最悪を恐れるがゆえの期待ってどんどん強くなる傾向があるんです
さて、そもそも「なにかを期待すること」自体は、ある意味普通なことといえます。
まぁ、誰にでもありえることですよね。
ときには人の期待に応えるということも必要かもしれませんしね〜。
ただ、今回記事で取り上げている
「最悪から逃れるための最善に対する期待」の厄介なところは
「一度期待しはじめると、その期待をやめがたくなる」という性質にあります。
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これは僕の若かりし頃の経験なのですが(^^;
僕がまだパチンコを嗜んでいた若かりし頃、基本的にギャンブルに向かないチキンな僕は「今日の予算はいくらまで」と決めて、遊んでいたのですよ。
が、その予算内ではなかなか大当たりしてくれないこともあるわけです。
要は僕は負けたってことですよ。
そこで「あー今日は負けたー。でも楽しかった〜」と帰れば問題ないわけです。
が、ついつい僕の中で期待が顔を出すのです。
「・・・待てよ、ここまで投資したんだから、あと数千円投資したら出るんじゃね?」
で、あと数千円突っ込む。でも出ない・・・。
で、そこでまた帰ればいいのですが、「ここまで投資したんだから、もう少し突っ込めば・・・」と期待して、また投資する。
こうなるともう辞め時がわからなくなっちゃうわけですが、僕の中では
「ここまで投資したんだから、行けるところまで行かないと損するじゃん!今の時点で予算オーバーだし取り返さないと!」
と思い、結局財布の中がすっからかん・・・。
なんて経験をしたことがありますよねぇ。
もちろんパチンコがいい悪いという話ではないのです。
僕の中で損した、負けたという結果が受け入れられず、その結果「期待」が生じて、そもそもの「目的」である「パチンコを楽しむ」ということをすっかり忘れ、ずっと「出るかもしれない、出ないかもしれないパチンコ」に期待して、そこにエネルギーを投資し続けた結果だ、という話ですね。
このとき、もし僕の期待が叶うとしても、それはまさに「パチンコ台次第」であるわけで、自分に決定権があるわけではないのですよ。
まぁこれを運が悪いといえばそうなのかもしれません。
が、そもそも運も外的、かつ不安定な要素なので、もし「運だけに期待する」となると超不確定・不安定な状態になる、ということなのでしょうね。
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