否定的な言葉ばかり使う男性の心理|本音の見分け方と「立ち位置のズレ」という視点
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日は、このサイトにお寄せいただいたご質問にお答えしています。
テーマは「否定的な言葉ばかり使う男性の心理」
「何を言っても否定される」
「『でも』『それってさ』が多すぎて疲れる」
「一言でいいから、肯定してほしい」
こうした違和感を抱えながら関係を続けている方、少なくないのかもしれませんね。
何を言っても否定的な言葉が返ってくると、こちらも否定された嫌な気持ちが残りますもんね。
この記事では、「なぜ否定されるのか」を分析するだけでなく、
その関係の中で自分がどんな位置に立たされているのか、も整理していきます。
いただいたご質問はこちら
浅野さんへの質問です。
今日はひとつご相談がございます。
話をしていて何かと否定的な返しをしてくる人(彼氏)に対して、ストレスを抱えています。
少しでもストレスを溜めないように付き合いたいです。
具体的な事を書きますと、
○○に行こうと誘うと、‘そんなとこ行ってどうするの?’だとか、
テレビを見ていて、‘この人バカじゃないの?’とか、
○○食べに行こうよ、と誘うと、‘そんな気分じゃない’ ‘高いから嫌’だとか。
家で○○作ったから持ってくね、というと、‘そんなの重いし大変だからいいよ’だとか。
そして、‘でもそれってさあ’、‘でも疲れない?’を連発します。
‘でも’がでるたび、私は半分キレて顔に出てしまします。
提案内容がよくないのかもしれませんが、それにしてもよく否定する人です。
第一声に、それいいね、とか、ありがとうとか、言ってくれたら嬉しいです。
ネタ募集ネーム:Aさん (※原文のまま掲載しています)
Index
否定的な言葉が多い=悪意がある、とは限らない
まず大事な前提として、
否定的な言葉が多い=悪意がある、性格が悪い
とは限らないでしょうね。
本人の感覚としては、
- 自分の意見を言っているだけ
- 事実を述べているつもり
- 合理的に判断しているだけ
というケースも少なくないようです。
もちろん否定的な言葉が多いと、聞いている方はしんどくなりますよね。
それは間違いのないことだと思います。
否定的な言葉が増えるとき、男性の内側で起きていること
否定的な言葉が多くなる背景には、いくつかのパターンがあります。
① ストレスや余裕のなさ
仕事や人間関係で消耗していると、思考が防衛的になりやすくなります。
その結果、提案や意見に対して「まず否定する」反応が出やすくなります。
② 育ってきた環境の影響
否定的な言葉が当たり前の家庭で育つと、
「それがコミュニケーションのデフォルト」になっていることも。
言葉の使い方や物の見方は、誰かから学んでいるもの、という側面は否定できないですからね。
③ 傷つきたくない、という自己防衛
他人の意見を受け入れる=自分が揺らぐ。
そう思っている人ほど、否定によって人や相手と価値観と距離を取ろうとします。
自分が正しい!と言っているような感じに見えますが、
「自分の考えが揺らぐことが怖い」の方が強いんじゃないでしょうか。
こういった人たちの内面では
「普段から肯定的な言葉を使って、批判されるなら、それはすごく辛いこと」
そう考えている人もいるのです。
だから、あえて否定から入る。
このパターンは「自己防衛」でもあり、「期待の心理」の現れなんですね。
「否定的な言葉を使っていれば傷つかないだろう」という期待です。
だからといって、嫌われたショックを緩和できるわけでないのですけども。
むしろ「否定的な言葉を使えば傷つかないはず」という「期待」が裏切られて、余計に失望し落ち込むはずなんです(^^;
▶関連記事:期待の心理とは何か?
④他者との競争心が強い
また、「他者の意見を受け入れたくないという競争心」が強い場合もあります。
例えば、
他人の意見に対して「そんなことをして意味があるの?」と伝える人がいるとしたら
これは明らかに「他人の意見を否定している」わけですが
同時に「相手の意見に同意したり、受け容れること」を嫌がっている、とも言えるのです。
このような反応を見せる人は
「相手の意見を受け容れると、自分の意見は尊重されず、受け入れてもらえなくなる」
と感じている可能性が高いのです。
もちろんそれは誤解で
「他人の意見を尊重できるから、自分の意見が尊重されやすくなる」(好意の返報性)。
しかし、そう思えないので、
他人の意見に否定的な意見をぶつけて
「自分の意見を受け容れさせるように他人の意見と競争する」のです。
これは「自分の気持ちを大切にしてほしい」という要求だと考えることができます。
⑤否定することで相手の関心をひこうとしている
否定的な言葉ばかり使う男性の中には
「何でもかんでも否定することで、自分が優位に立ちたい」と考えている人がいます。
「自分の意見に関心を持ってもらえない」という自己否定感が強い人ほど
「他者からの関心や肯定的な意見が欲しい」という欲求が強まります。
そのため「否定的な言葉を使って相手の興味関心を引く」という行動に出るのです。
これは「コントロールの心理」だということもできますね。
このタイプの人は、自分の意見をゴリ押しする傾向が強いので「対人関係としての問題が表面化しやすい」とも言えます。
▶関連記事:コントロールの心理とは
⑥”自分の扱い方”が癖のように言葉に乗る
ただ、否定的な言葉を使う人が、
常に傷つきたくない気持ちや承認欲求が強いとは限らないんですよね。
実は、悪意なく、まるで口癖のように「否定的な言葉」を使う人がいます。
このタイプの人は、普段から「自分を律する意識が強い」ことがあります。
そのために、思考・価値観がかなりネガティブに触れやすい。
言い換えるなら「普段から自分を否定的に見る習慣を持っている」のです。
だから、パートナーや家族など近しい人のことを、「自分と同じように扱う」ことがあるわけです。
例えば、他人の感情が表面化しそうになるときも
「それって大人としてどうかと思うよ」
という言葉を反射的に発してしまうのです。
これは「自分の扱い方を相手にも無意識的に適応している」ということですね、
本音を見分けるときは「言葉」より「行動」
では、どのようにすれば否定的な言葉を使う男性の本心を見分けることができるのでしょうか?
その方法についても簡単に解説しますね。
相手の言動より行動を見る
これは男性の気持ちを見立てる上での鉄板法則です。
男性は女性ほど、感情のやり取りや表現が上手ではないものです。
だからこそ、その男性の言葉より、その後の行動を見ることです。
例えば、
否定的な言葉を使い、こちらがそれに従ったことで、怒らなくなる、もしくは安心し相手が優しくなる、急に気を使い始めるなら「相手のコントロール」と言えそう。
相手が否定的な言葉のあとで、急にフォローし始めたり、急に距離を取り始めたり(Lineが返ってこないなど)、こちらの様子を気遣うような言動が見られるなら「傷つきたくない・嫌われたくない気持ちが強い」と言えそう。
否定的な言葉のあとも、普通に会話できたり、こちらへの好意の表現やサポートがある場合は「否定する意図はなく口癖のように伝えている可能性が高い」と言えそう。
もちろん詳しく見ていかないとなんとも言えないことではありますが、
ザックリとこんな感じだと思っていただくといいかな、と思います。
否定的な言葉ばかり使う男性との関わり方
では、否定的な言葉ばかり使う男性と上手に付き合っていくにはどうすればいいでしょうか、
いくつか考えられる対処法をご紹介します。
※なお、あまりに否定的な言動が多く耐えられない場合などは、何より自分の安全確保を優先してくださいね。
まずできるのは、こんなことです。
- 否定的な言葉に、毎回全力で反応しない
- 普通の会話・配慮には、きちんと反応する
- 「私はこう感じた」と事実ベースで伝える
これは我慢ではなく、自分自信やその立ち位置を守るための関わり方です。
それでもしんどさが続くなら、それは「努力不足」ではありません。
その関係の中で、あなたが立ち続けるには負荷が大きい、というサインと考えてみてください。
「あなたの立ち位置」にも気を配ってみてください
とはいえ、やはり「否定的な言葉」には「それなりの影響力がある」と言えます。
なので、こんな視点を持ってみるのはいかがでしょうか。
「否定的な言葉が続く関係で、自分が無意識に立っている立ち位置を見つめ直してみる」。
相手の言葉にどんな意味が込められているかは別にして
受け止める側は、ついついその言葉の形に影響され、心を揺さぶられます。
特に、否定的な言葉に触れ続けると、自分を守るために
「否定されないように振る舞おうとする立ち位置」
に立ち続けてしまうこともありそうです。
- 機嫌を損ねないように提案を控える
- いつも反論せず、自分の気持ちを飲み込む
- 「私が悪いのかな」と考え始める
この位置に立ち続けると、自分自身がどんどん息苦しくなりますよね。
相手の否定を減らそうとして、自分の存在感を小さくしてしまうからです。
ここで起きているのは、立ち位置のズレ。
自分がどんな立ち位置で相手と向き合っているかに気づくことも、
自分自身を整えるヒントになると思います。
一人で抱え込まなくていい、という選択肢
否定的な言葉にさらされ続けると、自分でも気づかないうちに、心が摩耗します。
「これくらい我慢すべき」「大したことじゃない」
そう思い続けてきた方ほど、おそらく彼を傷つけたくなかったり、関係を悪化させたくなくて我慢してこられたのではないでしょうか?
しかし、もし自分自身が傷つき続けることで関係を継続できるのでしょうか。
そういった場合は、一度、自分の立ち位置を確認する時間が必要なのかもしれませんね。
否定的な言葉にさらされ続ける関係は、気づかないうちに「自分の感覚を疑う癖」をつくります。
それを一人で抱え続けなくていい、という選択肢もあります。
もし、そろそろ限界かもしれない、と感じているなら。
僕のカウンセリングは、そういったみなさんのための場所です。
相手が悪いと断じるのでも、あなたをただ励まして終わるわけでもなく、
今あなたがどの立ち位置に立っているかを、一緒に確認することから始めます。
丁寧に自分を取り戻す時間です。
今日はそのことだけ、覚えておいてもらえたらと思います。
こちらの記事も参考にどうぞ
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- 「自分を大切にする」とは?|難しく感じる理由と、責めなくていい心理の話
- 怒れない私の心理|まじめで優しい人が「怒り」を封じてしまう理由と対処法
まとめ
否定的な言葉が多い男性の心理は、単純に善悪で切れるものではないです。
ただ、その言葉を受け続けるあなたが苦しくなっているなら、
関係を整える第一歩は、相手を分析し続けることではない場合もあります。
自分自身を守ること、整えること。
それがあっての理解なんでしょうね。
この記事がみなさんのパートナーさんへの理解だけでなく、
より良い関係や、心の安全を考えるきっかけになれば幸いです。
彼の言動の意味が分からないとき、本当に困ってしまいますよね。
恋愛や夫婦の問題の多くは、想いがすれ違っていることで生じています。
あなたの「どうしたらいい?」、聞かせてもらえませんか。
「彼のことが分からない」という感覚、 実はカウンセリングで一番よく出てくるテーマです。
丁寧に男性心理やパートナーシップの心理を解説します。
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