こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日は、こんなテーマでお届けします。

不安になる理由がないのに不安になるのはなぜ?──それ、“上がる恐怖”かもしれません。

人生やパートナーシップが少しずつ良くなってきた。

・・・にもかかわらず、ふと不安になることってありませんか?

・問題は起きていない
・ケンカも減ってきた
・関係もうまくいっている
・仕事も順調になってきた

……それなのに、なぜか落ち着かない。

「不安になる理由がないのに不安になるフェーズ」というのが、実はあるようなのです。

今日は、その心の構造を心理学的に紐解きながら、不安の正体と向き合うヒントをお届けします。


うまくいっているのに不安になる理由①
“落ちる恐怖”ではなく、“上がる恐怖”

人は、安定した状態が続くと本来なら安心しそうですよね。

ところが現実は、

「うまくいき始めるほど、不安が出る」

という現象が起きます。

心が上がるほど、無意識がブレーキを踏む。

でもこれは自分が故障しているのではなくて、いわば“安全確認”なんですよ。

これは脳の仕組みが関係している、なんて考え方がありますね。

人間の脳は、

  • 変化 → 危険
  • 現状維持 → 安全

と判断するようにできているんです。

つまり、

「幸せに上がる」ことのほうが、脳にとっては“リスク”

なんですね。

だから、うまくいっているときに出てくる不安は、「落ちる」ことへの恐怖というより、むしろ

「このまま幸せに上がることへの怖さ」

だったりします。


うまくいっているのに不安になる理由②
幸せには“責任”がついてくる

幸せになると、自分の選択の重さが増します。

  • 人を大切にする責任
  • 期待に応える責任
  • 未来をつくる責任
  • 幸せを維持する責任

言い換えれば、

「幸せになるほど、自由ではいられなくなる」

だから怖くなる。

これは多くの優しい人が抱えるテーマです。

「落ちる不安」ではなく、 「上がりきることの責任」が怖い。

実際、カウンセリングでもよく聞く話です。


うまくいっているのに不安になる理由③
“新しい自分”がまだ受け入れきれない

心理学では、変化の途中には「アイデンティティの揺らぎ」が起きるとされています。

いわゆるマインドの変化って

①安定→②変化の予兆→③アイデンティティ揺らぎ→④不安→⑤変化

この順番で進むが少なくないんですよね。

だから、過去の自分の延長ではいられない・・・そんな状態になることもありますよ。

また、いわゆる「いい変化」って

「今までの自分らしさや、馴染んだ生活スタイルや環境、行動様式をある程度壊すようなできごとがこれから起きる」

ってことでもあるんですよね。

でも、まだその「新しい自分」になりきれていないし、心のなかで少し準備不足を感じる。

その狭間で、心が「揺らぐ」んですよね。

たとえば、

・うまくいっている私に慣れていない
・愛されている私に違和感がある
・安心な未来に身を置くのが落ち着かない

こんな感覚はすべて“正常な揺らぎ”ですが、同時に「不安」になりやすいのです。

そして、この不安をマイナスのように捉えてしまうので、余計な問題意識を持ちすぎて現実が停滞する、なんてことが起きますね。

カウンセリングでも同じようなことが起きます

たとえば、カウンセリングや講座・セミナーに起こしいただく方って「一歩前に進んでいる」わけですよね?

そこで受けた影響・学んだ結果が、いい意味で自分にフィードバックされていけばいいんですけど、ある意味自分が(いい方向に)変わっていく、ということでもあるんです。

だから、何故かカウンセリングを受けると、次受けないほうがいい気がしたり、講座で学んだことをどう使うか、ではなく、なぜか影響を受けないように振る舞ったりすることがあるんですよ。

これ、悪いことのように思えるんですけど、実際は“変わる準備ができ始めた証拠”なんです。

あなたはちゃんと、前に進む段階に来ている、というか。

ただ、その歩みを進めていいのかどうか、いまいちピンとこないんですよね。

・・・かつて僕にもそんな時期がありましたっけね。


うまくいっているのに不安になる理由④
安全が「異常値」に感じてしまう

これまで緊張・不安・不安定さの中で生きてきた人ほど、

「安心している状態」=慣れてない状態

となります。

だから、安心が不安になる。

これは慣れていないからこそ起きる反応です。

決して、「幸せに値しない」とか、 「自信がない」からではないんですよ。

ただ単に、安心の経験値が少ないだけといいますか。

でも、自覚としては「自信がない」「怖い」「不安すぎる」って感じになるんですよね。


不安になる理由がないのに不安になるフェーズは、実は“前進のサイン”

ポイントはここです。

「不安になる理由がないのに不安」は、後退ではなく前進のサイン。

これは、心が

  • 新しい安全
  • 新しい自己像
  • 新しいパートナーシップ

を受け入れようとしているときに出てくる反応です。

つまり、あなたは今、

「幸せの器を広げている最中」

なのです。


この手の不安と向き合うための3つのヒント

① 不安は“間違いのサイン”ではなく、“変化のサイン”と理解する

不安をそのまま抱えていると、悪い方向に考えがち。

まぁそれも仕方がないことなんですが、きちんとその意味を捉え直しておくことも大切ですね。

僕もカウンセリングの中で、

「今の不安はいい意味での不安なので、そこまで気にしなくていいですよ」

なんてお伝えすることがありますけどね。

ただ、自分だけで考えていてもよくわからんのですよね、この手の不安の意味って。

なので、信頼できる誰かに相談するなどして、不安の意味づけが変わると、気持ちも落ち着きやすくなりますよ。

② “ゆっくり上がる選択”をする

幸せも「一つの変化」ならば、それに慣れる時間が必要になることもありますよ。

「無理に急がなくていい。着実に一歩づつ前に進めばいい」。

そう考えられると楽なんですけどね。

巷で言うじゃないですか?「チャンスの神様の前髪は一瞬しか掴めない」的な話。

確かに明確な目的意識がある場合や、ビジネスチャンスなど、スピード感が必要なことは、そうなのかもしれませんけどね。

自分の人生レベルで起きるチャンスって、一瞬で掴まなきゃいけないようなものばかりじゃないですよ?と僕は思っています。

結果、不安になって少し立ち止まることまでプロセスだった、なんてこともありますしね。

まぁ何が正解かなんてわかんないですから、ハイ。

③ 「新しい安全」を少しずつ身体に覚えさせる

安心できる日常の積み重ねが、心の安定をつくります。

なので、今を丁寧に過ごすことが一番効いたりもしますね。

不安をかき消そうと躍起になるより、うまく自分と付き合う感じ。

そのうちに自分がまたらしい反応を学習しますしね。


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まとめ:不安になるのは、あなたが前に進んでいる証拠

不安になる理由がないのに不安になる。

それは、“落ちる未来”を示しているのではなく、

“上がる未来に心が追いついていないだけ”

なんです。

幸せの直前、 人は必ず一度、不安を感じる。

それはあなたが、 変わろうとしているから。

怖さが出るのは、むしろ自然なこと。

その不安を越えた先に、 新しい日常と、新しい自分が待っています。

よければ、安心できるペースで一緒に行きましょう。

あなたの心はもう、落ちる準備ではなく、“受け取る準備”を始めているだけなんですよ。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたのに、どこか噛み合わない」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 正しさや結論だけを急がず、今どこに立っているのかを一緒に整理する個人セッション(カウンセリング)が人気。 キャリア16年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
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