こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

カウンセリングの現場にいますと、つくづくこう思うことがありますよ。

毎日頑張って「幸せになりたい」と思っている人が、幸せになれないことがあるのは、なんでだろうと。

もちろん個別の事情は分かるんですけど、全体論としてぼーっと考えることがあるんですよ。

真面目に頑張ってるのに、「私って大丈夫なのかな」という感覚が消えないって、どういうこと?みたいな。

まぁ、昨今よく聞くの話だと「それは自分の責任」になっちゃうし、そう言われちゃうとグウの音も出ないんだけども。

それでも、なんでだろうとずっと考えているんですけど。

真面目に生きている。
人のことも考えている。
自分の課題にも向き合っている。

それなのに、どこかで「私って、大丈夫なのかな」という感覚が消えない。

そんなお声を聞くたびに「うーん、切ない話だな」と思うんですが。

一つ、気になっていることがあるといえばあるんですよ。

今日はそのあたりの話を記事にしたいと思います。


謙虚に自分の課題を見つめることと、自分を疑い続けることは、全く違います

私ってなにが問題なんでしょうか。

この悩みを解決するためになにが必要でしょうか。

この思い、間違っていないと思います。

いわゆる「課題」を見つめるのは、前に進むためですからね。

ただ、自分の手厳しい人は、それが行き過ぎて「自分を疑い続ける」ということにもなるんです。

それがいい悪いという話ではなく、程度の問題ってことですが。

すると、どうなるでしょうね。

心理学では「自己予言の成就」という考え方があります。

これは、「そこまで考えすぎなければ普段通りにできたものを考えすぎたために失敗へと導いてしまう」という話ですね。

たとえば、「私って良くない存在だ」という認知が強まると、その認知に一致した言動を自分でとるようになる、というものです。

パートナーとギクシャクしている。
稼ぎが少ない自分が情けない。
文句ばかり言ってしまう自分が嫌だ。

そういう「良くない私」という認知が強まると、どうなるか。

その「良くない私」に一致した言動を、自分でとるようになるんです。

パートナーにきつい言葉を言ってしまう。
仕事でまた同じミスをしてしまう。
また文句を言ってしまった、と自己嫌悪に陥る。

「やっぱり私はダメだ」という確認を、自分で繰り返していく。

これ、認知が現実を作っていく、という心の仕組みが動いているだけなんですよね。

でも、気づかないまま続けると、どんどん「良くない私」が強化されていく。

頑張っているのに報われない感覚の正体の一つは、ここにあるかもしれません。


じゃあ、どうすればいいのか

「もっと良い自分になろう」とすることが悪いわけでもありません。

ただ、何かを変える前に、今の自分の存在を、尊ぶ感覚を持つことって欠かせないと思っていますよ。

大げさに聞こえるかもしれませんが、要は「今の自分が感じていることを、意味のあるものとして扱う」という視点。

これは僕の中でめちゃくちゃ大切にしていることの一つです。

たとえば、

「あーもうなんかやってらんねーな、あの彼も適当だし、いつも笑顔でいい彼女ばっかりやってらんねーよ」

なんて思っている人がいるとして(まぁそんな心の声はカウンセリングじゃない限りでてこないしないと思いますが・・・)

「そう思う私があかんのよね」と打ち消すんじゃなく、

「あぁ今それぐらいいイライラしたり、疲れてんだな」と受け取ってみる。

他にも、

もうイライラして愚痴が出そうなとき。

「またこんなこと思って」と自分を責めるんじゃなく、「それだけ何かが引っかかっているんだな」と受け止める。

モヤモヤが消えないとき。

「早く切り替えなきゃ」と焦るんじゃなく、「あぁ、モヤモヤシテルにもなんか意味があるんだろうな」と少し立ち止まる。

こんな感じ。

そのイライラも、モヤモヤも、不安にも意味がある、という考え方。

これは、今の自分のあり方を否定するんじゃなく受け入れる、という感じになるんです。

もちろん、これだけでは何かが変わるわけじゃないかもしれませんよ。

でも、自分の気持ちを意味のあるものとして扱い続けると、少しずつ整っていくことは多いし、そういった視点でお話をうかがうのが僕のカウンセリング。

こういった話をすると、「いや、ただ話を聞いてもらいたいわけじゃなく、どうしたらいいかも知りたい」とおっしゃってくださる方もいるんですけど・・・。

バーンと提案するときは提案しますよ、僕は(^^;

今回お話しているのは、その前段階での自分との向き合い方の話です。

そしてその向き合い方が育つと、不思議なことが起きます。

それこそが「問題や悩みに飲み込まれなくなりやすいい」ということ。

そして、自分の感じ方やあり方を否定する癖のようなものも整いやすいということ。

その結果、

自分が自分のあり方を認める、という部分が、「だから、相手には相手のあり方があって、そこは変えようとせずに認めてみよう」という視点に移行してくれたら、そりゃもういい感じですよ。

パートナーへの言葉が変わる。
仕事への向き合い方が変わる。
人間関係の見え方が変わる。

変えようとしなかったのに、変わっていた。

そういうことが、繰り返し起きています。


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最後に

今日お伝えしたことを、一度整理します。

謙虚に自分の課題を見つめることと、自分を疑い続けることは、全く違う。

「良くない私」という認知が強まると、その認知に一致した言動を自分でとるようになる。頑張っているのに報われない感覚の正体の一つは、ここにあるかもしれない。

だから必要なのは、高めることじゃなく、今の自分の存在を尊ぶこと。

今感じていることを、意味のあるものとして扱うこと。

それだけで、少しずつ、自分への安心感が育っていく。

ただ、これ、一人でやろうとすると難しいんですよね。

長年「こんなこと感じちゃいけない」と打ち消してきた人には、そもそも自分が何を感じているかが分からなくなっていることもある。

そういうときに、丁寧に話せる場所、自分を見つめる場所があると、少し変わります。

答えをもらいに来る場所というより、今の自分の気持ちを嘘なく話せる場所。

そして「それで良かったんだよ」と受け取ってもらえる場所、というか。

・・・それでいいって、良くないから悩んでんねん、という話も含めて、それでいい、なんですけども。

それがカウンセリングだと、僕は思っています。

もし「私のことかも」と感じたなら、よかったら一度来てみてください。

僕でよければ、いつでもどうぞ。

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浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 相談しなくても日常が回っている。でも、どこかしんどい。そんなとき、丁寧にあなたの生きづらさやお悩みをほどいていきます。 キャリア17年・臨床10,000件超。東京・名古屋・オンライン対応

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