好きなことなのに苦しくなる・続かなくなる理由|それ、自分を追い込みすぎなのかもしれません
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
カウンセリングでこんなお話をうかがうことがあります。
「好きで選んだ仕事なのに、なぜかしんどくなってしまった」。
「恋愛や夫婦関係も、続けたいのにどこかで続かなくなってしまう」。
・・・あなたも思い当たりました?
実際、そういった思い込みがあった人でも、気持ちを楽に生きようと心がけて生き方が変わった方もいらっしゃいます。
ただ、なかなか気持ちを楽にしようと思っても、それが難しいと感じる方もいるようです。
僕の現場でも、ある意味生真面目に考えすぎるので、恋愛も結婚も仕事も重たく考えすぎて、その重さに応えられないと思って自分を責めてしまう方のお話をうかがうことがあります。
周りから見ると「過剰な責任感」のように見えるけど、ご本人はそれが必要だと思っていらっしゃる。
何故なんでしょうね?と。
今日はその話を書いてみたいと思います。
Index
頑張ってきた人ほど、起きやすい理由
実はこれ、不真面目な人には起きにくいと言えるかもしれません。
まぁ、不真面目な人の定義も結構あやふやですけども・・・。
ただ、何事も真剣に取り組んできた人ほど、起きやすい傾向があるようです。
なぜかというと、「頑張れば結果が出る」という経験を積んできているからです。
受験、資格、仕事。自分を追い込むことで、ちゃんと結果が出てきた。
だから、その方法が癖になった。
悪いことが起きる前に備える。抱え込んで一人で解決する。
それが「正しいやり方」として染み付いている感じですね。
もちろん、これ自体悪いものではありませんよ。
立派な成功体験の一つ、と僕は扱わせてもらっています。
恋愛・夫婦関係・子育てに追い込む癖を持ち込むと
ただ、恋愛や夫婦関係、子育てに同じ方法を持ち込むと、少し話が変わってくるのです。
恋愛や夫婦関係、子育ても同じですが、これって試験でもなければ、一人で頑張り続けていれば必ず結果が出るわけじゃないものですよね。
相手がいること。関係性の中の話。
ただ、追い込むことが癖になっている人は、全てを背負います、一人で。
相手の気持ちや相性まで抱え込んでしまうことがあるんです。
・・・え、そんなこと起こるの?と思われた方もいるかも知れませんが、実際にそういったケースはありますよね。
その背負い込みの向こう側には、「何かを失う恐れ」が存在することも少なくないんです。
まだ失っていない段階でも、です。
あと、「うまくいかなくなったときの備え」という感覚もよくあるかもしれない。
気を抜いてヤバいことになるぐらいなら、気を引き締めて、という感覚が強すぎる感じですね。
だから、なかなか自分を追い込むことがやめられないと思っちゃうんです。
追い込んでいないと不安、と書くほうが正確な感じもしますけどね。
なので、背負わないように、とか、考えすぎないように、と言われても、その言葉の意味は理解するけど、内面で生じている不安に突き動かされちゃうんです。
で、また自分を追い込む、という繰り返し。
追い込むことをやめると罪悪感がある、という話
しかも、追い込むことで成功体験を積んできた場合は、なかなか降りられなくもなりますよね。
降りると罪悪感が湧くんです。
必要のない罪悪感なんだけど。
たとえば「責任を果たしていないんじゃないか」といった風に。
言い方を変えれば「これは違う」と思った仕事、恋愛、夫婦関係からも降りられない、という感じ。
きちんとやり切らないと、という感覚が抜けない。
だから続けてしまう。
続けるために「今、続けていることの意味」をずっと考えることもあるでしょう。
きっと今のこの状態にも意味があるはずだ、とか。
この人と関わることにも意味があるはずだ、とか。
確かに意味はあると思います。それは誰も否定できない。
ただ、それで苦しくなりすぎるなら、そこも無視できないと思いません?
この発想と気持ちのバランスが取れない状態を続けて、意味を感じ続けたり、自分の実感を無視すること自体が「自分を追い込むこと」なのではないかな、と僕は思いますけども。
ただ、多少の無理って生きていれば必要なこともあると思うんです。
気楽に生きようと言っても、多少の無理や忍耐はしてしまうもの、というか、完璧に排除するという発想もなんか違う気がする、というか。
どこで学習したんだ、という話でもあるんですけど、結構この「降りられない」という感覚で苦しんでいらっしゃるのかな、と思うこともありますよ。
ホント、しんどいんですよね、これ。
それでも、立ち止まる選択はある
こういったときって、まずは自分の回復って大切なんだけど、休めない自分を追い込むクセがある人もいませんかね?
ちょっと一息、がなかなか難しい。
その隙間に悪い想像が入り込んでくる、というか。
そんなときは、自分を追い込むことが悪いわけじゃない、と一旦捉えてみてもいいかもしれない。
それで結果を出してきたのは本当のことでしょうし。
ただ、好きなことが続かなくなるほど追い込んでしまっているなら、少し立ち止まってみてもいいんじゃないかと思います。
追い込む癖を見直す選択もあるし、バランスを取る選択もあると思うんですよ。
どちらを選ぶかはご本人が決めること。
ただ、一人でその判断をするのはなかなか難しいなら、ちょっと作戦会議があってもいいかな、と。
自分の良さを見てくれる人との対話が、消耗を止める
その実感がどれだけ苦しいことか、理解してくれる人との出会いはとても大きいと思います。
もちろん、その人が自分の重荷の全てを持ってくれるわけじゃないですよ。
ただ、そこにあると理解してくれる人がいないと、自分だけの世界の中でさまようことにもなる、というか。
そもそもこういった「苦しいのに自分を追い込む癖」って、誰かとの関係の中で身についたもの、という場合が多いです。
代表例は親や家族ですよね。
苦しいときに我慢したり、自分を追い込んでいると承認された、とか。
強い子だね、いい子だね、と評価を受けた、とか。
そういった関係の中で学んだものであると、結構強力な観念になるんですよ。
だからこそ、「自分を見つめ直すときの鏡」というか、理解してくれる存在との対話はあったほうが楽なんだと思うんです。
みなさんもありませんか?
人との出会いで考え方が少し変わったり、良い影響を受けた、という経験。(もちろんその逆もあるんでしょうが・・・)
いわゆる理解者との対話を通じて、「自分の良さ、強み」も感じやすくなることがあるのでね。
ここ、実は大事なことで。
自分の良さを信頼して追い込んでいる人なら、自分の良さまで消そうとはしないことが多いんです。
でも「自分には何もないのではないか」という追い込み方をしていると、本当に消耗する。
頑張っているのに、頑張るほど自分が削れていく感覚がある。
だから、自分の良さを見てくれる人、強みを言葉にしてくれる人との対話が、消耗を止める入口になることがあるんですよね。
最後に
好きなことなのに苦しくなる。続かなくなる。
それは、あなたが弱いからじゃない。
真剣に取り組んできたからこそ、追い込む癖が身についた。
ただ、その癖を少し見直すことで、楽になれることがある。
こういった内面の話は、一人で気づくのはなかなか難しいです。
気になった方は、カウンセリングにいらしてください。
今日の話、どこか引っかかりましたか?
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