第二の処方箋は、別れた彼のことばかり考えてしまうこともまた長所だと受け止めること

さて、ゆっくりと自分の気持ちを向き合って、洗いざらい自分の気持ちを認めたり、気持ちを整理していくと、徐々に落ち着きを取りもどしていきます。
この時、まぁ自己攻撃は徐々に手放せている状況になるはず。(僕のクライエント様ならご理解いただけると思うのですが、少しづつ自分を責めなくなっていきませんでした?)
こうなってくると「第2の処方箋」と向き合えるようになります。
「第2の処方箋」とは「どうして自分がここまでの罪悪感を感じていたのか」の理由と向き合うことです。
実は「別れた彼のことばかり考えてしまうことは自分の長所」なんです。
情熱的、一貫性のある、信頼、ブレない、一生懸命さ、献身的、貢献的・・・。
そんな部分が自分の本質にあるから、愛せなかったことがまた辛かったわけですし、相手の様子に気づけなかった自分が許せないんですよね。
これが「私らしさ」ですし、長所でもあり、私の取扱説明書に最も大きく太字で書いておかなきゃいけない要素なんですよ。
ここで使える考え方は、どんな物事も二面性がある、ということ。
どんな物事にもいい部分とそうではない部分がある、ということ。
だから、自分の情熱的な部分、一生懸命な部分をうまく使えば長所になるけど、逆に使えば自分の首を絞める事にもなる、と理解することです。
また、ここであえて「別れた彼目線の話」を書くとしたら、「そんなあなたをうまく愛せず、ときに苦しめている自分」を感じるから、彼もまた罪悪感を感じて遠ざかり、あなたを愛することを諦めてしまったのかもしれません。
つまり、「誰かを好きで好きでたまららなくなる自分」は素晴らしい自分なんです。
しかし、その要素が今、かなり暴走モードに突入して自分をぶっ壊している、と思えば、分かりやすいかな?
だから、その要素を長所だと思い、実際に扱えるように、また自分を見つめ、受け容れていくことができれば、愛せなかった辛さより、自分らしさを実感できるようになっていき、自分を責めるどころか少しづつ愛おしさすら感じるようにもなっていきますよ。
ただ、「でもさー愛せなかったのは私じゃん」と思っているうちは、自分で自分の長所を否定しているわけですし、自分をまるでモノ扱いして、許す気もないから、人の好意を受け取る気がサラサラないってことなんです。
だから、真摯に、丁寧に、自分自身と向き合うプロセスは欠かせない、と僕は思うわけでございます。
これこそ「愛せなかったという経験から、何を学ぶか」というプロセスそのものだと思うわけです。
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