こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日は、ネタ募集企画にお寄せいただいたご質問(内容は一部編集)をもとに、

「恋愛感情がないと言いながら、他の女性と関わり続ける彼」
「理解しようとしてきたのに、どうしても苦しくなる私」

そんな状況で起きやすい心の動きを、少し丁寧に整理してみたいと思います。


いただいたご相談

はじめまして。
いつもブログを読ませていただいています。

今日は、恋人との関係について相談させてください。

私には、付き合ってしばらく経つ彼がいます。
彼のことは大切ですし、今も好きだという気持ちはあります。

ただ、彼は仕事の関係で女性と関わることが多く、
仕事上の相談や連絡とはいえ、私の前でも他の女性とやり取りをしている姿を見ると、どうしても胸がざわついてしまいます。

彼は「恋愛感情はない」「仕事だから仕方ない」と言います。
頭ではそれが理解できる部分もあります。

でも、
「それでもつらい」
「私は軽く扱われている気がする」
そんな気持ちが消えません。

彼を責めたいわけではありません。
でも、このまま我慢を続けるのもしんどくなってきました。

私は、何にこんなに引っかかっているのでしょうか。
どう考えたら、この状況を整理できるのでしょうか。

ネタ募集ネーム:mikuさん


まず最初に:その苦しさは「気にしすぎ」ではありません

このご相談を読んで、「それはしんどいですよね・・・」と感じました。

大切な人が、他の女性に向けている優しさを目にしたとき。

たとえ恋愛感情がないと言われても、心が反応してしまうのは自然なことです。

特に、「他の女性と連絡を取る彼」「仕事だから仕方ないと言われる関係」で悩んでいる方ほど、この違和感を抱えやすい印象があります。

「理解しなきゃいけない」
「大人なんだから理解しなきゃ」

そうやって自分を諭してきた人ほど、この種の違和感を長く抱え込んでしまいます。

ここで大事なのは、この苦しさは、未熟さの証明ではないということです。

むしろ、関係を大切にしようとしてきたからこそ、ここまで我慢してきた、という見方もできますよね。


「理解しようとする景色」に長く立ちすぎていませんか

このテーマで多いのが、こんな心の動きです。

  • 仕事だから仕方ない、と自分に言い聞かせる
  • 嫉妬する自分を「面倒な女」だと感じてしまう
  • 嫌われたくなくて、本音を引っ込める
  • 問題にしないほうが大人だと思い込む

このとき、本人は「理解しようとしている」つもりでも、
実際には、自分の感情を後回しにする立ち位置に立っています。

この景色に長く立ち続けると、心の中ではこんな感覚が育ちます。

「私は、我慢する側」
「彼の事情を優先する側」
「気にしないふりをする側」

ここまで来ると、苦しさの正体は

彼の行動そのものよりも、「自分の居場所のなさ(気持ちの置き場所のなさ)」に近くなっていきます。


彼の行動より、あなたが見ている「世界」に注目してみる

同じ出来事でも、人は立っている場所によって、見える意味が変わります。

たとえば、

  • 「私は大切にされている」という景色に立てていれば、「嫌だった」と伝えられる
  • 「私は軽く扱われる側」という景色に立つと、何も言えなくなる
  • 「私は見捨てられるかもしれない」という景色に立つと、距離を取るしかなくなる

どれが正しい、ではありません。

ただ、

今のあなたが、どの景色の中でこの出来事を見ているのか

そこを見落としたまま、答えを出そうとすると、心はさらに混乱してしまうんですよね。


「距離を置きたい」という言葉が生まれる背景

「少し距離を置いたほうがいいのかもしれない」

この言葉は、必ずしも「嫌いになった」や「終わりたい」を意味しません。

むしろ多いのは、

「これ以上、自分が壊れないために」
「これ以上、相手を嫌いにならないために」

距離を取るしかなくなった、というケースです。

好きだからこそ、自分の感情を雑に扱えなくなった。

でも、その気持ちがうまく言葉にならず、
「理解してほしい」「仕方ない」というやり取りだけが残ってしまう。

このすれ違いは、30代・40代の真面目なカップルほど起きやすい印象があります。


ここで初めて見えてくる「立ち位置」

ここまでの景色を踏まえた上で、ようやく立ち位置の話ができます。

この相談で多くの人が立ってしまうのは、

「分かってあげる側」
「我慢すれば保てる側」

という立ち位置です。

この場所に立つと、
自分の感情は「調整すべきもの」になり、
相手の事情だけが「正解っぽく」見えるようになります。

なので、「仕事だから仕方がないじゃないか」と言われてしまうと、詰むというか、それ以上何も言えなくなっちゃうんですよね。

そこから先は、もはや私の文句、みたいに感じてしまう、というか。

でも、本当はもう一つの立ち位置もある。

「好きだからこそ、悩みながらも受け止めた側」

この位置に立つことは、わがままでも、未熟でもないんですよ。

ましてや自己憐憫でもない。

むしろ、”事実”じゃないでしょうか?

この今までの私の立ち位置を見つめ直すことが、

関係を雑に終わらせないための、とても誠実な発想だと思いますよ。


結論を急がなくていい理由

この段階で、

  • 別れるか
  • 許すか
  • 我慢を続けるか

を決めようとすると、ほぼ確実に苦しくなります。

今必要なのは、正しい選択よりも、自分がどこに立っていたかを知ることです。

その上で、

その立ち位置は(今回の場合は、好きだからこそ悩みながら受け止めていた側)は、

私にとってズレがあって苦しいのか?

本来私が立っていたい立ち位置はどこになるのか?

そこを見つけていく感じが良いんでしょうね。

立ち位置が少し整うと、同じ出来事でも、見える景色が変わります。

そのとき初めて、

「彼と向き合って話す」「距離を取る」「続ける」「やめる」

どの選択にも、あなた自身が乗れるようになります。

なので、僕としては

「この彼はやめときなよ〜」とか

「こうすれば彼に合わせられますよ」といった話ではなく、

あなたのご意思やお気持ちを尊重させていただきたいと思っています。

そのためにも、まずは「何を我慢してきたのか」を一緒に整理するところからでいいのだと思います。

あなたの気持ちが整うこと。

それが何より重要で、そのためのサポートが必要ならば、いつでもどうぞ、って感じです。


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最後に

恋愛は、正解を当てるゲームではありません。

好きだからこそ迷い、好きだからこそ判断できなくなる。

でも、その葛藤のようなものこそ、関係を大切にしてきた証でもあります。

もし今、答えが出せなくて苦しいなら、
まずは「どんな景色の中で耐えてきたのか」を、
自分自身が理解してあげてください。

立ち位置は、気づいたときに、少しずつ取り戻せます。

今日はそんな視点のお話でした。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 個々のご相談を心理学の視点で整理して、明快に言葉にしていくカウンセリングが人気。 キャリア17年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
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