こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日は、いただいたご質問をもとにしたコラムです。

「独身を貫く」と宣言しているぶっきらぼうな男性。
でも、なぜか私には好意を寄せているように見える。

距離を取っているようで、完全には離れない。
冷たいようで、どこか優しい。
期待してはいけないと思いながら、期待してしまう。

そんな関係に、心当たりはありませんか。

いただいたご質問はこちら

初めまして。いつも拝見し励みにしています。

私の悩みは気の合う職場上司の気持ちが分からない事です。
知り合って4年を過ぎますが初めて物凄く気が合う人に出会い、心から楽しいと思える間柄です。

長短所共に似過ぎから年一度思い込みや心の中ですれ違いがあり一ヶ月程度距離を置き、お互い耐えれなくなりどちらかが歩み寄り仲直りし再度何事もなかった様に過ごすという感じです。

唯一違う所は彼が大変ぶっきら棒でシャイな性格で一生独身でいると決めているという事です。

逆に私は社交的でお喋りですが結局お互いナイーブな性格です。

人には出来ない様な悩み事もし合い2人で食事や買い物もありますがただそれだけ。
お互い歳なのに恋愛経験が少ないし彼の立場上難しいのも否めませんが…。

彼は職場のトップですし仕事人間で日々大変忙しく暇がないのも否めません。
なのでちょっとしたお菓子や何かとメッセージを渡したりは心掛けています。
彼もそれはすごく嬉しいそうです。

当初立場上友達にはなれないしメアドとかも仕事でしか使わないからと交換しないままです。
そろそろ転勤になりそうですしせめて友達くらいにはなりたいのでふが…。
どうぞお教え下さい。

ネタ募集ネーム:Mさん


「独身を貫く」と宣言するぶっきらぼうな男性

まず前提として。

「一生独身でいる」「恋愛はしない」と言葉にする男性の中には、
本当に誰とも関わりたくない人もいます。

ただ、臨床でお話を聞いていると、
その言葉が防衛として使われているケースも、少なくありません。

・これ以上、誰かを期待させたくない
・自分が中途半端になるのが怖い
・関わって、失敗するくらいなら最初から距離を取っておきたい

そんな気持ちをまとめた結果として、
「独身を貫く」という強い言葉を選んでいる場合もあります。

ぶっきらぼうな態度も、実はこの延長線上にあることが多いんですね。


ぶっきらぼうでシャイな男性の内面

さて、ぶっきらぼうな男性は、感情がないわけではありません。

むしろ、

・どう関わっていいか分からない
・踏み込んで拒絶されるのが怖い
・自分の気持ちを言葉にする自信がない

こうした「不器用さ」や「怖さ」を、
態度で隠していることが少なくありません。

だから、

・自分からは近づかない
・相手から来てくれるとホッとする
・でも距離が縮みそうになると引いてしまう

そんな、矛盾した動きが起きやすくなります。

本人の中では、
「近づきたい」と「怖い」が同時に存在している状態です。


なぜ「優しさ」が混ざって見えるのか

このタイプの男性がややこしいのは、
ぶっきらぼうさの中に、確かに優しさがあるところです。

・あなたがいなくなると困ると言う
・側にいてくれることを当然のように求める
・弱っているときだけ、ふっと距離が近づく

こうした振る舞いは、
本心からのものの場合も多い。

ただし、それは

「関係を引き受ける覚悟」や
「継続的に向き合う意思」とは、別物
であることも多いのです。

優しさはある。
でも、責任は背負えない。

このズレが、関係を曖昧にします。


怖れが共鳴しやすい関係性

こうした男性と関わると、
女性側の中にも、ある感情が刺激されやすくなります。

それが、「怖れ」です。

・嫌われたくない
・踏み込みすぎたら壊れそう
・この関係を失いたくない

すると、

・相手のペースに合わせすぎる
・期待していないふりをする
・自分の気持ちを後回しにする

そんな形で、
女性側の立ち位置が少しずつ下がっていきます。

これは誰が悪い、という話ではありません。

ただ、
怖れ同士が共鳴すると、関係は停滞しやすいのです。


「理解」と「背負う」は違う

ここは、とても大切なポイントです。

彼の不器用さを理解することと、
彼の人生や選択を背負うことは、同じではありません。

・彼が怖がっているのは分かる
・彼なりに精一杯なのも分かる

それでも、

あなたが曖昧な位置に置かれ続ける理由にはならない

理解はできても、
我慢し続けなければならないわけではないのです。


女性が立ち位置を戻す、ということ

この関係をどうするか、という答えは一つではありません。

ただ、どんな選択をするにしても、
一度、ここに立ち戻ってみてください。

「私は今、どんな位置に立っているだろう?」

・相手の様子待ちになっていないか
・期待と諦めの間で揺れ続けていないか
・自分の時間や感情を削りすぎていないか

関係を続けるにしても、距離を取るにしても、
あなたがあなたの位置に立つことが、まず土台になります。

彼の優しさを信じるかどうかではなく、
あなた自身が苦しくなりすぎていないかを基準にしてみてください。


まとめに代えて

独身を貫くと宣言するぶっきらぼうな男性は、不誠実なのではなく、怖がっていることもあります。

ただ、その怖れを理解することと、あなたが宙ぶらりんな関係に居続けることは、別の話です。

相手の事情を理解したうえで、自分の立ち位置を取り戻す。

それができたとき、この関係を続けるか、手放すかも、もう少し静かに考えられるようになるはずです。

この記事が、あなたが自分の足で立つための整理になれば幸いです。

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