夫婦のための心理学

最悪を怖れて最善を期待するより、目的を生きると幸せになるよという話

手放しのシンボル

目的なき「頑張ったら報われるという期待」は、ときに報われなさを導くことにもなる

さて、ここからは少し視点を変えたお話です。

カウンセリングをしておりますと「頑張ったら報われるという期待」を強めている真面目な方とお会いすることがあります。

このような期待が強い人って、基本的に悪い人ではなく、むしろ真面目で、ちょっと遠慮シイとも言えるほど謙虚で、いい人が多いと僕は思うのです。

もちろん頑張ったら報われたほうがいいに決まってますよね。僕もそう思いますもん(^^;

ただ、頑張ることで、自分以外のなにか、誰かによって報われるという思いもまた、最悪を恐れるがゆえの最善への期待となる場合があるのです。

 

例えば、今はしんどいけど、頑張っていたら誰かが評価してくれる、助けてくれる、といった期待が典型例です。

だから、今の仕事をぶっ飛ばしたら、更に評価されないと思うし、今までの努力が無駄になるような気がして休めない、なんて思いを持たれることがあるやもしれません。

もちろん、その方の頑張り自体は素晴らしいことですし、それこそ評価に値するものではないか、と僕は思うのです。

が、そのご本人が「誰かが評価してくれる」といった期待にエネルギーを投資し続けることで、更に頑張ることをやめられなくなったり、ときには自分の限界まで頑張りすぎてしまって体調を崩すなんて方も出てきちゃうのですよ。

 

こうなると僕としては「お気持はわかります」とお伝えしながらも

しかし「休息を取りましょう」「期待ではなく目的設定しましょう」というご提案をすることにもなるのです。

が、「誰かによって報われる」という期待が強いままであれば、「今、頑張らなくなるともう自分は報われない」という不安や失望感が溢れてきて、頑張ることがやめられなくなってしまうのです。

これはいわば

「自分では無理、できない」ということを受け入れることがつらすぎる

と感じているような状態です。

心理的に見れば

「自分では無理、できない」ということを受け入れることができないほど、すでに余裕がない状態、自分の価値を感じられなくなっている状態、と見ることができそうなのですよ。

だからこそ、今の状態をより良い方向に持っていく、ということが重要になるといいますかね。

要は、多少失敗したり、悲しいこと、うまく行かないことがあっても、もう一度立ち上がれる自分になる方が期待は手放しやすい、といいますか。

それぐらい自分を大切にしていい、いや、もっと自分を知って丁寧に扱いましょう!ってことなんですけど。

ただ、「自分では無理、できない」ということを受け入れることがつらすぎるときほど無理をして頑張ってしまうものなのかもしれませんよね・・・。

なので僕自身、実際に「かなり無理をして頑張ってしまう」というお気持ちも、個人的には分からなくもないといいますか。

むしろ、その状態にある自分も否定的に見る必要はないのではないか、って僕は思うのです。

その頑張り自体が無駄だったなんて考える必要はないのではないか、とね。

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ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー
恋愛・夫婦関係・対人関係・性格・生きづらさなど様々なお悩みに心理学でお答え。活動歴16年し、9,000件を超える臨床実績。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。名古屋・東京・オンラインでカウンセリングを行う現場主義のカウンセラー。
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