こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

「休みたいのに、なぜか休めない」

疲れているはずなのに、休むことに抵抗がある。

頭では「休んだほうがいい」と分かっているのに、なぜか仕事に向かってしまう。

そんな状態を経験されたことはないでしょうか。

実際、そういったお話を伺うことはあります。

かつ、僕自身もかつては休みたくても休めない人間でした。

だから、休めない人のお気持ちは、すべてわかるとは申しませんが、受け止めさせてもらいたいところだな、と思う部分はあります。

今日はこの「休みたいのに休めない心理」について、少し心の仕組みから整理してみたいと思います。


「休みたいのに休めない」のはなぜだろう?

有給を取ろうとすると気が引ける。

休んだら迷惑をかけるのではないかと考えてしまう。

休んだ分だけ仕事が溜まると思うと不安になる。

このように、「休むことのデメリット」が先に浮かぶ方も少なくないようです。

その結果、気づけばまた「休まない」選択をしている。

自己管理という言葉だけでは説明しきれないこともあるように思います。


休みたいのに休めない人の心理|罪悪感という影響

休めない背景には、罪悪感が関わっていることもあります。

「休むこと=悪いこと」
「まだ十分やれていないのに休んではいけない」

こうした認識があると、休むという選択を避ける方向に心が動きやすくなります。

ただし、ここで大切なのは、罪悪感をこの問題の理由だと責めることではないと僕は考えています。

休むのが申し訳ないと思う、そんな優しい人もいらっしゃると思いますし。

ただ見つめておくほうがいい事があるとしたら、

罪悪感を抱えているとき、心と身体にどんな状態が起きているのかを見ることです。


罪悪感が強いと、緊張状態が続きやすくなる

罪悪感を感じているとき、人は無意識に「緊張状態」になっていたり「自分を守る姿勢」になりやすいですよね。

  • 人に迷惑をかけないようにする
  • 評価を下げないようにする
  • 自分を後回しにする

こうした姿勢が続くと、どうしても緊張が抜けにくくなることがあります。

緊張状態が続くと、

  • 何を選べば楽になるのか分からない
  • 休むこと自体が不安になる
  • 「休むかどうか」を考えることが負担になる

といったことが起きやすくなります。

結果、無理をしてでも休まないほうが、体はキツいけど気は楽、と感じるようです(実際に気が楽なわけでもないとは思いますが、まだマシ、という感じでしょうか)。

ちなみに、この手の話の中では、

「休んではいけない」ではなく「私は休んでいいと自分に許可を出す」という整理が出てくることがあります。

この視点自体は、場面によっては役に立つと思いますし、内容としても正しいと思います。

ただ、ここで一つだけ大事なのは、
緊張が強い状態だと、その「許可」を出す作業そのものが難しくなることがある、という点です。

頭では「休んでいい」と思っても、心が追いつかない。
むしろ「休んでいいと言い聞かせよう」とするほど、落ち着かなくなる。

そういうことも起こり得ます。

このとき必要なのは、考え方を上書きすることよりも、
まず緊張を少し下げて、判断が働く状態を取り戻すことなのかもしれません。

このような許可は“意識して出せる”ならいいですが、どちらかというと、緊張がほどけたときに“出せる状態になる”こともあります。


緊張が続くと、冷静な判断が難しくなる

強い緊張状態では、身体が止まっても神経は休まらないことがあります。

そのため、

「休んでも回復した感覚がない」
「他の人は頑張っているのにと考える(自分基準じゃなく他者基準)」
「休むべきかどうかが判断がつかない(まだ頑張れるんじゃないかと思う)」

ということが起きやすいのです。

その中で、いわば“自分にとってのベターな判断”って、かなり見えにくくなると思いませんか?

ちょっと論点がズレやすい、とも言えそうです。

だからこそ、「どう休むか」を考える前に、まず「どれくらい緊張しているか」を見ることが大切になると僕は考えています。


休めない状態を抜けるために、まず整える

休みたいのに休めない人に、「休みましょう」と伝えても、なかなか休めないことがあります。

それは頑なな様子に見えることがありますが、実際は、それぐらい緊張が強いままだからかもしれません。

だから、休むにしても順番が大切になると思います。

まずは、今できること、整えられるところから整えていく。

たとえば・・・

  • 呼吸をゆっくり整える
  • 身体の力が抜ける感覚を取り戻す
  • ほんの少しでも“緩む時間”をつくる

僕のセッションではそういったことを取り入れることがありますよ。

そうやって心の余裕をある程度整えてからであれば、罪悪感を感じても、休むかどうかを決めやすくなりますから。

休むとみんなに申し訳ない、迷惑をかける。

これはたしかに罪悪感ですけど、そこには、その人なりの大切にしたい価値があるのかもしれません。

だから、何も否定しない、自分を裁かない視点で、余裕を持って自分を見つめていくことをサポートさせてもらってます。

この順番が逆だと、「休むために頑張る」ということが起きてしまいます。

それでは、なかなか回復しないことも多いし、いつどのタイミングで休んだらいいのかがわからなくなるんですよね。


まとめ|休めないときほど整えたい”心”

休みたいのに休めないとき。

そこには罪悪感が関わっていることもありますし、緊張状態が続いている影響もあるかもしれません。

それを自己管理の問題と片づけてしまうより、いまどんな立ち位置で、どれくらい緊張しているのかを見ていく。

そのほうが、自然に整っていくケースもあります。

もしひとりでは整えにくいと感じるなら、今の状態を一緒に確認していく方法もあります。

まずは、「休めない自分」を責める前に、その背景にある状態を見てみませんか。

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ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 個々のご相談を心理学の視点で整理して、明快に言葉にしていくカウンセリングが人気。 キャリア17年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
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