第3の処方箋は「別れた彼を自分の罰にしていたことに気づくこと」
もし、あなたが真摯に自分と向き合う中で、実はあまりに愛せなかった罪悪感や悲しみが強く、「別れた彼のことを使って自分を罰していた」という事実に気づくことができれば、僕は「うん、そろそろ本当の手放し、卒業が近いですね」と思うのです。
「第3の処方箋」は「別れた彼を自分の罰にしていたことに気づいて、手放すこと」です。
僕たちは、誰かの喜びになりたい、誰かの支えになりたいという気持ち(欲求)を持っています。これを「自尊感情」と言います。
だから、「誰かの喜びになれない・役に立てない自分」を許せないわけです。
その対象が本当に好きな人であれば、そう簡単には許せないわけですし、そりゃもうしゃーないことなんですよ。
ただ、自分を許さないという状況を作るとき、愛せなかった人(ここでは別れた彼)を使って、自分を罰してしまうという状況を作ってしまうなら、こんなに悲しいことはないと思いません?
でも、多くの人が「愛する人を自分への罰」に変えてしまうわけです。
これも罪悪感のなせる業なのです。
例えば、「彼に愛してもらえなかった」「彼のことをちゃんとわかってあげられなかった」「私は彼のためにこんなに頑張ったのに」。
そういった思いを抱く時、彼は自分に対する罰になっている、ってお分かりでしょうか。
逆説的に考えれば、この状況で「彼」という存在がいなければ、自分を罰する理由はなくなるんですよ。
今後、彼を手放して自分の幸せを目指していくにしても、彼との復縁を願うとしても、大切な人を自分のバツに使う心理状況が変わっていないとしたら、どう愛せばいいかわからなくなりますよね。
この「大切な人、好きな人を使って自分を罰する」というパターンにハマっているうちは、なかなかいい恋愛・結婚生活が送れなくなります。
私からの愛は確かに存在しているんだけど、私が幸せだと実感できないからです。
大体、情熱的な人、一生懸命な人って、相手のためには必死になれるんだけど、自分のことをつい後回しにしません?
その気持ち、否定的に見る必要はないんだけど、しかし、ぜひ気づいてほしいことがあるんですよ。
私も幸せだって思えなきゃ、相手は私のそばにいる意味はなくなるんだよ、と。
だから僕は「相手を罰に使うぐらいなら別れたほうがよっぽどマシだ」ぐらい考えていますし、そんな状況にならないようなサポートを心がけているんですよねぇ。
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