人前になると彼のことをけなしてしまう人の心理|“照れ隠し”が出る理由と整え方
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日は、「人前になると、なぜか彼(夫)のことをけなしてしまう」というご質問を取り上げます。
二人きりのときは尊敬も好意もちゃんとあるのに、同僚や友人がいる場だと、冗談っぽくディスってしまう。あとから一人反省会が始まって、自己嫌悪になる。
わりと“よくある心の動き”なんですよね。
これ、いつも「悪口を言いたくてそう伝えている」というわけでもなさそうですよね・・・。
確かに悪意を持って話す人もいるのかもしれませんが、それはもう切ない話で。
多くの場合は、「自分でもよく分からないけれど、ついそう話してしまう」ことが多いようです。
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いただいたご質問はこちら
わたしは彼の事をとても尊敬してるし本当に素敵な人だと思っているのに、なぜか周りに人がいると(わたし、彼、同僚みたいな場)、彼のことを冗談まじりでけなしてしまいます。
例えば、仕事が終わって彼と同僚と喋っていた時、最初は「スポーツは卓球以外得意だよねー」って彼のことを言って、「そんなことないですよ~」と彼が言ったら、「男性やから力でもっていけるもんねー」と、褒め言葉っぽいけど実はディスってます状態に…。
後から脳内リピートして、「けっこう最低やん」と一人反省会が始まり…。
でも彼との経験上、次の日ごめんねとか伝えても「え?そうだっけ?」とか言われて終わるんですが(本当かな?とかたまにモヤモヤもする)。
なぜわたしは、そんなつもりもないのに彼をディスっちゃうんでしょう?
二人でいる時はそんなこと絶対ないのに(むしろ褒めてる)、人と喋ってるとそんなことが起こります。
どういう心理なんでしょう?
本当に、直したいです。
一つ考えられる理由としては、わたしは、複数人で会話するのが得意ではないように思います。
「とりあえず今の楽しい雰囲気を壊さないように何か面白いこと言わなきゃ、会話についていかなくちゃ」と、なにか平常心でいられません。
焦って緊張しているせいで、深く考える間も無く喋ってるのかなーと思います。
いかがでしょうか?
先生のご意見お聞きしたいです。
よろしくお願いします。
ネタ募集ネーム:サムさん
人前でパートナーをけなしてしまうのは「悪意」だけとは限らない
人前でパートナーのことを悪く言ってしまう人。
これ、いつも「悪口を言いたくてそう伝えている」というわけでもなさそうですよね。
もちろん、悪意でやってしまうケースもゼロではないと思いますが、今回のご相談はそこではなさそうです。
多くの場合は、「自分でもよく分からないけど、ついそう言ってしまう」なんですよね。
そして厄介なのは、パートナーが気にしていないように見えても、言った側の自分が一番引っかかるところです。
だからこそ、謝るところは謝りつつ、「どうしてそうなったのか」を見立て直して、癖を整えていくのは、相手への思いやりにもなると思います。
答えは、ご相談文の中にほぼ書いてあります
サムさん、もう原因の入口に気づいておられますよね。
- 複数人の会話が得意ではない
- 雰囲気を壊さないように焦る
- 会話についていかなきゃと緊張する
- 深く考える前に口が出る
つまり、ポイントはここです。
「どうして緊張して焦ってしまうのか」
「その場で何を怖がっているのか」
「人にどう思われるかが怖い」
「沈黙(間)が怖い」
「置いていかれる感じが怖い」
このあたりは人それぞれだと思います。
ただ、あえて一言でまとめてしまうなら、根っこには“恥ずかしさ”が絡むことが多いです。
“照れ隠し”として、ディスりが出ることがある
人前で好意や尊敬をまっすぐ出すのって、照れますよね。
それが強い人ほど、どこかで「好き」「尊敬」「大事」をそのまま置けないことがあります。
いわゆる、
「好きな子に意地悪をする」
みたいな心の動きに近い、と考えることもできるんですよね。
もちろん本人の意図としては「盛り上げたい」「場を回したい」「笑いにしたい」だったりします。
でも、緊張+焦り+照れが重なると、一番安全そうな言い方(=冗談っぽいツッコミ)に逃げやすい。
その結果、褒め言葉っぽいのに、どこかディスりが混ざる、という形になりやすいのだと思います。
さらに言うと、照れが強い人は「照れ」を抑え込むほど、怖さ(緊張)に変換されやすいこともあります。
怖いから叩く、みたいな反応が出ることもありますしね。
整え方の方向性:ポイントは「恥ずかしさに慣れる」
このタイプの癖は、テクニックで一発で消すというより、
「恥ずかしさ(照れ)を、照れとして扱えるようになる」
この方向に寄せていくのが効きやすいです。
たとえば、いきなり人前で「好き!」を言う必要はありません。
まずは、ディスりが出そうになった瞬間に、心の中で一拍置いて、
- 「いま焦ってる」
- 「いま緊張してる」
- 「いま照れてる」
とラベルを貼るだけでも、口が滑る確率が少し下がります。
そして、できれば「ディスる」の代わりに、事実+短い肯定に置き換える癖を作るといいです。
例:
「力でいけるもんねー」ではなく、
「そういうとこ助かるわ」
「そこ頼れるよね」
くらいの短さでOK。
(まっすぐ褒めるのが照れるなら、まずは短く、が現実的です。)
最後に
今回のご相談は、「彼を下げたい」ではなく、
人前の緊張と照れを、うまく扱えていないだけ
という見立てがしっくりきます。
だから、直したいと思う自分を責めすぎなくていいと思います。
むしろ「直したい」と感じている時点で、パートナーを大切にしたい気持ちがちゃんとあるからです。
もしよかったらまず、次に人前で同じ場面が来たときに、
「いま焦ってる/照れてる」
と一拍置くところから始めてみてください。
それだけでも、言葉の選び方が少し変わってくることがあります。
何か参考になれば幸いです。
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