こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日は、忍耐女子シリーズの中でも、わりと深刻なお悩みにつながりやすい話をします。

「恋愛をすると「ダメになる私」という感覚」

仕事では平気なんですよね。

ちゃんとやれるし、任されるし、なんなら「頼りにしてるよ」的な空気もある。

それなのに、恋愛になると、急に崩れちゃう。

ときに依存的になり、めっちゃ縋る自分になったり、疑い深くなったり。

今度こそはと思って付き合うけど、なんか続かない・・・。

で、自分の中にこういう言葉が出てくる。

恋愛をすると、私、ダメになる。

・・・これは切ないお話です。

ダメになりたくなくて頑張っているお姿が目に浮かびそう。

ただ、「ダメになる」という発想が、実は「ダメになる私」を呼び込んでいる可能性もあるんですよ。

なので一旦横においてみたいですね、という話です。

たぶん「恋愛するとダメになる」とか「私、家庭運ない」「ロマンスの神様に見放されている」も同じなんですけど

その考え方をした瞬間、”立ち位置がズレる”のです。

だから、頑張ってダメにならないようにする努力が、ダメになってしまうスイッチを作っているというか・・・。

そもそも「ダメ」って言い切った時点で、もうすでに、自分が自分を裁く側に立ってしまうのでね。

今日はそんなお話です。


「恋愛をするとダメになる」って、どんな感じなんでしょうね

カウンセリングで伺う「ダメになる」は、わりと豊富なヴァリエーションがございます。

  • 相手の反応が気になりすぎて、相手のスマホを見てしまう
  • ちょっとした言い方に引っかかって、勝手に落ち込む
  • 急に不安が強くなると、相手のことを確認したくなる
  • 相手の気持ちが見えないと、疑いが止まらなくなる
  • 「私が何とかしなきゃ」モードに入って疲れる
  • 逆に、黙って耐えて、あとで爆発する
  • 最初からだめになってもしゃーないと思える相手を無意識に選ぶ

で、こういうときに多くの人が言うんですよね。

「普段は(仕事では)こんなことにならないのに」

仕事では平気。恋愛だと崩れる。

ということは、なぜか恋愛という場になると、なんかズレるってことのようです。

じゃ、その何かって何よ、という話を今から展開していきます。


「ダメになる私」って、そもそも存在するんですかね

この話、ちょっと意地悪に言うと、

「ダメな私」なんて、客観的には存在しないんですよね。

ただ、ご本人の中では、成立する感覚なんです。

本来、実態はない。けれど、厄介で、リアルなもの。

だから今日は、こういう整理をしてみます。

「ダメな私」じゃなくて、「ズレた私」って呼んでみません?

なんか、こう書くと急に”雑”に見えるかもしれませんが(^^;

でもこの「ズレた」という言い方、けっこう大事ですよね。

少なくともセッション中は「何かがズレているわけで、ダメではない」

その視点から向き合わせていただいております。

なぜなら、

「ダメ」は私を裁く言葉。

「ズレ」は状態の話。

この違いは極めて大きいのです。

認知の問題ですけどね。

なので、あなたの中の「ダメ」の増産ラインは停止していただきたいわけですね。

・・・そうはいっても、10年前のあの失恋から昼夜問わずの増産が決定していて。

そんな人もいらっしゃるかもしれませんが、とりあえず止めましょう。

いや、止まるように今日はこの記事読んだら、さっさと寝てください。


仕事では平気なのに、恋愛だと崩れる。そこに何がある?

仕事って、ある意味ではルールがあるんですよね。

  • やることが決まっている
  • 評価の軸がある
  • 距離感が保てる
  • 役割で動ける

この世界では、忍耐女子さんは強い。

役割で動けますからね。

ただ、恋愛って、わりと役割がうまく作動しないこともあるんですよ。

  • ルールがあるようでない
  • 距離が近い
  • 「好き」という感情が絡む
  • 相手の機嫌や沈黙が、私の評価みたいに感じる

すると、仕事ではバンバン使える「役割を担うスキル」が、恋愛では「相手のルールに従う理由」になっちゃうんです。

「私ってルールがあるところでは強い」という自覚がある。

なので、恋愛中は相手のルールの中で勝負してる。

ただそれは、相手の価値観の中で過ごしている時間が極めて長い、ということを意味する。

・・・そりゃ自分らしくいられないって思いませんか?

なので、

  • 気を遣いすぎて、本音が出せなくなる
  • 相手の反応を読みすぎて、自分が消える
  • 「嫌われない努力」ばかり増える

実際、あなたのお相手がどう思っているかは別にして、

「私らしくいる」より「気づかないうちに相手の価値観の世界に入ってる」って感じです。

なぜなら、相手のルールを壊さなきゃ、相手も受け入れてくれるだろうって思うから。

これが、立ち位置がズレてる、とお伝えしている部分です

そうなると、どうしても「自分の気持ちは後回し」ですよね〜。

で、結果として、苦しくなったり、一言言わなきゃ気がすまなくなったり、愛してほしい気持ちが溢れてくる。

普段は必死で止めて相手のルールを壊さないようにしていますけどね。

その結果を「恋愛すると、私、ダメになる」と感じている。

多分そんな事が結構起きてるんじゃないかな、と思います。


「ズレ」って、何がズレてるんでしょうね

ここ、誤解が出やすいので、先に書きます。

ズレてる=あなたが悪い、という理解はやめましょう。

せっかく言い換えたのに、そう考えるとダメになります(笑)

ただ、ズレには理由はきっとある。

そして多くの場合、その理由は「過去の学習」だったりします。

それが、「相手のルールに合わせれば愛してもらえるんじゃないか」といったもの。

たとえば、

  • 気を遣っていれば、関係は壊れない
  • 本音を言うと、嫌われる
  • 相手の機嫌が悪いのは、自分のせい
  • 自分の気持ちは、置き場所がない

こういう前提があると、恋愛の場面では、心が「安全第一」で動き始めます。

まぁ、あなたの立ち位置が建設現場ならぜひそうしていただきたいわけですけどね。

すると、あなたという存在自体が、いなくなるんですよ。

相手の世界・・・

まるで、ずっと他人のお家にお邪魔しているわけですから、気を使うし、くつろげないですよね。

かつ、そこはそもそもあなたのお家ではない。

ちょっと緊張しちゃうんですよ。

なので、そもそもマインド自体がとても不安定になりやすい。

結果、彼の前では平気な顔をしていても、内側では、どんどん崩れていく感じがする。

これが、忍耐女子さんが言うところの「恋愛するとダメになる」の正体に近いことが多いです。

ちなみにこういうタイプの人は、自宅に彼を招き入れることに結構抵抗がないタイプが多いかも、です。

普段、他人のルールの世界にいるので、相手がこっちに来てくれると安心するんです。

が、来てくれないと・・・。これ以上は自粛します。


「ダメ」じゃなく「ズレ」だと何が変わるのか

さて、ここで少し話を戻します。

この記事では「私はダメ」じゃなく「ズレてるだけ」と言っておりますが、

その言い換えで何が変わるのか、という話です。

これ、地味なんですが、けっこう重要なことなんですね。

「ダメ」だと、結論はこうなるんです。

  • 私が変わらなきゃ
  • 直さなきゃ
  • ちゃんとしなきゃ
  • カウンセリング受けて自分を直さなきゃ

でも、そこでさらに頑張ると、だいたい苦しくなりますね。

一方で「ズレ」だと、方向がこうなる。

  • 戻せばいい
  • 私は今どこにいる?相手のルールの世界にいすぎていない?
  • とりあえず、自分の気持ちの置き場所を作ろうと思える
  • 自分は自分でいいと思える浅野さんのカウンセリングに行こう

つまり、これは自己否定ではなく、自分の中の位置の調整になるんです。

だから、自分を裁くという発想がなくなる。

ダメなんじゃないか、と思ったとしても、

「あ、その発想が今まで自分を追い詰めていたんだな」

そう気づける。

追い詰めたらそりゃ私らしくいられないよね、とも理解できる”余地”ができる。

まぁ、すぐには自分を好きになれんですが、徐々に変わって、何故かいつの間にか結果が出る、みたいな話ですね。

そんな方向で進む僕のセッションを重ねて受けていただいた方のご感想があるので、参考までにご覧ください。

▶参考記事:浅野さんのおかげで結婚できました!


じゃ、どうやって「ズレを戻す」の?

では、どうすればいいの、という話ですね、残っているのは。

最初は、「じゃあ、どう直すか」を考えることではなくて、

「今の私は、どこに立っているんだろう?」

と、まず確認してみることです。

たとえば、

「いま私、気を張って過ごしてない?」

今までの恋愛のことなら、

「彼のルールの世界にメリ込んでモルタルで固められてなかった?」

みたいな感じです。

「あ、なんかちょっとズレてる」

それくらいの理解で十分ですね。

無理に戻そうとしなくていいし、今までの自分を否定する必要もありません。

それから、忍耐女子さんに多いのですが、

実は普段から、自分の本音を引っ込めてしまいがちです。

言わないほうがうまくいく気がする。
言葉にすると面倒になりそう。
だから、飲み込む。

でも、その「飲み込んだまま」が続くと、
感情の行き場がなくなって、自分の位置がさらに分からなくなってしまう。

誰かに見せなくていいので、自分の中で、こんな風に気持ちを前に出してみてもいいのかもしれません。

「本当は、ちょっと怖かった」
「実は、腹が立ってた」
「気づいてほしかった」

それは過去の恋愛だけでなく、今日の出来事についてでもいいんですよ。

正しいかどうかは関係なく、ただ「そう感じてた私がいた」と認めるだけ。

積み重ねると、少しずつ、自分の感覚が自分のところに戻ってきます。

恋愛で「ダメになった感じ」がするときって、
おそらくこの感覚からかなり遠いところに立っていたはず。

だから、まずそこに戻る。

まだ「戻れる余地がある」と知る。

それくらいのところからで、十分なんじゃないかな、と思います。


最後に

恋愛をすると「ダメになる私」という感覚は、

ダメになったという経験と、ダメになるという予測で成り立ってます。

だから、その感覚も間違ってはいないのでしょうね。

ただ、そのまま扱うのは結構な無理ゲー感が出ます。

だから、自分に戻す。

そんなふうに、少しだけ扱いを変えてみてもいいのかもしれません。

もしひとりで整理しにくいところがあれば、個人セッションで一緒に見ていきましょう。

では、今日はここまで。


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ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたのに、どこか噛み合わない」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 正しさや結論だけを急がず、今どこに立っているのかを一緒に整理する個人セッション(カウンセリング)が人気。 キャリア16年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
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