こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

検索をしてここにたどり着いた方の多くは、

「威圧感のある人って、どういう心理なの?」
「特に男性の場合、なぜ近づくと態度が強くなるの?」

そんな疑問や、少しの戸惑いを抱えているのかもしれませんね。

今回は、「威圧感のある人・男性の心理」について、
実際にいただいたご相談をもとに、心理学的な視点から整理してみたいと思います。


いただいたご質問はこちら

浅野さんへの質問です。

私には付き合って1年になる彼氏がいます。二人ともバツイチですが、付き合い始めの頃から一緒に住む話もあり、表面的には関係は良好です。

私としては「一緒にいる時間をより密に過ごしたい」のですが、彼は少し違うようです。

例えば夜の営み以外のスキンシップを「大人なんだからベタベタするのは変だ」と言って嫌がったり、一緒に部屋にいても彼は一人で動画を見たりしていて会話もあまりありません。

それどころか、最近は会話をすると時々威圧的な態度を取ってきます。何か意見を言うと「意見は求めていない」と言われたりするので、私は「だったら一緒にいる意味ないじゃん」と思ってしまうのです。

出かければ会話をし、楽しく一緒に過ごすのですが、家でまったり時間がとても苦痛になってきました。

彼の気持ちがよく分からず、悩んでいます。

ネタ募集ネーム:あずさゆみさん

心理学的に見た「威圧感のある人」とは

まず最初に、「威圧感」とは何、という話を整理しておきます。

臨床や対人関係の文脈では、

「他者に恐怖・緊張・萎縮を感じさせる関わり方」として扱われます。

心理学としての定義というものは明確ではないです。

重要な視点は、威圧感=攻撃性・支配欲とは限らないという点ですね。

また、心理学的に見た威圧感のある人とは、

「他者に支配したい人」ではなく、「近づかれることで自分の内側が揺らぐ人」 と整理するほうが、実態に近いと感じます。

(相手と意図的に威圧して支配したい人は、支配欲が強い人、強力なコントロールの心理が働いているケースですね。威圧は支配の手段でしかない感じ。)

なお、心理的に見ると、威圧感が強く出る人の多くは、

  • 自分の内側に不安や怖れを抱えている
  • 境界線を守るために強い態度を取ってしまう
  • 近づかれることで自己が揺らぐ感覚を持っている

といった特徴を併せ持つことが多いのです。

特に男性の場合、怖れや不安を

「気持ちを言葉にするという処理」よりも、

態度や距離で表現してしまう傾向が強くなりやすいんですよね。


なぜ近づかれると、態度が強くなるのか

さて、ご相談のケースに戻りましょう。

この彼は、出かけているときや一定の距離が保たれているときには問題がない。

ところが、心や身体の距離が近づくと、急に威圧的になる。

このパターンでよく見られる心理は、「距離を詰められることへの怖れ」

特に、いわゆる一人で頑張るタイプの人は、

  • 自分のペース
  • 自分の価値観
  • 自分の心の秩序

を非常に大切にしています。

それ自体は悪いことではないんですよ。

むしろ、これまでの人生で身につけてきた大切な「生き方」ですから。

ただ、親密な関係では、

  • 甘え
  • 弱さ
  • 依存
  • 感情の揺れ

といった、コントロールしづらい要素が一気に入り込んできます。

その瞬間、心の中で

「これ以上近づかれると、自分が壊れてしまうかもしれない」
「自分でいられなくなるかもしれない」

そんな、言葉にならない怖れが立ち上がることがあります。

もう言葉にならないというか、本人も自覚できないことも多いでしょうけど。

その怖れを止めるために、

無意識のうちに相手を遠ざける態度=威圧的な態度が出てしまう。

僕が知る限り、そんなケースは意外と少なくない気がしますよ。


威圧的な態度は「あなたを拒絶している」サインではない

ここで、誤解しないでほしい点があります。

威圧的な態度が出るからといって、

必ずしも「愛がない」「大切に思っていない」という意味ではありません。

確かに、ハラスメントまで言ってしまうと問題なのですが・・・

あなたが近くにいてほしい人だからこそ、怖くなる

という逆説が成り立つケースも、実際には少なくないのです。

近づくことで、

  • 自分の弱さが露わになる
  • 依存してしまうかもしれない
  • 失敗したら立ち直れない

そんな感覚を抱えたとき、人は理性的に振る舞えなくなります。

だから、威圧的な態度は

「そうしなければ耐えられなかった心の状態」として理解したほうが、現実に近いのです。


どう向き合えばいいのか

では、威圧感のある人・男性に対して、どう関わればいいのでしょうか。

まずは、あまりに怖いときは自分の安全確保が最優先です。

心理学がどうの、愛がどうの言ってられませんので、自分に心と体の安全を第一に行動してください。

ここからはそうではないケース、という前提の話です。

まずは、

「相手の怖れを理解しつつ、自分を犠牲にしないこと」

です。

相手はあなたが近づくと怖がる可能性があるんですが、

それはあなたが悪意を持って

「ほれ、ほれ、私が近づくと怖いやろ〜」

と意地悪していない限り、相手の反応の影響ですよね。

相手を理解する優しさを向けることと、あなたが我慢し続けることは別です。

相手の内側で起きていることを理解する視点を持ちつつ、
自分が苦しすぎる場合は、距離を見直すことも必要です。

威圧的な態度が続く関係は、どんな理由があっても、安全とは言えませんしね。

「なぜそうなるのか」を理解することと、「それを受け続けるかどうか」を決めることは、別の判断です。


関連記事

最後に

威圧感のある人・男性の心理は、

これまでの人生の中で形成された防衛の形であることが多いのです。

理解することは、相手を許すことでも、我慢を続けることでもありません。

まずは、今、何が起きているのかを正しく見ること

そこから、あなた自身がどう関わるかを選んでいけばいいのだと思います。

何か一つでも、整理のヒントになれば幸いです。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたのに、どこか噛み合わない」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 正しさや結論だけを急がず、今どこに立っているのかを一緒に整理する個人セッション(カウンセリング)が人気。 キャリア16年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
相手の気持ちを考えすぎて、心が揺れてしまうときに|恋愛カウンセリング

このサイトでは、相手の心理を読み解くだけでなく、

その関係の中で揺れるあなた自身の心や立ち位置にも目を向けています。

彼のことを考えながら、

ほんとうは自分のことも少し見直したくなっている。

そんなときに読める記事を、ほかにも置いています

今の関係を大切にするための、恋愛カウンセリング(個人セッション)

もし、恋愛・婚活・日々の生活の中で悩みを抱えたら。

もう一人で抱え込まないで、そのときのあなたの状態に合わせて、対話を重ねていく”恋愛カウンセリング(個人セッション)”をご利用ください。

・相手の言動に振り回されてしまう
・考えすぎて、どう関わればいいか分からない
・自分の感覚を、もう一度取り戻したい

あなたの頑張りを無駄にしないで、 これからの選び方を、一緒に整理していく時間です。

誰にも知られることなく、今のお悩みを丁寧に扱うあなただけの時間。

東京(品川駅前)/名古屋(金山駅前)で対面式カウンセリング・全国向けにオンラインカウンセリング(ZOOM)を行っております。

今までのあなたに、新しい視点を足す”心理学講座”

心理学講座は、「こういう見方もあるのか」という発見を、ゆっくり増やしていく場所です。

毎月テーマは違いますが、恋愛や結婚生活にまつわる心理を扱う講座を開催することもあります。

オンライン受講できる講座もご用意しています。

一人で考えすぎる日常から、少し離れるために|無料メールマガジン

まだ誰かに頼るほどじゃないけれど、
このまま誰かとの関係のことを、一人で考え続けるのは、少ししんどい。

そんなときの、「考えすぎないための視点」を、週3回(火・木・土)お届けしています。