頑張り続けてしまうことにも深い理由がある
ただ、最悪を怖れ最善を期待して頑張りすぎてしまう、その理由や事情をよくよく見つめてみると
「自分の人生で得たいもの、実現したい何かを達成していくことへ抵抗」
という心理が隠れている場合も少なくないのです。
例えば、
- 成功して目立ってはいけない(幸せになるとやばい)
- 自分から欲しい物を欲しいと言ってはいけない(それは下品なことだ)
- ワガママ言っちゃいけない(言うと愛してもらえない)
- (恋愛・結婚で言えば)妻や母、夫や父になることが無意識レベルで怖い・嫌だと感じている
なんて観念が強く存在すると、
「何か、誰かのために頑張る」ということはできても(自分のエネルギーを投資することはできても)
「自分の叶えたい目的、動機を自分で設定できなくなってしまう」(誰かになにかに従っていたほうがいいと感じてしまう)ので
結果的に、得られるものは「状況・他人次第」となりすぎてしまうんですよね。
だから、頑張り続けても自分が納得できる結果、感覚がいつまでもやって来なくて燃え尽きてしまう人も出てくる、といいますか。
それこそ心理的な抵抗、無意識的な抵抗の話なんですけども・・・。
この状態をあえて難しい形で言い換えるなら
目的ではなく、ただ期待したものを受け取ったとして、今まで感じていた危機感は拭えても満足はしない
ってことなんです。
うーん、難しい話だ。
でも、そうなんです。
たとえ、期待したものを手に入れても、究極的には心が満たされることってないんです。
なぜならば、「それが手に入った事自体が偶然、もしくは、自分ではない誰かの影響によるものだ」と感じるから。
自分が決めた目的設定に向かって、自分の足で歩いた結果だと感じにくくなるからなのです。
つまり、
「期待したものが手に入った、ラッキー!」と、「自分が望んだ人生を生きていたら、こんな幸運、幸せが舞い込んできた!ラッキー!」とは違うものなんですよ。
そう思うと、「目的なき頑張ったら報われるという期待」は、ときに報われなさを導く観念にもなりえる、なんて僕は思うことがありますね。
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