こんにちは。心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日のコラムは、長くブログを書いてきた中でも、あえて正面からまとめてこなかった話です。

テーマは「依存心」

読んでいて、心がチクッとしたり、ザワザワするかもしれません。

ただ、その反応がある人ほど、実は自分の選択で幸せをつかむ側へ移れる余地がある、と考えてみてください。

よろしければどうぞ。


依存心から見る「幸せをつかむ人・落とす人」の違い

幸せをつかむ人と落とす人の違いは、能力や運というより、

「依存心が出てくる場面で、どう反応するか」

に出やすい、と僕は考えています。

依存心は悪者ではありません。
ただ、扱い方を間違えると、恋愛でも夫婦でも、仕事でも、関係がこじれるきっかけになりやすいんです。


この質問に正直に答えてみてください

正解探しは横に置いてくださいね。

もし、あなたが大切な男女関係で「分かり合えない」と感じたとき、最初に出やすい反応はどれでしょう。

  • 「どうにかして分からせたい/分かってほしい」と強く思う
  • 「分かってくれないならもういい。自分は自分で生きていく」と切る
  • 「自分の理解が足りなかったのかもしれない」とまず引き取る

どれが良い悪い、という話ではありません。

ただ、この反応の癖の中に、依存心の扱い方がにじみます。

ちなみに僕は、瞬間的に「自分は自分で生きていく」と思いやすい人間です(^^;

で、その奥では正直、「誰かに面倒を見てほしい」が出てくることもあります(爆笑)

だからこそ、そこで気持ちを再選択していく。
この「再選択」をしていないと、人は慣れた反応に流れやすいんですよね。


誰かに面倒を見てもらいたい私たち

僕が学ぶ心理学の中には、こんな見立てがあります。

「人は多かれ少なかれ“誰かに面倒を見てもらいたい”という依存性にしがみつく」

たとえば、こんな感覚です。

  • 自分では〇〇できない。だから誰かにやってほしい
  • 自分がやっても良い結果が出ない気がする。だから任せたい
  • 自分にはムリだ。助けがないとしんどい

これ自体は、珍しいことではありません。
問題は、この気持ちが強くなったときに、どう表現されるかなんです。

依存心が強いと、普段は隠しつつ、

「私はいかにダメで、いかにできなくて、だから面倒を見てもらうべきか」

をアピールする形で出ることがあります。

大人がそんなことを…と思うかもしれませんが、恋愛や深い関係では、満たされていない部分が刺激されて、急に強く出てきやすいのです。


もう一つの罠:自立に見えて、態度が依存

面倒を見てもらえなかった失望が強いと、人は逆の方向へ振れます。

  • もう誰にも頼らない
  • 人を当てにしても傷つくだけ
  • 自分で生きるしかない

こうなると、依存心を嫌い、隠し、他人の依存も鬱陶しく感じやすくなります。

でもその裏で、

「分かってほしい」「面倒を見てほしい」

を隠し持つことも少なくありません。

言ってることは自立的。でも、態度は依存。
恋愛や夫婦で、ここが噴き出すと一気にこじれます。


「〇〇がうまくできない」という形で、依存性を表面化させる

生きていれば、失敗も苦手意識もできます。
それ自体は問題ではありません。

ただ、苦手の奥に依存心があると、

「私は〇〇ができない=あなたが埋めて」

というメッセージとして出ることがあります。

よくある形は、こんな感じです。

  • 仕事はうまくいくけど、恋愛がうまくいかない
  • 稼ぐのは得意だけど、家事や関係が回らない
  • 対人は平気だけど、男女関係だけ崩れる

ここで起きやすいのは、「できない」そのものより、相手の依存が無視されたと感じる痛みです。


例:いい関係が崩れる典型パターン

少し短く例を作ります。

Aさんは普段すごく頑張っている人。
BさんはAさんを大事に思っていて、Aさんが甘えると受け止められる。

ここまでは良い関係です。

でも、BさんがAさんに頼みごとをしたとき、Aさんがいつも応えない・雑・失敗ばかり、となると、Bさんはこう感じやすくなります。

  • 「私の依存(お願い)だけ無視された」
  • 「大切にされていない気がする」
  • 「私のこと、愛してないの?」

するとBさんの中に、被害感とちっぽけ感が生まれ、Aさんを満たしてあげたい気持ちが減ります。

そしてよく出てくるセリフが、

「もう、お互いに自分のことは自分でやろう」

です。

この瞬間、二人は「一緒にいるのに一人ぼっち」に入りやすくなります。
ここから消耗戦が始まります。


「不満を相手に満たしてもらいたい」と思っているうちは、うまくいかない

冷静に考えれば「そうならないようにしよう」と誰もが思うはずです。

ただ、依存心が出ているとき人は、

「私はどれだけ大変か」「だから満たして」

を訴えたくなります。

事情があること自体は悪くありません。
ただ、不満を満たしてもらう方向に寄りすぎると、関係は崩れやすい。

恋愛や夫婦は、どこかでやはり、

「相手を上手に愛する」

が要ります。

相手の甘えが出ているとき、それを受け止め、愛し方を工夫できると、関係は育ちやすいんですよね。
(ただここは、傾向として男性のほうが苦手な人も多いです)


でた!「欲しいと思っているものは、自分が与える」法則

恋愛や仕事がうまくいかないとき、こう問い直すのは有効です。

「自分は依存と自立、どちらかに偏りすぎていないか」

そして、ここで使える視点が、

「自分が欲しいと思っているものは、自分が与える」

です。

たとえば、

  • 「分かってくれない」と感じるなら、自分は相手を理解しているだろうか
  • 「愛されない」と感じるなら、自分は相手を愛しているだろうか(批判で止めていないだろうか)
  • 「避けられる」と感じるなら、自分は相手の自由を奪っていないだろうか/伝えたいことを避けていないだろうか

ここを責めるために使うのではなく、状況を変えるために使います。

自分から理解する。尊重する。満たす。
それができると、関係は動きやすくなります。

もちろん、相手が愛するチャレンジをしてくれたなら、受け取る度量も必要です。
「何を今さら…」と抵抗したくなるのもわかります。

ただそれは、多くの場合、愛されなかった痛み不安が反応している部分でもあります。


最後に:自分なりにベストを尽くしても、変わらない関係もあります

ここは大事なので書いておきます。

自分なりにベストを尽くしても、相手が頑なに「依存を満たしてもらいたい」態度を変えない場合もあります。

その事実を知るのは、とても辛いことかもしれません。

「自分の愛が足りなかったのか」「見る目がなかったのか」と責めたくなる気持ちも出るでしょう。

ただ、もしあなたが本当に与え尽くしたのに状況が変わらないなら、それは実力不足というより、次へ進むサインかもしれません。

そして、もしあなたがベストを尽くした感覚を持てたなら、そこに「手放し」も生まれます。

それは自信にもなります。

もちろん、うまくいかなかった事実を受け容れるには、それなりの痛みが伴います。

誰にも会いたくない、こんな自分を見せたくない、と思う日もあるでしょう。

それでも、あなたの光が消えたわけではありません。才能も魅力も不変です。

もし今、一人ぼっちで抱えているなら。
どうか一人で抱え続けないでください。

なぜなら僕たちは、「一人ぼっちだ」と感じるから、依存心を隠し持つのですから。

隠したい自分があっても、自分が嫌う自分がいても、
それでも愛してくれる人がいる、と気づけたとき、また感じ方は変わります。

あなたの素晴らしさを理解する人はいます。
その素晴らしさを求めている人だっているのです。

あなたが「一人ぼっち」を選び続けないなら、きっとあなたは幸せをつかむ人になれますよ。

こちらの記事も参考にどうぞ

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー・トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 相談しなくても日常が回っている。でも、どこかしんどい。そんなとき、丁寧にあなたの生きづらさやお悩みをほどいていきます。 キャリア17年・臨床10,000件超。東京・名古屋・オンライン対応

「あーもう!なんでうまくいかないの!」

恋愛って、たまに人を普通じゃなくしますよね・・・。

「あーもうダメだ。どうにかなっちゃいそう」ってなること、ありませんか。

上手くやっていきたいだけなのに・・・。

まあ、好きな人が相手なら、そりゃ心も動きます。

こういうとき、「どうしたらうまくいく?」と同じぐらい、

あなたの心がどう動いていたのか。ちょっと知りたくないですか?

7日間の無料メールセッション

大切な人との関係、どうしたらいいか迷ったときに。
「心はどう動いた?」から、
見えていなかった糸口を見つける。

恋愛や夫婦関係などの事例を通して、
僕がカウンセリングでどんなところを見ているのかを、
7日間のメールでお届けします。

心理観察ワークブックPDF付き
+ 約60分の特別編集版セミナー動画特典

ここから先、もう少しじっくり考えてみたい方へ

話を聞いてみたい

毎月第3木曜の夜、90分のオンライン心理学セッションを開いています。 心理学の知識だけではなく、「そういう見方もあるのか」と、少し見え方が変わるような時間です。

自分の状況を個別に整理したい

「相手のことが分からない」 「自分はどうしたらいいんだろう」 そんな今の状況を、心理学的な見立ても使いながら一緒に整理していきます。

また、イメージなどを使った心理療法(セラピー)もご提供します。

東京(品川駅前)・名古屋(金山駅前)での対面カウンセリングと、 全国向けのオンラインカウンセリング(Zoom)を行っています。