結婚したいのにいい人に出会えない|「どうしたら出会えるの?」という問いの落とし穴
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
「結婚したいんです。でも、結婚できそうな人と、なかなか出会えなくて」
こういうお話、けっこう、うかがうんですよ。
こういうとき、巷ではだいたい二つのことが言われますよね。
ひとつは、「行動しましょう」。
出会いの数を増やす、アプリを使う、婚活の場に出る。理想を下げる。
・・・うん、正論です。間違ってない。数を打たなきゃ当たらないのは、そのとおりすぎる。
もうひとつは、「あなたの潜在意識にブロックがあるんです」。
心の奥では結婚したくないと思っている?
そのブロックを外せば、とんとん拍子に出会えますよ、と。
・・・これも一理あると思います。実際、そういう心の動きはあります。
ただ、「それだけかなぁ」って、思うんですよ。
ちょっとだけね。
・・・ってことは、かなりそう思っているってことなんですが(笑)
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いい人に出会えないにも理由がありますよ
まず、これを言っておきたくて。
出会えない理由って、あなたの内面だけの話じゃないんですよ。
単純に、環境の問題もある。
職場と家の往復でそもそも人と会わない。
地域によって独身の人が少ない場合もあるでしょうし。
仕事が忙しくて、時間もエネルギーもない。
これ、心の問題じゃなくて、場の問題ですよね。
それを全部「あなたの潜在意識が」で片付ける必要ってあるの?と素直に僕は思います。
・・・「そういった環境を選んでいるのもあなたの潜在意識でね」と言ってしまえば、たしかにそうかもしれない、と思う人も出てくるじゃないですか?
もし、そう見立てるなら何らかの根拠はいる。
さしたる根拠なく「あなたの心がそう思っている」と片付けるのは、僕のスタンスではないですね。
それと、もうひとつ。
「今まで自分の中にじわじわ蓄積してきた自分に対するイメージ」の影響も、けっこう効いてくるんですよ。
過去の失恋。うまくいかなかった恋愛。
「私、選ばれなかったな」「うまくやれなかったな」というあの感じを未だに覚えている。
そういったものの影響で、恋愛や結婚そのものに対するイメージが、少しずつマイナス(傷つくもの、怖いものなど)に染まっていく。
自分に対するイメージも、ね。
こうなると、そりゃ恋愛が上手くいかない想定を持たないほうが変なんですよ。
それでも前向き、って、相当打たれ強いか、悪いことはすぐ忘れられる人なら納得ですが、普通は「あーもうしんどい、無理、寝る」みたいになると思うんですよねぇ。
「私、ちゃんと結婚できる(したい)よね」と思えているか
で、ここからが、今日の本題なんですけど。
けっこう大きく影響するのが、これなんです。
「私、ちゃんと結婚できる(したい)よね」
「私の望む幸せって、ちゃんと手に入るよね」
そう、思えているかどうか。
ここ、地味に大切なポイントです。
もちろん無理にそう思い込んでもあまり効果はないんですが・・・。
ただ、そう思えていないと、まず結婚に対するリアリティがなくなります。
リアリティのないことを想像しろって、そりゃ難しいし、どうすりゃいいか分からないですよね。
よって、結婚したいと思われる方に「結婚情報誌」などの情報に触れてみてね、とお伝えすることもあるぐらい。
具体的に物事を捉えているのか、それともざっくり概念的にとらえているのか。その違いはたしかにあるので。
*
とにかく「結婚できないかも」という想定で動こうとすることのリスク、ってけっこうなポイントです。
人の心って不思議で、「今の自分の想定(イメージ)」とバランスが取れる相手を呼び込むことがあるんです。
言い方を変えると・・・
「私、結婚できないかも」と思っている人が、心理的にしっくりくるのは、結婚してくれるんだかどうなんだか、よくわからない人。
あるいは、はっきり「結婚は考えてない」と言う人。
・・・うわぁ、と思いました?
でも、いいか悪いか別にしてバランスが取れちゃうんです。
逆に、「私、ちゃんと結婚できるし、好きな人を幸せにできるよ」と思えていると、そういった相手とは、バランスが取れないんですよ。
なんか噛み合わない。しっくりこない。
だから、そういう関係が、長く続かない。
結果として、続く関係を持ちやすくなる。
僕のクライエントさんでも「私、この人と一緒になるのかなぁ・・・と思っていたら、本当に結婚することになりました」みたいな話をうかがうんですけどね。
それは「自分が結婚する」「この人を幸せにするのかなぁ」と自然と思えているから、そう思うってことですよね。
そうじゃないのに「結婚するのかなぁ」って変ですよね?
結婚が向こうから寄ってきて、あなたをかっ攫っていく?
・・・そりゃただの拉致です。
「どうしたら出会えるの?」という問いが、実は
で、ここからが、僕がいちばん、お伝えしたいところなんですけどね。
「じゃあ、どうしたら、結婚できる相手と出会えるんですか?」
・・・そう、思いませんか?
だとしたら、当然の疑問です。まっとうです。
ただ、この疑問、そのままの形で置いておかないほうがいいですよ。
なぜかというと。
「どうしたら出会えるのか」という問いの形って、すでに「出会うことは、難しくて困難だ」と捉えている、ということなんです。
この話、受験に置き換えてみると分かりやすいんです。
「どうしたら合格できるんだろう?合格できる気がしない」と心の中で唱えながら、勉強している人。
この人は、心のどこかで「何をしても合格するのは難しくて困難だ」と思ってますよね。
だから、「もっと足りないところを、補わなきゃ」「まだ、全然ダメだ」と考えやすくなる。
まぁ、しんどくなりますよね。ずっと不足を数えることになるので。
・・・これ、婚活でも、同じことが起きるんです。
だから、「受け入れてくれる人」を求めすぎる?
このようにしんどくなると、その反動でこう思いやすくなるのですよ。
「今の私のまんまを、受け入れてくれる人がいい」
そう思いすぎてしまう。
もしくは、その反省から「相手を選んじゃダメだよね」と思う人もいる。
・・・気持ちは、わかりますよ。
だって、もうこれ以上、自分の足りないところを数えたくないですから。
ただこれ、実はすでに防衛になっちゃってるのかもしれない。
「今の私を受け入れてくれる人じゃないと、ダメ」「相手を選んでいる自分がダメ」という条件を立てることで、「結婚できない自分はダメだ」と思わなくて済む。
そんな心の防波堤になっている感じ。
ま、どちらにしても切ないには違いないのですけど・・・。
そして、こうなると「条件戦」から降りられなくなる、というか。
「この人は、こういうところがダメ」。
「相手を選ぼうと思わないようにしてるけど、この人は私に合わないと思っちゃう」。
・・・で、それを見た周りは「あんた、わがまますぎるんじゃない?」「選びすぎだよ」と言ってくる。
・・・ちーん、ですよねぇ。
でも、これって、本当は自分が感じていた「恋愛や結婚って困難だ」という認知や感覚を隠すために作用してるだけ、という話、結構あるんですよ。
言い換えるなら、必死で「私だって大切な人を愛してあげたいんだ」という気持ちを守っているもの、というか・・・。
そもそも「相手を選びすぎ」って状態は、自分自身が結婚してもしなくても良い状況で起きることかもしれない。
結婚したい気持ちは本当にあるけれど、アレコレ選んでしまうのは、その先に「愛してあげたい気持ちはあるけど、それでも、結婚すると良くないことが待っているかも」という想定によって引き起こされている可能性を見たほうがいい、と僕は思うわけでございますよ。
・・・こう書くと、「そうだよなぁ」と思いつつ、「でも、選びすぎてるのかも、私」って思う人もいませんかね?
この揺れこそ、自分に対する否定が強いのか、結婚したその先のイメージがネガティブに触れているのか、みたいな話かもしれない。
そういった方に「永遠の愛ってあると思います?」と意地悪な質問をさせてもらうと、「あったらこんなに苦労してない」と言われ、僕が「すいませんでした」と謝ることになる、なんて話もあるぐらい(^^;
ただ、そこにある発想とは違う「別の発想・認知」があっていいというか。
なので「どうしたら出会えるのか」という問いの形そのものを変えておくことは、確かにオススメかもしれませんねぇ。
ちなみに余談ですが・・・
ちなみに「浅野さんは永遠の愛ってあると思いますか?」というご質問を受けることが稀にあるので少しだけ・・・。
僕は、永遠の愛はあってほしいけれど、心理学的に見ると「無い」と考えている人です。
人の愛のカタチは変わるし、質も変わる。それがいわゆる恋愛心理的な考え方。(個人的な哲学ではなくね。)
だから、実際に夫婦で危機を迎えるケースも実際にあると思うし、そのときはその時で考えるしかないよね、という超現実路線を想定しています。
そして、そういった紆余曲折しながらも関係が続いていくことにも、すばらしさがあると思ってるんですね。
二人はいろんな事が合っても一緒にいることを選んだんだ、って・・・なんか素敵じゃないですか?
だから、夫婦関係の中で波が来ることは恥でもなんでもない。
むしろ、それが来たときにどう乗り越えるか?
その術を身に着けておくことがポイントで、そういった部分の話、僕は相当に強いタイプです(笑)
・・・ま、浅野はどんだけ人生で苦労したんだ、って思われても仕方ないんですが。
今の恋人が、結婚する気がない場合の影響も無視できない
それと、もうひとつ。
今、お付き合いしている人が、「結婚するつもりはない」と言っているケース。
これも、けっこう影響があるんですよ。
その人と関わり続けることで、相手の価値観の影響を受けないことはない、って感じで。
だから、結果的に「どうすれば結婚できるの?」「結婚って、すごく大変なものなんだな」という認知が、じわじわっと強化されることがあります。
・・・あ、相手が悪いって言いたいんじゃないですよ。全然。
そうじゃなくて、「それが人と人が関わるときの反応です」というだけの話で。
誰かのせいじゃないんです。
だから、世の中には「結婚したいなら、幸せな結婚をしている人と関わるといいよ」みたいな話があるじゃないですか。
あれ、あながち、間違ってないと僕は思うんですよ。
まぁ、ただ劣等感を刺激されるとなるとしんどいですが、いい影響をもらえるならば意味も価値もあるかな〜と。
実際、結婚までのサポートをさせてもらっていると、つくづくそう思います。
いちばん悩ましいのは、こういうとき
ただ、いちばん悩ましいケースが、あるんですよ。
「好きになった人が、結婚を望んでいなかった」
・・・これ、なかなか悩ましいです。
だって、その人のことが、好きなんですから。
大切に思ってるんですから。
好きだから、その人の望みを、叶えてあげたくなる。
「この人が、結婚したくないなら、それでいいか」と。
だから、こちらも、結婚を横に置いて、関係を続ける。
・・・忍耐女子さんの、真骨頂といいますかねぇ。
ただ、こういう場合、実際のカウンセリングでも
「私はどうしたいのか」と「この人を、愛してあげたい気持ち」
この二つを、ゆっくり見つめていく感じになりますよね。
どっちが正解って話じゃないですからね。
結婚を選ぶのも、この人といることを選ぶのも、どっちもアリなので。
ただね。冷静に状況を見る誰か・・・
たとえば、カウンセラーみたいな人が、鏡になることで、「どうして、そこまでして、今の状況にとどまっているんだろう」という部分が、見えてくることがあるんですよ。
その結果、「今の彼と別れて、別の出会いを求めたら、なんとなくうまくいって結婚しました」みたいなお話も、実際にありますしね。
・・・あ、別れましょう、って言いたいんじゃないですよ。念のため。
そういうこともある、というだけで。
おわりに
最後に、ひとつだけ。
幸せを考えると、悲しくなる、切なくなる、虚しくなる、と言った反応があると、幸せになりたい気持ちはあるのに、そこを避けたくなってしまう。
・・・そんな実感を知っている方もいるんじゃないでしょうか?
それ、変なのではなくて、内面の感情や反応が昔抱えたまま整っていない、というケースも結構あるんです。
そして、この反応はけっこう手強いことも多い(無力感や無価値感を伴うこともあるので)。
ただ、そこを「あなたが幸せになれない理由」にしておかないでほしいかな、と。
そうじゃなくて、「そういう気持ちがわかる私」に、しておく。
そうすると、これから先、結婚生活の中で、パートナーが落ち込んでいるとき。
一人にしてほしい、と思っているとき。
それがわかる自分につながるかもしれない。
悲しみや虚しさは、今の段階では、ただ避けたい気持ちでしかないかもしれません。
でも、それを知っているあなたは、たぶん、もっと上手に人を愛せる可能性を持っているんですよ。
パートナーから「こんなに分かってくれる人はいなかった」と思わせる何かを持っている、というかね。
だから、そのあたりも含めて、自分のことを丁寧に扱いたいところかもな、と思う次第です。
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このうまくいかない恋愛には、必ず理由があります。
ただそれは、あなたがダメだからじゃない。
まずは僕の考え方、スタンスを読んでみてください。
「自分で決めたいとは思っている。でも、なにか引っかかる。」
そういうとき、専門家の視点が整理の助けになることがありますよ。
答えを出すのはあなた自身でいい。
ただ、どんなあなたの気持ちも、受け止めますよ。
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