二人で会うハードルが異様に高い彼|会おうとしない彼との距離の縮め方
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日は、ネタ募集コーナーにいただいた内容を元にコラムを書いていきますよ。
以前、こちらの記事に質問をくださった、ぷるんさんからのご質問です。
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いただいたご質問はこちら
浅野さん
ぷるんです。
「嫌ってるわけでは全くない」(メールを読み返したら、「全く」がついていました!)は、その後の彼の言動からも納得しました。浅野さんに相談していなければ、私は理解できなかったと。
結局会えないまま、ごくたまにメールやLineをする程度です。でも先日事件発生。
最近、彼も私もお互いが行間を読みすぎています。
あるとき彼のメールを冷たく感じて私は「私が彼を嫌ってると思われた!?」とパニックになり・・・
「好きだからこそ、本心をさらして怒ることもあるけど、嫌いになったりしないし、そうまでする人は特別な人。」と、言うつもりもなかった「好き」を書き、勢い余って初めて電話まで・・・。こんなに揺れるなんて衝撃でした。
自力で持ち直して謝罪し、仕事の話に絞って返信しました。
その日の深夜にLineが来て、集中していて気が付かなかったと。今は精神的にしんどい仕事の最中にあり、しばらく(少なくともその時)そっとしておいてほしいこと、でも「仕事の話ならする」と。
近々会う予定のある仕事の後に少し時間を確保(具体的にかいてあった)してくれました。そしてご負担おかけして申し訳ないと。
先日、約6か月ぶりにリアルの彼に会いました。
ぎこちない彼がやはりそこにいて、私も多分普通じゃなかった・・・。
仕事はお昼まで。いろいろ考え、ごくごく普段のお昼ご飯(簡単なお弁当)を二人分作って持って行き、私の執務室で彼と食べました。そして彼が好きだと言っていた果物でジャムを作り、パンとともに差し入れました。完全に「私の日常」のお裾分けです。
時間がなかったのですが普段小さな厚意も受け取りたがらない彼が私の作ったものを食べ、ジャムを持って帰ったこと、
私が怒ったり揺れたりしたけど彼が避けたりせずにいたことに安堵しました。
あんなに牽制されたのに、仕事の話はせず世間話をしてただけ。
彼の多忙はまだ続き、数か月このままだろうと。会う約束もない。私は生存確認したいけど、一言が過剰反応になる。
出会って3年、恋愛っぽい文脈になって1年。完全にふたりで会ったのはこれが4回目、合計たったの3時間(笑)。
短時間、二人で会いたい、会っても怖いことにならないと何回もお願いしてるけど、二人会いのハードルが異様に高い。結果的に遠回しな告白を何回もしている私・・・。
浅野さんに相談したころは「不安の限界」でした。今は上記のことを経て、やはり私には彼が大切で好きな人。でも正直「どうしたら?」感はありますよね。
(※原文のまま掲載しています)
正直「どうしたら?」感があるってことは、それを共有している可能性も・・・
ぷるんさん、ネタのご協力ありがとうございます。
最後のこの一文。
「でも正直『どうしたら?』感はありますよね」
・・・そうですねー。どうしたら感、めちゃくちゃ感じるかもしれませんよねー。
会う約束もない。生存確認したいけど、一言が過剰反応になりそうで怖い。出会って3年、完全に二人で会ったのは4回、合計3時間。
「どうしたらいいのよ、これ」ってなって当然かな、と。
ただ、ひとつ思うことがありましてね。
その「どうしたら?」、もしかすると、ぷるんさんだけじゃなくて、彼も同じように感じてるのかもしれないよね、と。
言い方を変えれば、「え?どうしたら?」という気持ちが感染する、じゃないけど、伝えあってしまう、なんてこともあるんですよねー。
気になる人とは、なぜか「防衛」を共有してしまう
これ、ちょっと不思議な話に聞こえると思うのですけどね。
深く気になる相手とほど、人は「防衛の層」みたいなものを、共有してしまうことがあるんです。
どういうことか。例で説明しますね。
たとえば、こんな関係。
相手にハッキリ「好き」と言い出せないでいる私。でも、相手もハッキリ「好き」とは言ってくれない。正直、もう付き合ってるのと変わらないような状態で、体の関係だってある。定期的に会ってもいる。二人でいて、心地よくないわけじゃない。
彼の言動に「キツいな」と思うことはあるけど、好きだからしょうがない、と思っている。
でも、わからないのは、相手の気持ち。その真意。確かめたいけど、相手も何も言ってこない。
・・・こういう関係、けっこうあるんですよ。
で、ここでよく起きる勘違いがあって。
「私だけが、言い出せずにモヤモヤしている」「私だけが、不安で揺れている」と思いがちなんです。
でも、よく見てみると。
相手も、言い出せていない。確かめてこない。踏み込んでこない。
これを「相手は揺れていなくて、とても頑なな態度を取っている」と解釈する人が結構いるってことなんです。
よーくお話をうかがうと、二人ともゆらゆら揺れてるんじゃ?と思えるケース、かなりあるんです。
逆に言えば、揺れているので決められない、ってこと。
近づきたい。
でも、踏み込むだけの明確な理由がない。
だから、決定的な一言を、お互いに避けている。
けれど、こちらからすると「もうこんなに好きとか言っちゃってるし、(場合によっては)体の関係まであるんだから、そりゃ分かるでしょ、こっちの気持ちぐらい」と思いたくなる。
じゃ、自分からガツンと踏み込もうとするかというと、「・・・あ、それは今はちょっと」みたいに若干ヒヨる。
こういった状態って、「防衛を共有している」状態なんだろうなーと僕は見ています。
別に傷つくことを異常に恐れて逃げ回っているわけじゃないし、そんなつもり(意識)はない(いい大人ですし)
相手の好意が嫌だというわけでもないし、それはむしろありがたいと思うし、感謝もできる。
けれど、自分の好意がでてきてしまうことだけは、なぜか怖れてしまう。
よって、
「好き、とか書いてしまったけど、それはね、あのー、そういう意味じゃなくて、あ、嫌いじゃないって意味なんだけど、あのーごめんね、気を使わせちゃって・・・」
みたいな意味不明ムーブをしてしまう、可愛いアタシがそこにいたりするのかも知れないな、と。
ま、僕が書くとただの余計なお世話感がひどいですけどね( ̄ー ̄)ニヤリ
怖さが似ているから、惹かれ合っている
では、なぜこんなことが起きるかというと。
たぶん、二人の「怖れの質」が、どこか似ているから、って場合が少なくないですよね。
自分の好意を見せる怖さ、っていうんでしょうか?
それをお互いが知っている感じ。
だから、決定的なところには、お互い曖昧にする。
はたから見ると「じれったい」関係に見えるかもしれないですが、当のご本人は必死ですよね。
逆に、「下手に好意を見せないでいられる、踏み込みすぎない距離」の方が居心地がいい場合もある、というか。
でもそこは「関係の主導権を相手に渡す位置」でもあって。
よって、どうしたら?感は拭えない、といいますかね。
だとすると、玉砕覚悟でハッキリさせるか、もしくは、今のこの「どうしたら感」を楽しむか、そのあたりにまぁ次の一手の入口が見えてくることがあるんですけどね。
たとえば、ぷるんさんが書いてくださっている内容ならば・・・
「会いに行って、お弁当を二人分作って、彼の好きな果物でジャムを作って差し入れた」。
「私の日常のお裾分け」と書いてらっしゃる。
ここ、ですかね。
普段、小さな厚意も受け取りたがらない彼が、それを食べて、ジャムを持って帰った。
これ、「今の状態を受け取りあっている」って感じに見えるんですよね。
まぁ、それがまどろっこしいねん!と思う方もいるのかもしれませんが、ここをお互いに楽しめるならそれもそれであり、というか。
楽しめないと切なさ地獄へ急降下、なんですけど・・・。
「過剰反応」じゃなくて、揺れるほど想っている
あと、ぷるんさんは、自分が怒ったり、電話までしちゃったことを「衝撃」「過剰反応」と、ちょっと否定的に書いてらっしゃいますよね。
でもね。
揺れるって、普通のことなんですよ。
ここは主観ではなく、客観で見ればいいんですけど、
好きな人を目の前にして、「無表情な人」と、「揺れまくってる人」。
どちらが分かりやすくて愛らしいと思います?
まぁ、本人としてはたまったもんじゃない、という部分は理解しております。
理解しておりますが、ねぇ、悪いものじゃないと思いませんか?
「え、私、こんなに揺れるなんて自分でも驚きました」
なんてお声、僕もけっこう聞きますけど、それは喜ばしいことであってね。
今までにない自分との出会い。
それを心理学では「自己拡大」と呼ぶこともできるし、僕の妄想ワールドでは「世界ふしぎ発見」と呼ぶのですけども。
「私が彼を嫌ってると思われた!?」とパニックになったのも。言うつもりのなかった「好き」を、勢いで書いてしまったのも。
ぜんぶ、あなたの新しく発見した自分がなしていること。
だから、その自分を「えーないわー」と思って、行間を読みまくるのではなく、
「なんともエネルギッシュな私がいるんだな」
と扱われることをオススメします。
言いたいことは、否定や抑圧をせずに自己受容する方向が良いですよ、と。
ここを否定や抑圧すると、その部分で彼とのバランスが取れてしまう可能性がありますからね。
とはいえ、まだ何も変化していない彼の前で、こちらだけテンションが上ってしまって、いわゆる「愛という名のキャノン砲」を真っ直ぐ打ち込むと、相手が木っ端微塵になる可能性もあるので、そこはね、大人としてうまくアジャストしてほしいんですけどね〜。
で、結局どうしたらいいのか
と、余計ないことばかりいいつつ。
「で、どうしたらいいの?」は、残りますよね。
正直に言うと、こういう関係に「これをすれば一気に進展しますよ」みたいな必殺技は、考えないほうがいいですね。
それを考えるということは、ある意味彼の今の状態を尊重しない、ってことにもつながりかねないので。
彼には彼の生き方があるし、やり方がある。
決定的な言葉で確かめようとするほど、防衛を共有している二人は、お互い固まってしまう。
でも、そこはかとなーい好意を、それとなーく伝え、いい雰囲気になれるなら、それは防衛をすり抜けて、ちゃんと届きやすい。
これ、僕の感覚だけで言ってるんじゃないんですよ。いちおう、心理学の研究でも裏づけのある話でしてね。
近づくことに怖さを抱えている人(心理学では「回避的」なんて言ったりします)に対しては、正面から「もっと心を開いて」「ちゃんと話して」と迫るほど、逆効果になりやすい、と言われているんです。
迫られるほど「ああ、やっぱり近づくとしんどいことになる」って、その人の中の防衛が強まっちゃうので。
じゃあ何が有効かというと、「ソフトな関わり(ソフトコミュニケーション)」。
相手を急かさず、責めず、でも「あなたを大切に思ってますよ」が伝わるような関わり方。
しかも、言葉で伝えるより、ちょっとした気遣いとか、さりげない行為のほうが届きやすい、なんて研究もあるんです。
もちろん、その関わり方がうまくいくには一定の条件があるんですけどね。
あと、もうひとつ。
たとえいい感じになっても、また彼が引く、ということが普通に起きます(^^;
近づきが安定してくると、怖さを持っている人ほど、ふっと逃げたくなる。
だから、進んでは戻る、近づいては離れる、を繰り返すのが、むしろ普通なんですよ。
・・・ぬぬぬ、と思われるかもしれませんが、それが人の心理というやつで。
「あー、はいはい、また始まったぁ」くらいに構えていられると、ちょうどいい。
ただ、正直に言っておくと。
こういう関わりを、ずっと一人で続けるのは、けっこうしんどいですよね。
相手の防衛に配慮して、自分の揺れもなだめて、見返りも求めず、引かれても動じず・・・って、いやいや、なんの修行よ?と。
だから、無理に一人で抱えなくていいんですよ。
しんどくなったら、その揺れごと、誰かに預けてください。
「どうしたら?」を抱えたままの自分のことも、ちゃんと大事にしてあげてくださいませね。
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彼の言動の意味が分からないとき、本当に困ってしまいますよね。
恋愛や夫婦の問題の多くは、想いがすれ違っていることで生じています。
本来はお互いに傷つけ合ったり、対立したくはなかった。でもそうなってしまう理由も存在する、というか。
しかし、本当の気持ちは消えていないんじゃないか、そう思っています。
まずは僕の考え方、スタンスを読んでみてください。
「彼のことが分からない」「どう関わったらいいか」というお話、実はカウンセリングでかなりよく出てくるテーマです。
でも、分からなくて当然なんですよ、異性の(男性の)心理って。
ただ、うまく行っていない関係には必ず何か理由がある。
その理由を一緒に見て、どうすればいいかを考えていくのが、僕のカウンセリングです。
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