こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日は、このブログにいただいたご質問にお答えします。

テーマは、「元カレのSNSを見てしまうけれど、もうやめたい」

頭では分かっているんですよね。

元カレのSNSなんて見なきゃいい。

見ても、いいことなんてない。

・・・でも、見てしまう。

この話、カウンセリングでもよく出てくるお気持ちですし、悩ましいですよね。

夜、ふとスマホを開いた瞬間。

彼のアイコンが目に入るだけで、胸がぎゅっとなることってありますよね。

友達や家族にも相談しづらいことかもしれませんし。

そうなることは、どこかで分かっている。

それでも、ついSNSをチェックしてしまう。

そのとき心の中では、何が起きているのでしょうか。

今日は、次の順で、できるだけ整理してお話しします。

  • なぜ見てしまうのか(心理のパターン)
  • 見てしまう自分をどう扱えばいいのか
  • 過去の恋をどう“手放していく”のか

いただいたご質問はこちら

浅野さん

こんばんは。

昨年別れた元カレのSNSをつい覗いてしまい、複雑な気持ちになっている私に、どうか喝(?)を入れていただきたくご相談させていただきました。

数年のお付き合い後、お別れを決意したのです。

が、その理由は色々で、すれ違いが多いとか価値観だとか、そんな事を何度も言われ、彼からどんどん突き放されてしまってる思い込み、そんな気持ちに耐えられなく別れました。

彼とははじめからLINEでしか繋がっていませんが、お互いほかのSNSもしています。

彼は知ってか知らずか昔から全公開で投稿していて、繋がっていない私も見ることができてしまいました。

彼の休日が充実していることにホッとしつつも、今の自分が日々の生活を楽しめていないことなどを比べて、落ち込んでしまうようなところがあります。

未だに、同じ時間を共有したい、共に生きたいというエゴのようなものがしつこくあります。

新しい彼女ができたかなど知る術もなく、ただただ、お互い一人に戻ったのに。

私ばかりダメな状態なんじゃないかと考える日々です。

彼のSNSを見る事をやめる。ということからはじめなければいけませんね。。

ネタ募集ネーム:あやさん

なぜ元カレのSNSを見てしまうのか|よくある5つの心理パターン

「元カレのSNSを見てしまう=執着」と言われがちですが、実際はもう少し複雑です。

以下の5つは、カウンセリングでもよく見かけるパターンです。

当てはまるものがないか、軽く照らし合わせながら読んでみてください。

① 自分を小さく見積もっているとき

失恋のあとって、想像以上に自己評価が下がりやすいです。

  • もうこんなに好きになれる人はいない気がする
  • 私を好きになってくれる人はいない気がする
  • 私のほうがダメになってしまった気がする

こういう感覚が強いと、

「相手の近況=自分の価値の採点表」みたいになりやすい。

だから、見てしまう。

そして落ち込んでしまう。

このループが起きます。

② 「この人しかいない」と感じていた関係だったとき

元彼のことを、

「私を分かってくれた唯一の人」

のように感じていた場合。

この場合は、恋愛というより、

“つながりの感覚”が切れる怖さが強く出ます。

「元彼がいなくなったら、私は誰とつながればいいの?」

そんな不安を埋めるように、SNSを覗いてしまうことがあります。

③ 気持ちが“完了”していないとき

これは、かなり多いケースです。

別れたあとに、

  • 言いたかったことが言えていない
  • 聞きたかったことが聞けていない
  • 終わり方が一方的で、納得できていない

こういう「未完了」が残っていると、心は“終わっていない扱い”を続けてしまうんですよね。

SNSを見る行為が、言い方を変えれば「終わらせるための材料集め」になっていることもあります。

でも材料を集めても、肝心の会話はできない。

だから余計にしんどい、ということも起きがちです。

④ 忘れようとするほど、逆に意識してしまうとき

失恋後は、ついこう思います。

「もう考えちゃだめ」
「忘れなきゃ」
「見ちゃだめ」

これがいわゆる「禁止(タブー)」の心理です。

そして、人の心は禁止するほど、欲求が強くなる傾向があります。

つまり、気になるものが余計に気になる、ということです

「見ない」と決めたのに、なぜか見たくなる。

この逆転現象は、心の仕組みとして起きやすいものです。

よく、未練を断ち切ったり、執着を手放すイメージって「気合で念じて断ち切る」のように思う方もいらっしゃるのかな、と感じているところです。

が、無理に切り離すと、心を傷つけすぎてしまってただ痛いだけ、という場合もありますよ。

⑤ そもそも無理をしていた恋愛だったとき

これは少し意外かもしれません。

付き合っている間、

  • 無理をしないと関係が保てなかった
  • いつも頑張って受け止めていた
  • 自分を後回しにしていた

こういう恋愛ほど、別れたあとに「見てしまう」ことがあります。

なぜかというと、頑張っていた時間を“無意味だった”と思いたくないから。

心のどこかで、

「あの恋には価値があった」
「私が頑張った意味があった」

そう確認したくなることもあるのです。

その確認作業が、SNSになっていることがあります。

実は“執着”ではないケースもあります

ここまで読むと、

「やっぱり私、執着してるのかな…」

と思うかもしれません。

ただ、見ている=全て執着とは限りません

たとえば、こんなケースもあります。

  • 元彼を友達のように見ていて、近況を知っても心が乱れない
  • 「幸せでいてくれたらそれでいい」と思えている
  • 見たあとに落ち込むより、安心感のほうが大きい

こういう場合、SNSを見ること自体が問題というより、自分の心がどれくらい揺れるかが判断材料になります。

なぜSNSを見るたびに未練が強まりやすいのか

ここで、もう一つ大事な話をしておきたいんです。

元カレのSNSを見てしまう行為って、単に「気になるから見る」というだけでは済まないことがあるんですよね。

なぜなら、SNSは“終わった関係を、終わり切らせにくくする媒体”だからです。

普段、連絡を取っていなければ、その人との関係は現実の上では止まっています。

でも、SNSを見ると、相手の近況、生活の空気、今の気分みたいなものが流れ込んでくる。

すると心は、どこかで「まだつながっている」ような感覚を持ちやすくなるんです。

本当はもう別れている。
でも、SNSを見るたびに、その“終わったはずの関係”が少しだけ動き出す。

この感覚が、未練を長引かせやすくすることがあります。

加えて、SNSにはもう一つ厄介なところがあります。

相手のアイコン、投稿、言葉づかい、写っている景色。
そういう小さな情報が、過去の記憶を一気に呼び起こしやすいんですよね。

そして、一度思い出したことをまた何度も考えてしまう。

「あのとき、こうしていれば」
「今は誰かいるのかな」
「私のこと、もう完全に忘れたのかな」

そんなふうに、思考がぐるぐる回りやすくなることもあります。

さらに、SNSを見ていると、心は期待と不安の間で揺れやすくなります。

もしかしたら、まだ私のことを気にしているかもしれない。
でも、もう新しい誰かがいるかもしれない。
何か私に向けたサインがあるかもしれない。
いや、そんなものは何もないかもしれない。

こうして心が揺れ続けると、未練はなかなか“完了”しにくくなるんです。

だから、SNSを見てしまう自分を責める必要はないのですが、見るたびに未練が更新されやすいということは知っておいたほうがいいでしょう。

その意味では、必要なのは「もう絶対見ない!」という気合よりも、自分の心を守るための小さな境界線なのかもしれませんね。

SNSを見てしまう自分を、どう扱えばいいのか

ここからは対処の話です。

まず、僕がカウンセリングでよくお伝えするのは、

「見てしまう自分を裁かない」

ということです。

もちろん、見ないほうが楽になるなら、見ない工夫はしていいですよ。

ただ、見てしまう自分を責めながら止めようとすると、だいたい反動が強くなります。

なので順番としては、こうです。

  • 「見たい気持ちがある」ことは認める(否定しない)
  • ただし「連絡する・突撃する」といった行動は分けて考える
  • そのうえで、自分の心の“未完了な気持ち”を扱う

要するに、「気持ちを否定しない」けど「行動は選ぶ」という整理です。

過去の恋愛を手放すときに起きている、本当のテーマ

ここが今日の一番大事な部分です。

過去の恋を手放せないとき、

多くの人が「忘れよう」とします。

でも、忘れようとしても、忘れられない。

それは、

“忘れていない”のではなく、“完了していない”

のかもしれません。

そこで有効なのが、感情の棚卸し(=解放)です。

では、一人でも取り組める方法を含めて説明しますね。

書き出す|「言えなかったこと」を外に出す

スマホのメモでも、紙でもいいです。

たとえば、こんなふうに書きます。

  • 本当は言いたかったこと
  • 聞きたかったこと
  • 悔しかったこと
  • 寂しかったこと
  • それでも好きだったこと

ポイントは、上手にまとめないことです。

きれいに書こうとしなくていい。

むしろ「きれいに書けない感情」が、残っている部分だったりしますからね。

誰かに話す|「気持ちを人の前で完了させる」

もし可能なら、信頼できる人に話すのも効果的です。

ひとりで抱えていると、気持ちは頭の中を循環します。

すると、どうしてもネガティブな気持ちや考えばかりが浮かびやすくなります。

でも、人の前で言葉にすると、感情は“区切り”を持ち始めることがありますからね。

最後に目指すのは「嫌いになる」ではなく「完了する」

終わった関係を手放すって、嫌いになって忘れることではなくて、

好きだった気持ちも含めて、きちんと完了させることなんだろうと思います。

ただ、これは「喪失に関する心理」でも語られていることなのですが、

完了させるには、まだ抱えている悲しみや切なさ、時には怒りも含めて、丁寧に認めて整えていくことが必要になります。

SNSを見て、悲しみや切なさを抑え込む意味で安心しようとし続けることもまた、人間らしい心の動きなんですよ。

ただ、それを続けて自分の心が傷つくなら、それが苦しいと感じるなら、自分自身の気持ちに嘘をつかずに整えていくことなんです。

セルフワークとしては、ノートやスマホに素直な気持ちを書く。書いて表現する。

すると、今は信じられないかも、ですが・・・

気持ちが少しずつ整ってくると、最後にこんな感覚が出てくることがあります。

  • もういいよ
  • 今までありがとう
  • 幸せでいてね

これは「無理にいい人になる」という意味ではなく、自分の心が、ちゃんと終われたという合図に近いのかもしれません。

これが手放し、なんですね。

▶関連記事:執着を手放すということ|心を縛る感情から自由になるために必要なこと

ただ、もし、一人で整えても追いつかない場合もあると思います。

それはダメということではなく、今は無理をしない方がいい、ということ。

おそらくもう一人で抱えられない、という状況かもしれないので。

そういったときは、カウンセリングで整える選択も考えてみてください。

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まとめ

今日は、「元カレのSNSを見てしまう心理」を整理してきました。

見てしまう背景には、

  • 自分を小さく見積もっている
  • つながりの不安が強い
  • 気持ちが完了していない
  • 禁止の反動が出ている
  • 無理をしていた恋の意味を確認したい

こうした心理が絡んでいることがあります。

だから、やるべきことは、根性で我慢することでも、自分を責めることでもなくて、

自分の中に残っている“未完了”を、少しずつ扱っていくこと

なのだと思います。

もし今、SNSを見てしまう自分がいるとしても。

それは、ダメという話ではなさそうで。

心が「まだ終われていないところがあるよ」と教えているのかもしれません。

今日の内容が、何かの整理のきっかけになれば幸いです。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 個々のご相談を心理学の視点で整理して、明快に言葉にしていくカウンセリングが人気。 キャリア17年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
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