扱う意思はあるように見える。
そう感じるのも無理はありません。

だから、今の段階では、即撤退しかない、という話でもないのでしょうね。

ただし、そのゆっくりが、あなたの自己肯定感や心の安定を削り続ける形になるなら、やっぱり話は変わってきます。

なので、ここで大事なのは、彼を理解することと同時に、あなた自身が自分を守れる位置に立つことです。

僕の視点では、

「なぜあなたがこんなにも彼のマインドに巻き込まれそうになっているんだろう?」

なのですけども、それは詳しくお話を伺わないとわからないこと。

その彼にはそんな”磁場”を発生させる能力があるのかもしれないし、

あなたご自身のパターンかもしれないし・・・。

もちろん、自分が持たないと思われるなら、「仕事距離に戻す」という選択も、ありですよね。

それは「彼を嫌いになる」ということではなく、自分が壊れない距離に戻るという判断でもありますからね。

ただ、もうそうお決めになっているなら、僕にご質問をくださっていないと思うのですよね・・・。


対面で会うなら「実際の彼を見る場」にしたいところです

今回、あなたが「対面で会ってほしい」と書いたことに、彼は応じる気配を見せていますよね。

ここはひとつ大事な材料だと思います。

もし本当に完全拒絶なら、そこも避ける可能性が高いはずですから。

なので、もし会う機会を持つなら、その場を「居心地のいい場所」にしたほうがいいかも。

もちろん、そのおつもりだと思いますが、これは結構な大きなポイントになりそうです。

だいたい、ド緊張している人って、すべてが怖く見えていますからね。

何をしても、何を見ても、怖れのフィルターで見ていますから。

そんな人に「大丈夫」と言うのは、高所恐怖症の人がバンジージャンプを飛ぶときに、横で「大丈夫」と言っていることに近いんです。

”焼け石に水”感がひどすぎる、というか。

なので、こちらも構えていくとド緊張、超迫力のある場面になりかねず、それを避けるために沈黙か、当たり障りのない話に終止する、なんてことにもなりかねない、といいますか。

この彼の場合、真正面からそこを迫ると、ますます石みたいになる可能性はありそうです。

この心理的な条件が、かなりあなたを苦しめている気がします。

フラれる覚悟で打ち込んでも、これか・・・みたいな。

だとしたら、まずご自身の心を整えることを優先してみてください。

信頼できる方がいるなら相談してみてもいいですし、僕でよければお話を伺います。

その上で、会う際は、

  • 彼が実際にどれくらい落ち着いて関われるのか
  • こちらの気持ちをどれくらい受け止めようとするのか
  • 距離の説明の奥に、誠実さがあるのか、逃避だけなのか

このあたりを冷静に感じ取りながら、こちらは「のほほーん」とした、居心地のいい時間にしたほうがいいのかもしれないですね。

言葉だけでなく、対面での態度や空気感って、わりと正直ですからね。

・・・そして、彼の本音もお聞きになりたいのではないか、と。

「で、どう思ってるの?」と。

そりゃそうですよね。

だとしたら、彼の怖れを理解しながら、しかし引き受けないポジション(立ち位置)にいたほうがいいと思いますよ。

この手の男性の怖れは、

  • 無視したらいけない
  • けれど、がっちり受け止めて「分かるよ」と伝えてもドン引きされる

できれば、知っているけど「ん?どした?」みたいに流すポジションにいないと、お互いに身が持ちませんから。

そうすることが、彼のプライドを守ることにもつながりますし。

・・・ね、なかなか曖昧だけど戦略的でしょう?(笑)


まとめ

今回の彼について、内側で何が起きているのかを断定することはできません。

ただ、少なくとも「嫌っているから切りたい」というより、親密さに近づくと急に落ち着かなくなる人のようには見えます。

また、忙しさや責任の重さがある男性ほど、付き合った後に起きることまで見て慎重になることはあるのでしょうね。

だから、彼を雑に脈なし扱いしすぎないことは大切です。

でも同時に、あなたが彼を好きになったことまで、何か悪いことみたいに引っ込めなくていいのだと思います。

彼がどうしたいのか。

それももちろん大事。

でもそれと同じくらい、この関係があなたをどうさせているのかも、ちゃんと見ておきたいところですよね。

今日は以上です。

何か参考になりましたら幸いです。

こちらの記事もどうぞ|関連記事

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたのに、どこか噛み合わない」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 正しさや結論だけを急がず、今どこに立っているのかを一緒に整理する個人セッション(カウンセリング)が人気。 キャリア16年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
相手の気持ちを考えすぎて、心が揺れてしまうときに|恋愛カウンセリング

このサイトでは、相手の心理を読み解くだけでなく、

その関係の中で揺れるあなた自身の心や立ち位置にも目を向けています。

彼のことを考えながら、

ほんとうは自分のことも少し見直したくなっている。

そんなときに読める記事を、ほかにも置いています

今の関係を大切にするための、恋愛カウンセリング(個人セッション)

もし、恋愛・婚活・日々の生活の中で悩みを抱えたら。

もう一人で抱え込まないで、そのときのあなたの状態に合わせて、対話を重ねていく”恋愛カウンセリング(個人セッション)”をご利用ください。

・相手の言動に振り回されてしまう
・考えすぎて、どう関わればいいか分からない
・自分の感覚を、もう一度取り戻したい

あなたの頑張りを無駄にしないで、 これからの選び方を、一緒に整理していく時間です。

誰にも知られることなく、今のお悩みを丁寧に扱うあなただけの時間。

東京(品川駅前)/名古屋(金山駅前)で対面式カウンセリング・全国向けにオンラインカウンセリング(ZOOM)を行っております。

今までのあなたに、新しい視点を足す”心理学講座”

心理学講座は、「こういう見方もあるのか」という発見を、ゆっくり増やしていく場所です。

毎月テーマは違いますが、恋愛や結婚生活にまつわる心理を扱う講座を開催することもあります。

オンライン受講できる講座もご用意しています。

一人で考えすぎる日常から、少し離れるために|無料メールマガジン

まだ誰かに頼るほどじゃないけれど、
このまま誰かとの関係のことを、一人で考え続けるのは、少ししんどい。

そんなときの、「考えすぎないための視点」を、週3回(火・木・土)お届けしています。