なぜ「期待への投資」を止められなくなるのか
さて、では僕たちはときに「最善を期待」し、かつ、その期待を止められなくなるのでしょうか?
その答えは、期待の心理が成立する理由にあります。
なぜ強い期待は必要になるのか、といえば、無意識的に『自分が不十分だ』と感じすぎているから、だと言われています。
必要以上に無価値感や罪悪感などを感じている状態、ということですね。
つまり「強い期待とは、今の自分ではどうしようもないと感じているときほど顔を出すもの」とも言えるのです。
そして、最悪から逃れるための最善に対する期待は『私は最悪な状態から逃れることができない』という思い込みから生じていることが多いのです。
もちろんそれは誤解です。
どんな人にも価値があり、あなたにどうにかできることもあるはずなのです。(ただ、自らが罪悪感や無価値感にふさわしい言動を続けるとそう思えなくなるのですが・・・)。
ただ、自分には価値がない、自分は愛されない、自分では力不足だと感じているから、自分や自分の外側に何かを期待したくなるといいますかね。
そう考えると、そもそも「自分が期待するなにか」とは「今の自分にとって実現可能性があるとは思えないなにか」であることが多いわけです。
これを違った形で言い換えるなら
「自分自身で得られるものでは満足しない(いい結果を得られない)」
そう思うから「最善に期待」するのではないでしょうか。
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